ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

毎年恒例、口熊野マラソンに出場

気がついたらもう三週間くらい過ぎてしまいましたが、2月2日に、和歌山県上富田町で、口熊野マラソンを走ってきました。あんまりいい記録がでなかったので、もう無かったことにしてしまおうかなと思ったのですが、せっかく毎年出ているのだし、今回はどんなふうに42kmを過ごしたのかを振り返っていきます。

 

もう5回目の出場

考えてみると、この大会に出るのは、2016年の春以降、毎年参加し続けてもう5回目になります。これまでの4回はこんな感じでした。

1回目、2016年:かなり久しぶりのフルマラソンということで、ゆっくり走ってなんとか5時間以内にゴール。

2回目、2017年:寒くはなかったものの土砂降りの中を走る。割といいタイムがでる。

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3回目、2018年:京田辺でお寿司を食べて前泊。前日に比べて非常に寒かったが、いいタイムがでる。

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4回目、2019年:それなりに練習して臨んだが、10km過ぎたあたりで足裏に水泡ができ、痛みで失速。

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私の場合、毎年この大会が新年の初マラソンになります。温暖で走りやすい口熊野で体を慣らし、ここから2月から4月までのフルマラソンに向けて最初の練習をしていくという位置づけの大会です。

 

話題のシューズ、ヴェイパーフライを履いてみた

箱根駅伝や都道府県駅伝で多くの選手たちが履いていて話題になったヴェイパーフライネクスト%ですが、私もせっかくだからどんなものか試してみたくなり、買ってみました。

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買うさいにいくつかレビューを見てみました。マラソン系ユーチューバーの皆さんは、ヴェイパーフライはトップアスリート向けで、サブ3レベルでないと、効果を実感できない、初心者では履きこなせないという意見が大勢でした。しかし、初心者ではないが、べつにそれほど速くもない、私のような中途半端なレベルのランナーにとってはどうなのかよくわかりませんでした。自分くらいの走力の人って、じつはあまりネット上では見つかりません。それならまあ自分で試したらいいかということで、注文したのが1月の半ばごろでした。

1月は駅伝が終わって授業が始まる頃に風邪をひいてしまい、そのまま20日過ぎまで走ろうという気力が戻らないほど体調が悪く、大会前の練習は30kmほどでした。

近所の公園をヴェイパーフライで走ってみましたが、なんというかものすごい反発感と加速感、そして走らされてる感に驚きました。

この走らされてる感というのは、分かりにくいと思うのですが、例えるなら、ママチャリからクロスバイクやロードバイク に乗り換えた時の感じに似ています。ちょっと漕ぐだけで物凄いスピードが出て楽しくて、夢中で漕いでいるうちにかなり遠くまできてしまったという感覚です。これは面白い靴を手に入れたと興奮しました。

 

どれくらい早く走れたか

さて、当日は例年のようにいい天気で暖かく、よく走れそうな感じがしました。(当日の自分の体の状態というのはけっこう重要です。走れる感じ、走れない感じというのは、スタート位置についた時点でだいたいわかります。)

スタートから10kmくらいはちょっとした坂があったり、街の人たちがたくさん応援してくれたりするので、毎回気持ちよく走れます。大阪マラソンではスタートから5kmあたりでのんびりし過ぎたので、今回はスピードを上げていきました。

20km手前の100mくらいの急坂がこのコースでいちばん厳しい登りです。それ以外は川沿いを走るので、34kmくらいまではゆるやかな登り、それ以降は緩やかな下りです。34kmの橋までなんとか我慢すれば、あとは楽に走れる、そう思って前半から飛ばしていきましたが、25kmくらいで苦しくなってきました。大阪マラソンの胃痛とはまた違う感じで、もう走る気力がなくなってしまったような苦しさでした。

おそらく最初にペースを上げ過ぎたのが原因でしょう。私はいつも後半で失速するので、前半は目一杯早く走り、後半をゆっくり走るという作戦は理にかなっています。しかし今回は早く走れるシューズを履いていることもあり、加減を間違ってしまったようでした。

今回の失速はあきらかに1月中の練習不足が原因でしょう。風邪が治ってからは10km程度のジョギングをしただけでした。さすがにほとんどぶっつけ本番だと、後半は体力がもちませんでした。

 

あんまり早くなかったけど楽しめた

ヴェイパーフライの反発力は、体幹や腹筋の力がないとうまくスピードに乗せられません。後半は腹筋が痛くて、スピードを殺してひたひた早歩きのように進むことしかできませんでした。

おそらくもう少し長い距離や速いペースの練習ができていれば、ヴェイパーフライを上手に生かして走れたかもしれません。

とはいえ、テレビで話題になったヴェイパーフライは、私のような特に早くもないっていうレベルのランナーにとっても、次元の違う走りを実感できるようなシューズでした。こういう体験だけでもお金を出した価値はあったかと思いました。

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足に優しいヴェイパーフライ

早く走れるということ以上に、私にとって大きなメリットだったのが、足に非常に優しかったという点です。これまでのマラソン完走記で何度も書いているように、私は毎回フルマラソンやウルトラマラソンでは足裏に水泡ができたり、足の爪が内出血したりします。近年はナイキのシューズを履くようになり、これまでより足裏の故障はだいぶ減りました。それでも毎回何箇所か、水泡ができていました。

今回のヴェイパーフライで驚いたのは、足のダメージがほぼなかったということでした。すこし水泡になりかけている箇所はありましたが、痛くて走りにくいところもなかったし、レース後も数日ですぐに練習を再開できました。

写真からもわかるように、このシューズはかなり足指の周りがぴったりしています。また、シューレースの位置が足の中心からずれているため、紐をきつくしめてよりフィットさせることもできたというのも良い点でした。

 

次は早く走れるかな

口熊野マラソンが終わってすぐ、次の大会に向けて練習を再開しました。この三週間くらいでだんだん走れる自信がついてきた感じがします。まだまだこの春はエントリーしている大会があるので、ヴェイパーフライで自己ベスト更新を目指します。

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最近は天気がいいので、淀川河川敷を走っています。広々した風景が気持ちいいです。