ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

エッセイを寄稿しました

同学社『ラテルネ』127号 2022年春にエッセイが掲載されました

昨年は、夏休みまでに論文を三本集中して書き、後半は翻訳や書評、エッセイなど短い原稿を書いていました。秋ごろ依頼をうけて、年末にかけて書いていたのが、ドイツ語教科書の同学社さんの機関誌『ラテルネ』のエッセイでした。

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『ラテルネ』は、毎年三冊刊行されており、ドイツ語教育関係者に配布されています。たぶん私も十年前にドイツ語を教え始めたころから講読するようになっていたかと思いますが、執筆を依頼されたのは初めてでした。お題は何も指定がなかったので、やはり私に期待されているのは、日ごろブログで書いているような軽めの読み物なのかなと思い、コロナ禍の2年間をどう過ごしたかについて書くことにしました。

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目次。大御所から若手まで、研究の話から授業や時事問題についての意見まで、いろいろな文章が並んでいます。

ある程度書いてから、バックナンバーに目を通す

大まかに下書きができたところで、やはり先行研究じゃないけどバックナンバーに目を通した方がよかろうとようやく気づいて、手元にあったもの数冊を見比べてみました。『ラテルネ』誌は、独文学会の全国大会に合わせて刊行されているので、開催地区の先生方が、○○支部が過去に全国大会を開催した頃の思い出を書いたり、大御所の先生が修行時代の思い出や恩師を回顧する、という感じのいわば「じじいっぽい」エッセイが多いように思いました。

二つのエッセイを書き、どっちがいいか選んだ

もう少し違う方向をということで、第二案として私もなにか思い出について書いて見た方がいいのではないかと考え始め、明大独文時代の授業のことや恩師のことばなど、思い出すことをさらさら書いてみました。これはこれでいいのではないかと思えたのですが、結局妻と相談して、コロナ禍での二年間についてのエッセイを同学社さんに送りました。私の修行時代の思い出については、それなりに面白くなりそうなので、またこのブログで書こうと思います。

エッセイ『猫とDIYとオンライン授業』

この雑誌は業界の人の目にしか触れないと思うので、写真を公開しておきます。

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読んでわかる通り、いつもブログに書くようなことしか書いていませんね。まあ、自分なりにこの二年間を振り返る良い機会になったかと思います。