買って良かったものから一年を振り返る
1 iPad Pro13インチ
やはり使う機会が多く、一番役に立ったという意味で、買ってよかったのは、3月に買ったiPad Proでした。本来は文献を読んだり、辞書を引きながら翻訳をしたりといった作業に使うことを想定していましたが、4月からのオンライン授業のため、ほぼ毎日、Good notesで板書を録画し、授業動画に組み込んで使ってきました。
また、いつも書斎に置いていたので、猫といっしょの写真もiPadのカメラでよく撮影しました。昨年買ったiPad miniとは全くレベルがちがう写りの良さで驚きます。おそらくiPadを使う人には、これほどのカメラの画質は不要なのではと思ってしまいます。
普段は据え置きで使っているので、重さは気になりませんが、ときどき手に持って使うと、ずっしりと感じます。寝っ転がって漫画を読む等の使い方には向いていません。手首を痛める恐れがあります。
また、画面に書くことを念頭において、さらさらした画面保護シートを貼り付けていますが、角度によって蛍光灯が反射して見辛くなるのが困ります。これは、さらさらしたシートを選ぶかぎり仕方がないことかもしれません。
2 フジフイルム XTー4
春にはじめて使ったフジフイルムですが、色合いや画質の良さや操作性がとても気に入っていて、いまやXT-4は主力のカメラといってもいいでしょう。
もう一台、こぶりなX-E3があります。こちらは荷物を増やしたくない外出時などに、持ち歩いています。今年はどこにも行けませんでしたが、海外旅行に一台持っていくというのであれば、やはりフジフイルムを選びたいと思いました。
猫も風景も絶妙な色合いで撮れます。
3 ロジクール MXマスター3
昨年秋から職場で使っていたMac miniを自宅に移動し、動画作成などのメイン機として使うようになりました。初めはマジックマウス2を使っていましたが、操作しづらかったり、Bluetoothの接続が不安定になりがちだったので、夏頃評判の良いロジクールのMXマスター3を使い始めました。
大きさは手になじむし、ボタンが多くていろいろな機能を割り当てられます。
マジックマウスよりも高価でしたが、値段に見合った性能の良さです。スクロールホイールで縦にも横にも動かせるのが、Final Cut Proを使うときなどにとくに便利です。
4 ゼンハイザー MKE600
この一年は、オンライン授業のために多くの先生方が、さまざまマイクを使って確かめたことだろうと思います。私もzoom用に、最初はマランツのスタンドマイクを買いました。カメラ用としても、小さくて安い外付けのマイクを使っていましたが、たまたま見ていた動画で、ゼンハイザーMKE600のことを知り、こんなにすごいならぜひ使ってみようと、思い切って買いました。
電池の持続時間がわかりにくかったり(バッテリーはある日突然に切れます)、縦に長くて机の上で少し邪魔になるなどの欠点はありますが、音質については、いっきにレベルが上がったように思います。
5 パナソニック Lumix S5
以前から使っていた、パナソニックのミラーレス一眼ですが、いよいよガチ勢でないわれわれ一般人でも買えるレベルのフルサイズミラーレス機が出るというので、9月に予約して購入しました。20−60レンズのセットですが、やはりかなり高価だったので、代わりに、一年半愛用したパナソニックG9とレンズ2本を下取りに出しました。
現在、授業の動画はすべてLumix S5で撮影しています。ボタンやダイヤルを使って、カメラを正面から(自撮りの位置から)操作しやすい点がとても気に入っています。もちろん画質も素晴らしく、猫を撮ったり、外の風景を撮影するのにも使っています。
6 ソニーα7c
X-T4, Lumix S5と人気のカメラを購入したのに、さらにソニーからα7cが出ると、つい気になってこれも購入してしまいました。
これまた安くない値段なので、今度は昨年の花火撮影で活躍したニコンのD750や、イギリス旅行に持って行ったパナソニックGX7Mk3などを売却しました。
ソニーのミラーレス機は、一昨年の夏にドイツでα7R2を使いました。それに比べると、α7cは圧倒的にコンパクトで使いやすいので、持ち出して写真を撮っています。動画の画質もすばらしいのですが、残念なことに、自撮りの位置で操作しづらいので、授業動画の撮影にはあまり使っていません。
また、パナソニックに比べ、ソニーは(高いけど)レンズはたくさん出ているので、短焦点レンズやズームレンズを買って、通勤中に風景を撮るのに活用しています。
7 集英社ギャラリー世界の文学20巻
こちらの記事に内容についてはまとめました。
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なぜ急に文学全集を買ったのかというと、ドイツ文学も含め、伝統的な世界文学のイメージ(英、仏、独、露、米、その他という区分があり、18世紀〜20世紀前半を中心としている)を引き継いだ世界文学全集というのをいちどちゃんと読んでおきたいと思ったからでした。
日本において、世界文学というとどうしても、英語圏が半分、それから南米、アジア、アフリカ、女性というイメージです。仏文学、独文学のような伝統的な西洋文学は、もうオワコン扱いのようにも見えます。
しかし、ドイツ語文学もまだまだ価値はあるし、ドイツ語圏においても、現在私たちが見ているような「世界文学」的な流れがあるように思います。書籍賞を取ったスタニシチは中学生の頃にボスニアを逃れてドイツに住み始めた作家だし、ほかにも難民、移民にルーツを持つ作家や、現代的な問題を扱った作品が注目を集めています。そしてドイツ語・日本語で書く多和田葉子さんもいます。
日本における世界文学という語のイメージや、ドイツ語圏における多文化的傾向についてはもう少しちゃんと考えていこうと思います。
8 Final Cut Pro
ふつうにApp Storeで買うと35000円くらいしますが、教員用セットだと2万円くらいで済みます。それでもやや高いのですが、非常に使いやすいし、質の良い動画ができるので、やはり買って正解だったと思います。
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9 クロスバイク トレックFx Sport4
コロナウィルスの流行にともない、電車通勤をやめようと思い、3月にクロスバイクを購入しました。その後、梅雨や猛暑のときにはさぼりがちになっていましたが、週に1、2回の出勤時にはほぼ自転車を使っていました。はじめは大阪の交通量やいりくんだ道が嫌でしたが、最近では慣れてきたので、古い街並みや、商店街を探しながら散歩感覚で乗り回しています。
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このクロスバイクの一番の長所は、クロスバイクの乗りやすいポジションに、ロードバイクと同等のコンポーネントを載せている点です。のんびり流しても、がしがし漕いでも気持ちよく走れます。ディスクブレーキは軽い力でぴたっと止まるので、街中を走るのには安心です。
また、非常に軽量なので、階段等でかついで運ぶことも容易です。夏休みに出勤した時は、全館停電の日で、しかたなく徒歩で4階の研究室まで運び上げたこともありました。(けっきょく研究室も暑すぎるし、ネットが使えないので、滞在時間15分ほどで帰宅しました)。
クロスバイクとしてはたぶん最高級(10万円以上)のレベルですが、これほど便利なのであれば、ほんとうに一番高いフルカーボンのクロスバイク(25万円くらい)を選んでもよかったのではと思います。
10 グレゴリー テールメイトS
カメラと必要最小限のものを運ぶのにちょうどいいバッグです。カメラをどう持ち歩くかというのは、ここ何年も頭を悩ませてきた問題でした。2年くらい前に買った、ピークデザインのショルダーバッグは、旅行などに重宝してきましたが、ちょっとした散歩に持っていくには少し大袈裟です。カメラを運ぶ専用のカメラバッグは、潰れにくく作られているので、丈夫な反面、大きくなりすぎてしまいます。
その点このグレゴリーであれば、たいていのカメラは問題なく収まります。そしてカメラを持ち運ばない時は、それほど邪魔にならない大きさで、本やiPad miniを入れるのにもちょうどいいくらいです。
α7cに24105レンズをつけても問題なく収まります。
値段もそれほど高くなく、しかも非常に頑丈です。ジッパーの動きが硬いのが欠点ですが、まあそれくらいはしょうがないかと思っています。
11 ユニクロ 白いポロシャツ
7月の都知事選を見て、山本太郎さんのコスプレのつもりで白いポロシャツを買っていました。その後週一回ていどの通勤用としてちょうどいいので愛用していましたが、じつは12月に入ってからも、自転車通勤のときに着用しています。汗がすぐ乾くので、自転車に長時間乗って出勤するときには最適です。たぶん1000円くらいで買ったと思うのですが、これほど活躍するとは思いませんでした。