ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

研究活動

ドイツ語とカタカナについて考えたこと

ドイツ語ネーミング辞典を読む 最近、『創作者のためのドイツ語ネーミング辞典』という本が刊行されました。 創作者のためのドイツ語ネーミング辞典 ドイツの伝説から人名、文化まで 作者: 伸井太一 出版社/メーカー: ホビージャパン 発売日: 2019/05/31 メ…

ドイツ語の先生はこの先生きのこれるのか?

半年くらい下書きを続けてきた記事をまとめました。*1私たち語学教員はどんな状況に置かれていて、今後どうなっていくのでしょうか。昨今の状況を参照しつつ、考えたことを書いておきます。 今学期もドイツ語は超少人数 昨年も話題にしましたが、勤務校では…

初夏のミュンヘンを歩く

UK旅行のついでに、2日間だけミュンヘンに滞在 先日書いた、UKでの学会のあとに、2日間だけミュンヘンに寄り道し、少し資料調査をしました。 schlossbaerental.hatenablog.com schlossbaerental.hatenablog.com ここ数年、毎年夏休みにミュンヘンを訪れて…

イギリスで心霊主義の国際学会に参加しました

初めての海外学会 5月30日、31日にイギリス、リーズトリニティ大学で行われた国際学会、Science and Spiritualism 1750-1930にて口頭発表を行いました。 Science and Spiritualism, 1750-1930 今回の学会のために、5月後半はずっと準備にかかり、28日に渡英…

増補版:研究室に何が必要か?

3年ほど前に、研究室に必要なものについて記事を書きました。あれから、私の研究室もリニューアルしたので、もう一度あらためて、どんな物品があると便利なのか考えてみようと思います。 schlossbaerental.hatenablog.com 上記の記事と重複するところもあり…

リンク集を作ります

勉強、資料収集、学会関係のサイトを、リンク集にまとめることにしました。いくつかの項目ごとに私が普段使っているページを入れています。随時増やしていく予定です。 学会 日本独文学会 日本オーストリア文学会 日本独文学会京都支部 阪神ドイツ文学会 資…

ドイツ語の辞書は何を選ぶか?

先日、ツイッターで私が過去に書いた辞書選びについての記事を、フォロワーの方に紹介していただきました。 tetsuyakumagai.blogspot.com この記事を書いたのは、2013年。まだ週に13コマの非常勤でドイツ語を教えていた頃です。あれから6年が過ぎ、ドイツ語…

滑り止めの大学に入ってしまったらどうするか

毎年いる、俺はこんなレベルじゃないという学生 私の勤務先は、毎年全国有数の受験者数を集めています。もちろん全国1位なのは延べ人数で、実数はそんなに多くないとはよく言われています。それでも、この大学をとりあえず受けておこうと思う受験生はたくさ…

ブログ記事で振り返るこの一年

2018年もあと一週間で終わりです。早かったとは思うのですが、やはり一年を振り返るといろいろなことがあり、大きな変化がいくつかあったので、それなりに長かったように感じています。 昨年と同様、今年も自分で書いた記事を振り返りながら、一年のできごと…

非常勤講師:なるには、辞めるには、そして探すには?

教務委員は大忙し 毎年のことですが、時間割をつくり、非常勤講師の欠員を埋めるべく新規採用をしたりするのが、だいたい10月から12月ごろの時期です。学内の第二外国語スピーチ大会などの行事、教科書の補助教材作り、そして毎週の授業など他の仕事と並行し…

文学テクストを使ったドイツ文化講義のその後

紀要論文ができました 2016年春頃に数回に分けて書いていた、講義科目についての記事ですが、その後学会で発表したものをさらに加筆修正して紀要に投稿しました。 ci.nii.ac.jp 今回の原稿は、正しくは論文ではなく、授業実践報告という扱いです。しかしどう…

教科書を作ってみた

単著の教科書が出ます 朝日出版社から、2019年度春に、大学初学者向けドイツ語教科書を刊行することになりました。ようやく見本ができました。 タイトルは『ミニマムドイツ語』です。表紙にはドイツ語タイトル(Sei fröhlich! Deutsch für Anfänger)が入って…

学際系研究科で学んだこと

学際系って何だったのか? ここ最近、自分が20年前に大学院で何を学んだのか、そこから何を得てきたのかといったことを考える機会が何度かありました。また、大学院を終えて(単位取得退学して)10年が過ぎ、学際系研究科で学んだことを、どう大学教員として…

今回の出張で買った本とおみやげ

ドイツで本を買う 8月14日から、9月1日まで約半月の出張に出ておりました。バイエルン州立図書館で、資料のコピーなどは30冊分くらいとりましたが、それ以外にも書店で気になる本をいくつか購入しています。 普段は手荷物の重さを気にして、なるべく本は現地…

バイエルン州立図書館での過ごし方

昨年、一昨年につづき、今年もミュンヘンのBSB(バイエルン州立図書館)で資料収集の作業をしています。図書館の特徴や、スキャナ等については、これまでの滞在時に書きました。 www.bsb-muenchen.de schlossbaerental.hatenablog.com schlossbaerental.hate…

毛脛を出す男子たち 学生の服装はどう変化したか

テスト中は普段考えないことを考える 学期末ということで、今週は授業の代わりにテスト監督をしていました。私たち専任教員の場合は、監督補助として、別の授業(おもに100人以上の大講義科目)のテストをお手伝いすることがあります。 自分の担当科目であれ…

じゃあ、便利な大学ってどこよ?

暑くて毎日の通勤が苦痛 先日公開した記事にも書きましたが、私は非常勤で2年、専任教員になって4年、東大阪市の職場に通っています。 schlossbaerental.hatenablog.com 今月からは大阪市に引っ越したので、だいぶ通勤時間が短くなりました。とはいえ、自転…

新しくなったテレビと気散じ状態での視聴について

引っ越しに伴い、古い家電をいくつか買い換えた この一週間は、妻が海外出張で不在だったのですが、とくに羽を伸ばして何かするわけでもなく、毎日仕事をして、夜は新居の片付けばかりして過ごしておりました。 今回の引っ越しに際し、古い家電をいくつか買…

ドイツ現代文学ゼミナールの思い出

3月5日、6日はドイツ現代文学ゼミナール 3月前半は出張、校務、トレランと、毎日忙しく過ごしていました。3月5日、6日は箱根強羅で行われる、ドイツ現代文学ゼミナールに参加していました。この研究会は、毎年春休みと夏休み(8月末)に行われていますが、…

スタンドスキャナを使ってみる

半年前に購入したものの 半年ほど前、後期の授業が始まった頃に、研究費を使ってスタンドスキャナを購入しました。 富士通 スキャナー ScanSnap SV600 (A3/片面) 出版社/メーカー: 富士通 発売日: 2015/02/06 メディア: Personal Computers この商品を含むブ…

独文学会でのこれまでの発表を振り返る

あの頃は何をしていたのだろう? 思えば昨年も、この時期に過去の自分の研究活動を振り返っていました。 schlossbaerental.hatenablog.com 去年書いた記事では、最近学会で会う若手研究者がみんな偉くみえるので、自分が30歳ごろ何をしていたのか、という…

日本独文学会でドイツ文学講義について発表しました

独文学会で発表しました 9月30日から10月1日まで広島大学で行われた日本独文学会に参加してきました。 今回は、「語学教育の方法を生かしたドイツ文学講義の試み—教養科目でどのように文学を取り上げることができるか—」と題して、ブース発表を行いました。…

百万遍、大阪コピーの思い出とBSBのスキャナ

ミュンヘンBSBで毎日スキャナの前で過ごす ミュンヘンに来て一週間、毎日バイエルン州立図書館(BSB)のスキャナ室で、文献をコピーして過ごし、現在はウィーンに移動しております。 ウィーンのオーストリア国立図書館 バイエルン州立図書館は、フランクフル…

論文が出ました「記憶と病-クリスティーネ・ヴニケ『狐と島邨博士』について」

春に書いた論文が出ました 7月末に出来上がった、『希土』第42号(希土同人会発行)に、春に書いた論文が掲載されました。 2015年に出版された、ドイツの小説„Der Fuchs und Dr. Shimamura"『狐と島邨博士』について、実在の人物島邨俊一の生涯と、小説に登…

どうやって博士論文の完成までたどりつくか?

学会に行ってきました 先日、日本独文学会京都支部の研究発表会に出席してきました。 京都支部は、院生・専業非常勤時代に大変お世話になってきた会です。現在は阪神地区の大学に務めています(私たちの分野では、関西に京都支部と阪神支部の二つがあります…

MacBook12インチを購入

科研費をつかいました 4月に当たった科研費で本やMacを買っています。 大学の個人研究費もありますが、あれこれ文献を買いあさっているうちに、夏休み前だというのにのこり4分の1ほどしかありません。もはや大型の買い物はできそうにないので、自分が代表者…

Keynoteから配布資料を作成する

新カテゴリー、「授業の方法」 また新しいカテゴリーを作りました。 「ドイツ語の授業」というカテゴリーをひそかにつくって、これまでの授業関係の記事をまとめていましたが、考えてみるとドイツ語だけでなく、異文化理解の講義もやっているので、そちらも…

最近買った本と豊川堂の思い出

カテゴリーを新設 先日の「論文の書き方」につづき、新しいカテゴリーとして、「買った本」というのを作りました。 本のレビューなどを書いてみたいと思いながら、ちゃんとした書評って書くの面倒だよな、とも思うので、とりあえずどんな本をいつ、何を考え…

論文を書いてる途中で気づいたこと

論文を書きながらいろいろ気づく 四月から今月にかけて、仕事がかなり忙しくなっていました。 五月の連休には、和歌山での講演のしごと(これについても近日中に感想などをまとめます)、そのあとには、論文の締め切りが二つあります。そのうち一つの論文は…

先生しごとを始めた頃のこと

学期始め、前の年のノートを見直す 新年度がはじまり、私のドイツ語のクラスも4週目に入っています。 毎年この時期になると、昨年は何をしていたのかと振り返ります。というのも、それぞれのクラスで一週目や二週目にどんなことをしていたのか、よく覚えて…