ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

猫をかわいく撮って、SNSに投稿したい

もはやカメラは猫と授業を撮るために使っている

緊急事態宣言のため、外にあまりでなくなり(もちろん散歩やジョギング程度では感染リスクは低いだろうし、非難されることもないでしょう)、何台も買い集めてしまったカメラは、ほとんどオンライン授業と猫撮影にしか使っていません。

昨年のカメラ道楽のまとめは、こちら。

schlossbaerental.hatenablog.com

昨年秋に購入したパナソニックのS5は、とても値段が高かったし、性能もいいのですが、現在は机の上に三脚とともに据え置きして、授業の動画を撮影したり、Mac miniとつないで、ウェブカメラとして使用するなど、オンライン授業専用となっています。

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このように、S5は三脚に据えて定位置においています。

また、今年2月に買った、フジフイルムのX-E4は、春ごろまでは、自転車通勤の際の風景写真用として活用していましたが、いまは机の傍らにおいて、遊びに来た猫を撮るのに使っています。

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書斎に遊びに来た猫は、手元に置いてるX-E4で撮ります。

リビングで遊ぶ猫を撮りたい

日ごろカメラは私の書斎に保管しています。ほこりや湿気をさけるため、ドライボックスに密閉してしまっています。しかし考えてみると、猫はふだんの生活のほとんどの時間をリビングで過ごしています。朝はリビングのキャットタワーや窓際のチェアから、外の風景を眺めます。夕方には、妻の机のうえの猫ベッドでのんびり寝ています。そして夜には、リビングで晩酌をする私たちに、遊んでくれとせがみ、ヒモや鈴などお気に入りのおもちゃをおいかけて走り回っています。

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本棚もお気に入りの場所です。

スマホやタブレットではやはり画質が悪い

リビングで寝ていたり、遊んでたりする猫をちょうど手元にあるiPad miniやiPhone11でちょこっと撮ったりすることがよくあります。しかし、画質が今一つです。iPad miniはいわずもがな、iPhoneも明るく撮れているけど、よく見ると色が平板だし、背景の散らかった部屋もまんべんなく写ってしまいます。

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iPad mini5で撮影。毛並みが塗りつぶされて平板な感じに見える。

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こちらはiPhone11。きれいに撮れるが、余計なものが写り込みすぎる。


もちろん画質を求めるのであれば、一眼レフを使えばいいのです。しかしちょっと撮りたいな、と思っても自室にもどってカメラをとってきて、また撮影したら自分のPCにSDカードでデータを移さないといけません。毎回そうやって猫写真を撮り続けていましたが、さすがにめんどくさいなとこの頃思うようになりました。

 

リビングにカメラを常時置き、撮った写真はすぐにスマホに転送する

カメラは自室に何台もあるのだから、リビングに常時置いておいて、撮りたい時にすぐ撮ればいいのだと気づきました。そして撮った画像は、カードを抜いてPCに移動するのではなく、アプリでスマホに送信できることも思い出しました。

ソニーの場合は、Imaging Edge Mobileというアプリを使います。このアプリはソニーのデジカメだけでなく、アクションカメラにも対応しており、リモコンとして操作したり、とった画像を転送したりもできます。

猫を離れた場所から撮るなら、普段風景写真用に使っている、24-105mmのレンズでは足りません、そこで以前から評価の高い、タムロンの28-200の望遠レンズを使ってみることにしました。

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a7cには、瞳認識AFが備わっていて、動物の目も認識して、ピントを合わせてくれます。

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しかし、この写真のように、反対向きだとAFが合わなくなってしまいます。暗い室内だと、なかなかピントが合わないので、マニュアルで撮影しないといけないこともときどきあります。

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たしかに猫はかわいく撮れます。しかし、ソニーの一番の問題は、カメラ以上にアプリが使いにくいという点にありました。なぜか接続が切れやすく、また、取り込む写真もスマホからではなく、カメラからボタンをぽちぽち押して選択しないといけない、という操作性の悪さが気になりました。

いい写真が撮れるし、アプリも使いやすいフジフイルム

すでに昨年、動物園撮影用に望遠レンズも買っていたフジフイルムのX-T4だって、きれいに撮れるのではないかと思い出し、こちらも使ってみることにしました。

schlossbaerental.hatenablog.com

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明るい日中はもちろん、暗い時間帯でも非常にきれいに写っています。また、フジフイルムにはフイルムシミュレーションという機能があり、フィルムカメラを模したさまざまな色合いのパターンを使うことができます。猫撮影にはおもにやわらかさと描写の細かさを両立しているという、Astiaを使っています。

また、写真を撮ってから転送するアプリもフジの方が何倍も良くできているように思いました。

私たちはカメラで何を撮っているのか

写真をとってブログで公開するということを、考えてみればもう10年くらい前から続けています。10年前は、広角レンズで風景を撮影し、そこに家や木や花などさまざまな物がきっちりと写し取られていることに感動したものでした。

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2010年の末にパリにいったときの写真。カメラはペンタックスKーXを使っていた。

風景だけでなく、実家に帰省した時には猫も撮っていました。

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2009年にカメラを買ってすぐに撮った実家猫の写真。猫は2010年まで生きていました。今ごろは父と仲良く暮らしているでしょう。


その後も風景写真は好きでたくさん撮っていますが、最近は望遠レンズで猫を撮っています。望遠レンズに写る世界は、少なくとも私の肉眼で問題なく見えている範囲です。しかし、実際の写真を見ると、それは私の視界とはまったく異なります。私がピントを合わせた猫の顔は、一本一本の毛までくまなく映し出され、逆に猫の背後の風景は、ほとんどなんだかわからないくらいぼやけています。私の目からは、近隣のマンションや遠くの風景も見えているのに。

私たちがカメラで撮っている世界というのは、私たちの拡張された視覚の世界でもあり、また私たちが意図しないものが写る世界でもあるわけです。その意外性や美しさが写真の楽しみなのだと思います。