ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

YouTubeで白猫ドイツ語講座を始めました

新学期、授業動画を作らない日々

2020年から、相変わらずコロナ禍は続いていますが、大学のほうは徐々に平常に戻りつつあります。

昨年度後期は、講義科目のみオンデマンド、ドイツ語はすべて対面授業となっていましたが、今年は本務校と関西学院大学の講義科目も含めて、すべて対面授業に戻りました。昨日のブログでも書いたように、対面授業はやはり学生たちの反応がよく見えるし、リアルタイムなのでその場であれこれ工夫して授業を組み立てるのは、とても楽しいです。

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2020年に毎日毎日カメラの前で動画を撮り編集しYouTubeにアップロードしていた日々がなんだか遠い昔のことのようにすら思えます。

 

やはり動画はおもしろいし、YouTubeで配信してみたい

新学期に入ってから昨年までの授業を思い出すために、なんどか自分の授業動画を見返していました。関学の講義は、講義ノートをひたすら読んでしゃべるだけの自撮り動画ですが、ときどきブルーちゃんを登場させたり、あるいは勝手に撮影中に机に飛び乗ってくることもありました。

これまでの動画から、ブルーちゃんが登場する場面だけを集めてYouTubeで公開したいと考えていましたが、そんなことをわざわざやるくらいなら、新たに撮ったほうが早いと思えてきました。

毎回ブルーちゃんをカメラの前に連れてきて、いやがって逃げ出すところからドイツ語の学習法や基礎文法などの解説をする、そういう動画があってもいいのではないかと四月の後半ごろから考えていました。

また、同世代のドイツ語教員仲間である、川村和宏さんや馬場浩平さんが充実した内容のYouTube動画を公開していることも非常に刺激になりました。

 

白猫ドイツ語講座を始めました

4月末に新学期のバタバタした感じがだいたい落ち着いてきたので、動画の撮影を始めました。ドイツ語についてのYouTube動画といっても、私はすでに一年分の授業動画を作っているし、さらには教科書とセットの解説動画も作っています。

多くの先生方がやっているような、教科書の目次のように、文法事項をひとつずつ紹介していく形式ではなく、ちょっと知りたいことをわかりやすく説明するような動画を作ることにしました。

タイトルは「白猫ドイツ語講座」として、マスコットキャラクターのブルーちゃんを写真に入れました。ドイツ語講座をシリーズ化するにあたって、教科書通りでなくてもいいので、やりたいことをざっと箇条書きにしてみました。

サムネイル写真をかわいくするのもこだわりのポイントです。

これまで私がブログやYouTube動画で公開してきたもののなかで、それなりに好評だったのが、辞書や参考書の紹介です。

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まずはこのテーマについて新たに作り直すことにしました。

 

辞書の紹介シリーズ

第一本目の動画は、『中級者向け、独和辞典の選び方』にしました。ちょうど手元に辞書があったからです。初級者向け辞典は、研究室に本を置いていたので、第2回に回しました。さらに、3回目には『初級者に優しい独和辞典』や『ベーシッククラウン独和・和独辞典』など7冊のコンパクト版独和辞典を紹介しました。

youtu.be

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教科書とリンクしない、ちょっと調べたい時のためのドイツ語文法動画

辞書紹介シリーズのあとは、4回目にドイツ語のウムラウトの発音、5回目にはドイツ語の数字の読み方について解説動画を公開しています。

youtu.be

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私は先ほども書いたように、教科書の進度に必ずしも即していない動画配信を考えています。学生の皆さんは必ずしも授業で同じようなペースで学ぶわけではないし、このブログを読んでいるひとのように、趣味としてドイツ語を学んだり、現地でドイツ語を学んでいるという人もたくさんいます。そういう方々のために、ちょっと調べたい時に学習のヒントが得られるようなドイツ語解説動画を提供できればと思っております。

今後配信予定の内容です。

序数詞

形容詞の名詞化

間違いやすい発音

カタカナとドイツ語

ドイツ語圏の人の名前

不規則変化動詞の色々

所有冠詞と2格

接続詞と副文

などなど

日頃の授業で、もう少し説明が必要かな、こういうの苦手な学生が多いな、と思うような文法事項を紹介したいと思います。

 

独文学会でブース発表をします

最後に告知ですが、5月7日の午後に立教大学で日本独文学会研究発表会にて、ブース発表を行います。コロナ禍の2年間、私と同じようにYouTubeを使ってきた、川村和宏さんと共同で、この2年間で気づいたことや今後の展望などを、来聴者の皆さんと共に考えていければと思っております。

www.jgg.jp