秋は自転車の季節
暑い夏が去って、自転車で出かけるのが楽しい季節になりました。
もちろんこの夏も自転車にはよく乗って出かけていました。
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しかし熱中症になりかけたり、虫に刺されたりと夏は危険がいっぱいです。暑さでカメラを取り出すのもしんどくなりました。
秋は自転車でどこかに出かけて写真を撮るのにも最適の季節です。
今回は、自転車用カメラの決定版とも言える新たなカメラの使用感をまとめます。
GRIIIx Urban Editionを買ってみた
およそ2年前から自転車で通勤をしたりサイクリングをしたり、そのついでに写真を撮るということをやってきました。
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一眼レフのカメラを使用していると、毎回頭を悩ませていたのが、どのカメラをどうやって持っていき、どのような動作で撮影するかという点でした。
ふだん室内で猫撮影に使っているα7IVはかなり大きくて重く、サイクリングに持っていくには不便です。動画用のZV-E10もコンパクトですが、それでもかさばります。
iPhoneやGoProはコンパクトなので持ち歩きは簡単ですが、写真としての画質はあまりよくありません。
いつでもどこでもさっと取り出せるようなカメラはないかなと悩むうち、べつにレンズ交換式にこだわる必要はないとやっと気づいて、コンパクトカメラ(コンデジ)を久しぶりに買ってみることにしました。
ちょうど去年秋に発売されたGRIIIxの限定カラーUrban Editionが出たところだったので、いくつかの機材を下取りに出して買いました。
GRといえばずっと以前からほとんどデザインが同じカメラとして有名です。私も11年前の結婚式の時に、新郎目線で披露宴を撮影するためにGR Digital 3を購入しました。その後しばらく使って手放していましたが、久しぶりに手にすると、以前使っていたモデルよりも遥かに軽く感じました。日頃やたら重たいカメラばかり使っていたからそう思ったのかもしれません。
限定カラーはボディがシルバーで、レンズのまわりに青いリングがついていてとてもきれいです。MacBook Airの新色ミッドナイトと並べると、なるほどこういう雰囲気が最近の流行なのかなと思いました。
さっそく通勤路や近所の風景を撮る
ロードバイクのハンドルにボトルポーチを取り付けると、GRIIIxはちょうどよく収まりました。起動速度が速いので、ちょっとした信号待ちでもすぐに何枚か撮影できます。
GRといえば昔から単焦点ですが、GRIIIxはフルサイズ換算で40mmというちょうど使いやすい画角です。また50ミリ、71ミリにクロップすることもできます。路上で撮影するなら50ミリが私にはちょうどよく思えました。
地元、中之島のビル群を見ながら通勤します。
何枚か撮ってみて気づいたのですが、モノクロがとてもきれいに写ります。日頃は写真は色がきれいに撮れなきゃ意味がないと思ってLightroomで調整などもしていたのですが、GRIIIxで撮ると、もう色なくてもいいんじゃない?と思えてきました。
イメージコントロールというメニューからさまざまなカラーモードを選ぶことができます。11種類のうち4種類がモノクロです。私は特にハイコントラスト白黒がおもしろいと思いました。
やや薄暗い街をハイコントラスト白黒で撮ると、ほとんど黒く潰れてしまいますが、道路がやたらかっこよく撮れます。
いつも自転車を担いで登る大阪城の階段です。暗くて石段しか見えません。
べつに暗い道が撮りたいわけではないのに、なぜか道路や階段や飲み屋街の通路などが印象的に見えます。
日ごろ見慣れた風景も、こうしてカメラを通すと違った雰囲気に見えてきます。
もちろんカラーで、しかも夜間でもこのとおりきれいに撮れました。
真っ暗な大阪北港マリーナから船を撮りましたが、手持ちなのにほとんどブレが目立ちません。
猫だってかわいく撮れる
ブルーちゃんの撮影は、いつもはα7IVに望遠レンズをつけて、少し離れて撮っていますが、GRIIIxならば本体が小さいため警戒されづらいのか近づいて撮ることができます。
お寿司もあざやかに写りました。
一週間使って、風景や物や猫などを撮ってみました。11年前に使っていたGR Digital3はちょっと癖があって使いにくかったのですが、それに比べたら非常に使いやすくなっています。メニューの構造はソニーやパナソニックになれている私にも違和感なく操作できるし、カメラからiPhoneへの転送ソフトも早くて便利です。画質はセンサーサイズが大きいため、一眼レフにも劣りません。
期待していた以上に使い勝手が良く、写真もきれいに撮れることに驚きました。しばらく外出用のカメラとして使い込んでみようと思いました。