ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

五島つばきマラソンに出場しました

2月25日開催、五島つばきマラソンに参加

2月の初頭に、和歌山で行われた紀州口熊野マラソンに出場し、そこそこのタイムでゴールしました。あれから3週間おいて、24日に長崎県福江島に行き、五島つばきマラソン(フル)に出場しました。体調はよかったものの、天候が悪く、かつ非常に厳しいコースで、ベストタイムどころかゴールするのがやっとでした。しかし、初めて行った長崎は非常に素晴らしいところだったので満足しました。

 

2月の後半どの大会に出るか?

そもそも、なぜ関西から長崎のさらに離島で開かれる大会に出ることになったのかということをちょっと説明しておきます。

口熊野マラソンの記事にも書きましたが、昨年と同様、今年も2月は口熊野と泉州国際に出場するつもりでした。しかし、泉州国際マラソンは抽選に漏れてしまったので、かわりにまだ応募できる大会を探すうちに、五島つばきマラソンを見つけたのでした。

 

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長崎って近い、しかし福江島は遠い

ラソンにエントリーしたものの、五島列島がどんな場所なのかほとんど調べていませんでした。1月に入り、飛行機の予約をするところで、福江島までがけっこう遠いことにようやく気付きました。

大阪からだと、まず飛行機で長崎の大村に行き、そこからバスで長崎市内へ移動、長崎港からフェリーまたは高速船で島へ向かうというルートになります。ほかにも福岡空港から福江空港ゆきの飛行機もありましたが、大阪・福岡・福江と全て飛行機で行くとかなり料金がかかるので、長崎から船で行くことにしました。

料金が安いフェリーだと一人3000円ですが、3時間かかります。高速船は一人5000円ですが、一時間半程度で着きます。悩みましたが、結局高速船で往復しました。

長崎にお昼頃に到着し、昼食にトルコライスを食べ、船に乗りました。着いた日の長崎はかなり暖かくて、春の装いでちょうどいいくらいでした。

 

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学食っぽい見た目ですが、とても美味しかったです。

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高速船。ちょっと昼寝して、その後テレビでカーリングを見ていたら割とすぐに福江港に着いていました。

 

 

ラソン大会当日は悪天候

福江島に夕方について、日が暮れるまでレンタカーで島内を観光しました。現地に来るまでほとんど知りませんでしたが、五島列島には、たくさんの教会が残っています。村の集会所のような小さな教会やれんが造りの立派な教会までいろいろありました。

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小さな集落の中心にあった宮原教会。

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細い山道を抜けたところに半泊の集落があります。

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石垣に守られた半泊教会。

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島の代表的な教会建築、堂崎教会

 

車で走ってみて、ちょうど小豆島に似ているなと思いました。小豆島と同じように、わりと大きな島内には、港町がいくつかあり、中央には山がありました。この大会はまったくはじめてなので、コースをほとんど確認していませんでしたが、車でちょっと走ってみて、これは起伏が多くて走るには厳しいコースかもしれないと予想できました。

ラソン当日は、前日とはうってかわって、強い風と雨でした。車で会場に向かい、昨年のウルトラマラソン用に買っておいたポンチョを着て、スタートを待ちました。来賓の方やゲストランナーの挨拶などが開会式が終わってから、スタートまで5分もなかったので驚きました。

 

厳しいコース、しかし丹後ウルトラの練習になったかも

走り始めたときから、ゴールするまでずっと雨に打たれていました。それでも前半20kmくらいは先日の口熊野マラソンと同様、二時間以内に通過できました。内陸よりの道を走る前半にくらべ、海岸よりを走る30km以降が非常に苦しいコースでした。私はフルマラソンで歩くことはほとんどありませんが、今回はなんども立ち止まって走って登ることを諦めるような急坂が何回もありました。また、海岸近くでは、強い風で前に進めなくなることもありました。

急坂や海風に苦しめられながらも、海岸沿いのアップダウンや雨は、毎年秋に出ている丹後ウルトラマラソンと似ているとも思いました。丹後ウルトラの前半にある峠道や断崖から見る日本海を思い出しました。フルマラソンとしては、ちょっと厳しすぎるコースでしたが、ウルトラマラソンの練習にはちょうどよかったかもしれません。

地方の大会に出ると、エイドで地元の食べ物等が出てくるのが楽しみです。この大会では、地元産の美味しいトマトや銘菓かんころもちをいただきました。

 

結果と足のトラブル

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口熊野では4時間7分ほどでゴールできましたが、今回は4時間16分もかかりました。しかし、あれだけ失速して、けっこうな距離を歩いていたはずなのに、むしろ早くついたように自分では感じました。コースや天候が厳しく、タイムは遅かったものの、走り終えた自分自身はわりと元気でした。

雨のレースでは、足裏のマメができにくいのですが、やはり今回も親指の爪を痛め、小指の裏に水泡ができました。それでもナイキズームフライ は走りやすいので、次もこのシューズで走りたいと思いました。

 

アップルウォッチがうまく動かない

シューズよりも、今回のレースで気になったのは、アップルウォッチでした。口熊野のときも今回も、アップルウォッチのアプリNike Plus Run Clubを使って、ラップタイムを計測していました。このアプリは1kmごとに経過時間や平均ペース、距離などを音声で知らせてくれるのですが、30kmくらいから、距離がずれはじめ、音声もたどたどしくなってきます。42km走り終えて計測を止めると、アプリ上では40kmくらいしか走っていないことになっていました。日頃の10kmや20km程度の練習なら問題ないのですが、やはりアップルウォッチでフルマラソンは難しいのかもしれません。

 

走った後は食事と温泉

五島つばきマラソンでは、ゴール後に、食事がふるまわれました。これまでも、小豆島のオリーブハーフマラソンでそうめんが食べられたように、ゴール後に食べ物が提供される大会はありましたが、この大会では、麺類だけでなく、魚やカレー、肉なども食べられました。私はうどんと豚汁とお刺身などを食べました。私の場合、フルマラソン直後は胃が痛くなるので、カレーが食べられなかったのが残念でした。

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レース後は、島の西側にある荒川温泉にいってみました。

goto.nagasaki-tabinet.com

ここはいわゆる普通の銭湯で、入浴料は三百円でした。これまでいろいろな銭湯に行きましたが、300円というのは破格の安さだと思いました。

 

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今回のレースは、マラソンとしてはうまくいかなかったし、これまで経験した中で一番大変な42kmでした。しかし観光旅行としては、非常に満足できる旅となりました。