ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

研究室にフロアシートを貼ってみた

春の研究室リフォーム第3回

前回に引き続き、個人研究室リフォームの話です。これまでの経過はこちら。

schlossbaerental.hatenablog.com

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前回までに、作るべきものはすべて作りましたが、まだまだ完成にはいたっていません。私がこの部屋に移った五年前からじつはいちばん気になっていたのが床でした。

この研究室は古い法学部の教室(資料室?研究室?元は何があったのか私は詳しく知りません)を改装し、壁や床は新しくされていました。白く塗られた壁はいいのですが、灰色のつるつるした床材は汚れが目立ちやすく、またコーヒーをこぼした跡などが残りやすく、靴底や自転車のゴムタイヤなどの跡も残ってしまいます。さらに業者さんにワックス掛けをしてもらったさいにはごみや髪の毛などがワックスとともに固着してしまっていました。冬に部屋が寒い原因は床にあるらしいということで、他の部屋の先生は、床にタイルカーペットを並べている人もいました。

私の場合、寒さは電気ファンヒーターでカバーしていますが、とにかく汚れやすく、汚れがとれないというのががまんできないので、先日出窓に貼り付けたフロアシートを床にも貼ってみることにしました。

 

このヒーターは小さいのに暖まります。自宅でも同じものを愛用しています。

 

入念に計画を練る

フロアシートはこちらの商品を選びました。

裏面に強力な糊がついていて、しっかり固定できます。強力な接着力がありますが、めいっぱい引っ張れば(シート自体が破れると思いますが)剥がすこともできるので、おそらく原状回復も可能でしょう。

まずは引越しをしたときと同様に、部屋の寸法を細かく測ります。

フロアシートは幅が100cmとなっています。縦に(廊下から窓の向きに)並べて貼るとなると、部屋の幅が340cmくらいあるので、3枚半必要です。しかし部屋の半分以上は両側に奥行き35cmの本棚があるため、間の幅は270cmほど、つまりシート3枚で足りることになります。

しかしシート3枚だけでは、入り口周辺をカバーできません。細かい貼り残しも生じてしまいます。研究室で連日シミュレーションを繰り返し、配置を考えました。

マスキングテープなどがあればよかったのですが、見つからなかったので、床にホワイトボードマーカーで直接書き込んでいます。

何度も計算した結果、だいたい15~16mくらいのフロアシートがあれば部屋全体に貼ることができるとわかりました。ついでに自宅のトイレも改装したいと妻がいうので、さらに少し付け足して、楽天で18mのシートを注文しました。

dreamsticker.jp

シートは1m単位でカットしてもらえます。2m単位で買うこともできますが、割安なので、18mつながったものを選びました。前回出窓で使ったときには2mだけでしたが、今回はその9倍もあるので、梱包がどのくらいの大きさ、重さになるか心配でしたが、自宅に届いた荷物はそれほど大きくもなく、重さも10kg以下でした。

いつものように台車に乗せて研究室に搬入します。

 

困難をきわめた貼り付け作業

研究室の家具を廊下に出す必要があるだろうし、妻の手を借りたかったので、作業は日曜日に行いました。

はじめに先ほどの配置図にあるように、4枚の大きなシートを切り出しました。物があふれる私の部屋では到底5mものフロアシートを広げて切ることは不可能です。廊下に出て作業をしました。新学期前でほとんど人がいない日曜を選んで正解でした。

次に研究室の家具類を動かします。チェアやオットマン、サイドテーブル、スキャナ台など動かしやすいものは部屋の外に出し、ミーティングテーブルやワーキングデスクなど大きいものは、フロアシートを貼る位置に合わせて、室内の片側に寄せることにしました。私は小学生男子のように、机の中になんでも詰め込んでしまうので、デスクの引き出しがものすごく重く、そのまま持ち上げることはまったく不可能で、一つ一つの引き出しを外して移動しました。

途中経過。このように机を左側に寄せ、右側にシートを貼っていくという方法をとりました。

当初私は、出窓の床を貼ったときと同様に、一人でこの作業をするつもりでしたが、始めてみるとやはりもう一人補助役が必要だとわかりました。フロアシートは幅が1メートルあり、長さはそれぞれ4m〜5mあります。裏面の糊は強力なので、一人は貼り付ける係、もう一人はシートを広げる係と分担しないとまっすぐに貼り付けることは困難です。私が位置を合わせて、空気が入らないようにシートを貼り付け、妻は残っている部分を保持しつつ、剥離紙をはがしながら移動しました。この共同作業で、主立った部分を貼り付けることができました。

最後にデスクやテーブル、家具類を移動し、入り口周辺や、貼り残していた本棚の周辺など細かいところを貼っていき、だいたい2時間くらいで完成しました。

やっと完成です。

ところどころ空気が入ってしまっている箇所がありますが、カッターなどで気泡を抜いて踏みつけておけば問題ないでしょう。見た目も感触もとても良くしあがりました。

 

ちょうど作業を終えたときには夕飯の時間帯だったので、大学を出て、八尾のうどん屋さんで夕食をとりました。

おいしいうどんを食べて満足し、かなりくたびれたので、帰宅後すぐに寝てしまいました。

ちょうど春休みが終わり、今週末にはいよいよ新学期が始まります。私もDIYの季節を終え、新年度の仕事に取り組むことにします。

 

追記

翌週にふたたび出勤したさい、フロアシートからめきとかぱきとか音がする箇所がありました。気泡が入ってしまって、踏むたびに移動して音がでるわけです。スマホの保護シートのように、シートの切れ目まで気泡を移動するということは粘着力が強すぎて全く不可能です。そこで、カッターの先で極小の穴をあけ、空気を抜くという作業をしました。数ヶ所穴をあけて踏みつけると、まったく音は鳴らなくなりました。

 

それから、自宅のトイレに敷くため1.4m分切り出しておいたシートは、休日の午前中に貼り付けました。便器の部分をくりぬくために、新聞広告を並べて型紙を作り、シートを切り抜いて貼り付けました。

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便器周辺や入り口周辺はすこし形が複雑でしたが、はりつけ作業じたいはすぐにできました。