マラソン大会の季節
冬から春にかけての時期は、フルマラソンの季節です。各地でさまざまな大会が開かれ、私も2月初頭には和歌山、2月末には長崎、4月には兵庫の日本海岸でフルマラソンを走ります。例年出場していた六甲山トレイルランの大会は、転居に伴い移動が不便になったので今年は見合わせます。
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(昨年の六甲縦走トレイルの記録です。つらすぎました。)
大会まで1ヶ月を切ったのに、正月はデパ地下で買ってきた大量の酒を飲み、毎日のんびり過ごすばかりだったので、ちっとも練習ができていません。このままだと完走すら危ういかもしれないと思い、そろそろ練習を再開することにしました。
帰宅ランという練習法に気づく
以前の記事にも書きましたが、引っ越したものの相変わらず職場は微妙に遠くて、とくに帰宅時の電車の待ち時間や乗り換えの手間がどうにもこうにも不快でたまりませんでした。
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(季節が変わっても、そしてよその大学と比べたところで、私の通勤が不便なことは何一つ変わりません。)
そこでロードバイクで通勤するということも考えたのですが、朝も晩も大阪の中心街を走り回るのは、危険そうでどうしても気が進みません。
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(ロードでの通勤は、この記事に書いた一回きりで、その後試みてません)
自転車が無理ならば、いっそ走って帰ればいいのでは、とようやく気づきました。
職場から自宅までは、最短距離を通ればだいたい13〜14km程度です。フルマラソンのトレーニングとしては短めですが、週に何回か走るのであれば十分な練習になります。ロードバイクと比べてジョギングはスピードが遅く、しかも歩道を走れるので、よほど真っ暗なところでない限り、事故にあう可能性低く、自転車に比べればだいぶ安全です。また、自転車通勤と違って、ジョギングの場合は行きも帰りもではなく、どちらか片方だけ走ってもいいし、疲れたら途中で電車に乗ることもできます。
さて、さっそくやってみようと思いつきましたが、考えないといけないのは装備です。荷物を減らし、かつ寒い冬の夜でも走れる服装を整えました。
何を持って行き、何を着て走るか?
普段は行き帰りの電車で読む本や、研究関係のメモをとるノート、やタブレット、そして財布と筆記用具などをリュックに入れて通勤しています。しかし、帰宅時に着替えを背負って走るのであれば、荷物は最小限にしないといけません。そこで、荷物は着替えとスマホ、財布のみにしました。
リュックはネットで調べたところけっこう人気があった、サロモンのトレイル20を使ってみることにしました。
シューズについては、ビジネスカジュアルにも合わせやすく、かつ長距離を走れるものということで、ちょうどセール中だったエピックリアクトフライニットを買いました。
防寒着は、モンベルのライトシェルジャケットとクロスランナーパンツを着ることにしました。とくにクロスランナーパンツは薄くてよく伸びるのに、防風素材を前面と足首に使っているので、かなりあったかく、長時間のランニングに最適です。
以上のように装備を整えて、さっそく先週から5回ほど帰宅ランをやってみました。
どこを通って東大阪から福島まで帰るか?
東大阪市中央にある職場から、福島区の自宅までは、大阪市の中心を横切っていく必要があります。いくつかの大通りや鉄道沿いの道が考えられます。
1 布施・今里・玉造・大阪城公園・本町・肥後橋・福島
最初のチャレンジということで、すでに自転車通勤で通ったことがあるルートを選びました。大学からはいつもJR俊徳道駅から帰るときに通る、人通りの少ない住宅街を抜け、俊徳道駅、河内永和駅と線路づたいに進み、布施から千日前通りに入りました。
千日前通りから今里の交差点を経て、玉造で環状線にぶつかります。この辺でだいたい8kmくらいでした。
玉造から西に向かうと急な坂道を登ります。登りきったあたりがみんな大好きな上町エリアです。たしかにきれいな通りにお屋敷やマンションが立ち並んでいました。
上町から北に行き、大阪城公園の西側から、本町通りに入ります。
衣料関係の会社が並ぶ本町のビジネス街を抜け、御堂筋、四つ橋筋と進んで、肥後橋から中之島へ抜けるともう自宅近所です。途中でいくつか寄り道をしたものの、1時間40分くらいでゴールできました。
2 高井田・放出・京橋・大阪城公園・天満橋・土佐堀・肥後橋・福島
1回目は、最初のうち、なかなかバックパックを背負って走ることになれなくて戸惑いましたがストラップをかなり短くして背負うと揺れにくいことがわかったので、2回目は最初からいいペースで走り出せました。
千日前通りや長堀通りで環状線の内側に入ると、長い登り坂を通らないといけません。それよりは最初に北に向かって、京橋あたりから環状線を超えたほうが起伏が少なくて楽そうです。そう考えて2回目はおおさか東線沿いに放出に向かい、京橋、天満橋と進みました。
このルートはたしかに登りくだりがほとんどありませんでしたが、放出から大阪ビジネスパークあたり(ちょうど第二寝屋川沿い)まで、かなり細くて暗い道ばかりが続きました。昼間ならともかく、夜まっ暗い道は楽しくないので、ルートを見直したほうがいいと思いました。
3 高井田・新深江・緑橋・森ノ宮・大阪城公園・天満橋・淀屋橋・福島
3回目は、はじめは長瀬川沿いに北に向かい、高井田中央駅あたりから中央大通りに入ります。中央大通りにそって森ノ宮にでて、そこから大阪城公園を半周して、天満橋へ抜けるというルートです。これがおそらく一番安全で走りやすい道ではないかと思いました。
また、もう一度このルートを走った時は、大阪城公園を出た後、大川の橋を越えて国道1号線にでて、大阪天満宮、北新地、福島と進んでみました。こちらも歩道が広くて走りやすかったです。
4 北巽・桃谷・四天王寺・恵美須町・大国町・芦原橋・西長堀・阿波座・福島
天王寺区に住む同僚が、終電がなくなった時間に、勝山通りを歩いて自宅まで帰ったと以前話していたのを思い出し、職場からまっすぐ西に向かうルートを行ってみました。
(長瀬川沿い、樟蔭女子大の樟徳館。このへんで1kmです)
桃谷駅近くで環状線をくぐり、四天王寺の周りを通って坂を下り、通天閣、大国町を越えて芦原橋へ。
芦原橋からはあみだ池筋をまっすぐ北上すれば自宅まですぐです。このルートはもしかすると遠回りになるかもしれないと思ったのですが、距離的にはこれまでの他の道と同じだったし、時間は一番早く着きました。大きな通りの歩道を走りましたが、それほど人通りが多い場所ではなかったので、走りやすく、景色もおもしろくて気に入りました。
気づいたことなど
1)けっこう暖かい
ずっと走っているので、わりと薄着でも平気です。しかし風が吹くと一気に汗が冷えるので、それなりに着込んでおく必要があります。大阪城公園周辺は遮るものがないので冷たい風との戦いです。
2)やはり荷物が問題
たためるダウンジャケットを羽織って出勤したり、仕事中も履いていられるランニングシューズを選んだりと、荷物を減らす工夫はしましたが、それでも真冬だとかなりかさばります。20リットルのバックパックでもいっぱいいっぱいの量です。もう少し大きいサイズのリュックを使ったほうがいいかと思います。
3)ナイキエピックリアクトが非常に走りやすい
あまり期待しないで買った(色や雰囲気が普段履きにも使えるからちょうどいいかな、という程度)、ナイキのエピックリアクトフライニットですが、通勤時も帰宅ランのときも非常に快適です。
2017年秋にナイキのズームフライを履いて以来、ナイキを履き続けています。エピックリアクトはどちらかというとマラソン用というよりは、普段用に近いかと思ったのですが、フライニットのアッパーやかかとのプレートのおかげで走っていても足がぶれる感覚がなく快適です。フルマラソンでも使ってみようと思っています。
4)距離的にちょうどいい
先ほど説明した4つのルートは、どこを通ってもだいたい13.5~14km程度です。このくらいの距離は、そこそこ走ったという満足感が得られる反面、帰宅直後に眠ってしまったり、翌日まで疲れが残ったりするほどでもありません。練習としてちょうどいい距離かと思いました。