一眼レフってもうなくなるのかもしれない
今年の冬に、パナソニックのG9を買い、しばらく新型のカメラを買う必要はないと思っていました。しかし、パナソニックがフルサイズミラーレスに参入したり、ニコン・キャノンもミラーレス機を出すようになると、これまでの一眼レフは、もう今後は新型が発売されなくなるのかもしれないと思うようになりました。(事実、ペンタックス以外、ここ数年は一眼レフの新作が出ていません)
2016年にペンタックスの一眼レフを買って、写真の楽しさに目覚めたことを思い出し、もう一度ミラーレスではない一眼レフで写真を撮ってみたいなあと思うようになりました。
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フルサイズについては、昨年秋までソニーα7R2を使っていました。
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価格コム等をみていると、かつて憧れていたキヤノンのEOS 5Dmk2などはだいぶ安くなっています。(5万円代〜)。
思い出してみると、私がこれまで使ってきたカメラは、ペンタックス、ソニー、パナソニック、オリンパス(コンデジでキヤノンとリコー)。一眼レフについては、キヤノン、ニコンをまったく避けておりました。誰もが持っているキヤノン、ニコンを一度くらい使ってもいいのではないかとも考えていました。
それから約1ヶ月、どれにするか悩みました。キヤノンEOS5Dはマーク2ならとても安いものの、さすがに発売後10年が経過しているので状態がいい個体を探すのが難しいかもしれません。かといって5Dマーク3となるともう7年経ってますが、それでも高価です。そこでニコンはどうかと見てみると、D750が手頃な価格になっていました。D750は2014年発売ですが、まだ現行機種です。
操作系はパナソニックG9と非常によく似ている(たぶんパナが真似したのでしょう)からすぐなじめそう、ということでD750を中古で購入しました。
先日も書きましたが、パナソニックG9との比較です。大きさはあまり変わりませんが、ニコンのほうがだいぶ重たいです。触ると硬い金属の感触です。
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D750の作例。こちらの記事で天神祭の花火を撮っています。
風景写真でテスト
レンズは50mm単焦点と、24-85mmを買ってみました。どちらも軽くてかさばらないレンズです。
地元で人気のおでん屋さん。
小学校の花壇は、よく手入れされています。
これらは50mmで撮りました。何も考えなくてもきれいに写ります。
自宅近くの古いビルと駐車場です。おそらく駐車場になっているところには、以前は別の建物がこのビルの一部としてくっついていたのでしょう。それを壊してブロックとコンクリートで塞いでいるのだろうと思いました。
このお米屋さんは、複雑な作りがおもしろいなと思いました。どうして各階の形がちがうのでしょう。
私の家の近くは、大阪大空襲でも焼けなかった地域なので、かなり古い建物が残っています。
狭く、不規則な路地が住宅街の中を通っています。
阪神野田駅近くになると、お店が増えます。スナックなどの雑居ビルも味があります。
野田阪神駅。これより西側は飲み屋と電器関係の小さな会社(松下創業の地だから?)が軒を連ねています。
鶴橋テスト
いつも通勤時に乗り換える、鶴橋駅前で夕方の風景を撮りました。
オートで撮るとISOの数値がかなり大きくなり、ノイズが増えてしまうので、ISO200に固定して撮りました。
パナソニックに比べて、ISO200で撮ると手ブレしやすく、失敗写真ばかりになってしまいましたが、夜の鶴橋に立ち込める焼肉の煙がしっかり写って、文字通り空気感をまとった写真になりました。
鹿を撮ってみる
もう2週間前ですが、会議のない平日の夕方、ちょっと帰り道に反対方向の列車に乗って、奈良に撮影しに行きました。
駅から奈良公園へ坂を登っていきます。たぶん10年ぶりに来ました。
博物館の仏像展も魅力的ですが、もう夕方ですべて終わっていました。
近鉄奈良駅から10分ほど歩くと、鹿がたくさん夕涼みをしているという博物館前の庭園につきます。
いらっしゃい。かわいい鹿の親子が出迎えてくれます。
せんべいはないのかい?おじさん?と子鹿がこっちを見ます。
鹿溜まりには、たくさんの鹿たちが静かに座って夕方のひと時を過ごしています。
置物のように整然と並んで、ほとんど動きません。
しかしひとところにずっと居続けるわけではなく、ときどき波のように、数頭の群れが別の場所へ移動します。
そして別のところから動いてくる群れもいます。
ベンチに座った私のすぐ後ろに、すくっと立つかっこいいオスがいました。
この子は顔がかゆいのか、芝生にごろごろ押し付けていました。
じゃあな、今度はせんべい持ってこいよ!と言い残すようにこちらを見て、鹿は去っていきました。
日が暮れてから、奈良の中心街を通って、JR奈良駅から帰宅しました。10年ぶりの奈良でしたが、観光客は増えたものの夕方以降のひっそりした感じは何も変わっていなくて安心しました。
やっぱりすごいフルサイズ一眼レフ
この一月余りで、鹿を撮ったり、花火を撮りに行ったり、近所を散歩したりと、ニコンD750を使ってみましたが、やはりフルサイズの写りはものすごいなと実感しています。また、50mm単焦点は、風景写真ばかり撮っている私にはあまり使いやすくなかったのですが、ポートレートや動物写真では、その写りの良さやおもしろさがよくわかりました。これまであまり動物を撮る機会はなかったのですが、今回かわいい鹿たちを撮ってみて、動物写真の楽しさがわかりました。今後、動物園に通ったりしそうです。
ミラーレスとスマホが変えた、カメラと身振り
鶴橋の写真を撮りながら、やはり一眼レフでスナップを撮るのは難しいなと実感しました。一眼レフの場合(ライブビューもあるけど)、基本的に顔にカメラをくっつけてファインダーを見ながら撮影をします。そのようにいかにも写真を撮っているという身振りをとることが、なんだか居心地の悪さを感じさせました。先日の記事にも書いたように、カメラを街中で構えるというのは、少し勇気がいります。しかし、多くの人はどこでもスマホのカメラで写真を撮っています。ミラーレス機ならスマホと同じように、撮りたい対象を液晶画面に写してシャッターを切ることができます。やはり気軽さのレベルが一眼レフとはまったく異なります。
もっと以前、ミラーレス一眼が普及していなかったころであれば、こういう違和感を抱くことはほとんどなかっただろうと思います。なるほど、カメラの構え方、撮り方、身体感覚といった点から、一眼レフはだんだんと時代遅れになりつつあるのかなと思いました。しかし、鶴橋のような繁華街でサッと写真を撮るのでなければ、一眼レフでの撮影は楽しいものです。機能的には、やはりニコンD750はまだまだ十分使えます。
一眼レフ機のようなかさばるカメラの場合、持ち歩きをどうするかがいちばんの問題ですが、最近はリュックなどのメインの荷物とは別に、小さなカメラバッグに入れて持つのがちょうどいいかなと思います。
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標準レンズとフードをつけたD750が特に問題なく収まりました。