ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

キャットタワーを作ってみた

子猫は成長期

白猫のブルーがわが家に来て、ちょうど3ヶ月が過ぎます。この子の正確な生年月日はよく分からないのですが、おそらく引き取ったときに3ヶ月弱だったので、そろそろ生後6ヶ月くらいになるのでしょう。

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子猫がどれくらいの食事や睡眠を必要とするのか分かっていなかったので、私たちは日々、どんな食事を与えたかを記録してきました。先月末ごろは、一時的に食欲が減退し、朝あげた食事が昼過ぎになっても残っていたりして心配だったのですが、今月に入ってからは一気によく食べるようになってきました。食事の量が増えるに伴い、体も目に見えて大きくなっていきました。

体が大きくなると、運動能力も高まっていきます。毎日ソファやテーブルのまわりを駆け回って遊んでいますが、もう少し遊びの幅を持たせたいと思い、キャットタワーを設置することにしました。

猫は上下運動を好みます。実家で飼っていた小学生のころは、猫が戸棚の一番上まで登ってしまったり、押し入れの天袋から天井裏に入ってしまったりして、救出したことを覚えています。一軒家のように、動き回れる範囲が広ければいいのですが、マンションの場合はそうもいかないので、キャットタワーが必要となります。

 

どんなタワーを立てればいいか

妻は猫を飼っている友人・知人の写真を見たり、あるいはネットで調べたりして、市販品のキャットタワーを物色していました。なるほど、どれもよくできているし、組立も簡単そうです。キャットタワーに備わっていることが期待される機能をまとめると以下のようになります。

1)高いところに登りたい欲求が満足できる。

2)階段状になっていて安全に上り下りができる。

3)途中の段や最上段に休憩スペースがある。

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市販のキャットタワーのイメージ図

これらを満たす商品を探すことは簡単ですが、よく見るとこれくらいなら自分でも作れるのではないかと思えてきました。YouTubeの動画などで参考資料を探しながら、これまでの自作本棚やベンチのように、2x材を使って制作することにしました。

 

自作してみる

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自作キャットタワー模式図

構造は上の図のようになります。本棚を立てるときと同じように、2本の2x4材をまっすぐに立てて天井との間にねじで固定します。足場になる段と、最上段となる板を固定したら、他の部分は、猫の大きさや運動能力を考えながら、自宅に余っていた廃材(2x10から1x4までいろいろ)を組み合わせて、階段状に、前後に板を設置しました。

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ひとまず完成

でき上がってさっそく子猫に遊んでもらおうと思いましたが、やはり初めて見るものなので、怖がってなかなか登りません。

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そこで、紐やぬいぐるみなど、お気に入りのおもちゃを段の上において、どうやって登るのか教えました。

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無事登頂に成功。堂々としたポーズがさながら登山家のようです。

私はぜんぜん専門分野ではありませんが、動物に迷路を走らせたりして認知や判断を研究する心理学がありますが、子猫にキャットタワーを登らせるのも、同じようにおもしろいことだなと思いました。

 

ちょっと改良する

完成後、子猫に登ってもらって、いくつか問題点が見えてきました。

一つは、途中の段が小さいため、子猫が怖がって間を抜かそうとしてしまうこと。

そして段の上が木の板そのものなので、爪がかからず滑り落ちる可能性があることでした。

これらの点を踏まえて、この一週間くらいで改良を施しました。

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子猫は毎日キャットタワーで遊ぶようになり、すっかり慣れてきました。

 

完成

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柱の一部に麻紐をまきつけて、爪研ぎができるようにしました。また、各段の上には妻が毛布を貼り付け、滑りにくく、また休憩スペースにできるようにしました。(麻紐は初めて使う材料なので、扱いに苦労しました。)

でき上がった当日は接着剤のにおいが気になるのか近づきませんでしたが、翌日はさっそくタワーに上ってくつろいでいました。

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すっかり気に入ってもらえて安心しました。

リビングの窓際にはもう少しスペースが残っているので、今後柱を増やして、キャットウォークとして空中を移動できるようにしたりするのもいいかなと、更なる発展を考えています。