ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

自作本棚を引っ越ししてみよう

私の部屋、本が日焼けしすぎ

去年の秋に、リビングと自分の仕事部屋の窓に紫外線カットフィルムを貼り付けました。これで本の日焼けも安心、と思っていたのですが、真夏を迎えると、やはり岩波文庫やちくま文庫がどんどん褪色していることが気になってきました。

この本、冬ごろ買ったはずなのに、もう色が抜け始めている。

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そもそも私の部屋は北向きにもかかわらず、日光が入りすぎます。昼間の眩しさや暑さに耐えきれなくなり、ロールスクリーンを設置しました。

ロールスクリーンは、日中は日差しを和らげてくれるし、夜は照明を反射して部屋が明るくなるしでいいことづくめでしたが、根本的な解決にはならないので、思い切って寝室と仕事部屋を入れ替える家庭内引越しを行うことにしました。

廊下を挟んで向いにある寝室は、ウォークインクローゼットと隣接しているため、服を着替える場所=寝室と決めていました。しかし考えてみればこの部屋は東側の廊下に面した窓から少し光が入るもののほぼ直射日光は入らず、本の保管には最適な場所なのでした。

妻を説得し、7月末に授業期間が終わる頃、家庭内引越しを始めました。

 

自作本棚の移設はけっこう簡単?

二人分のベッドを、まずはリビングに移動し、広くなった寝室に、私の部屋から次々に本と本棚を移動していきます。まずは5年前にこの家に住み始めたときに買った既製品の棚と、机の隣に置いていた高さ90cmの本棚を移動します。

これだけでもけっこうな量です。しかし理論的には全ての本を床に並べても大丈夫なくらい部屋の広さに余裕はあるはずです。移動しやすいところから次々本棚を移し、場所が決まったら本を詰めていきました。

ちょっと気がかりだったのが、以前部屋の入り口に設置していた自作棚です。違う部屋に移しても幅や高さが合わないかもと心配でしたが、考えてみれば同じマンションなので、部屋の入り口の幅や高さ、天井高などは同じになっているはずです。

左側はクローゼットの入り口。ここに以前部屋の入り口につけていた棚を移設します。間には40cmの棚をそのまま移し、ドアの上にも2段の棚を設置しました。

こうやって自由にあらたな棚を設置できるのが自作本棚の楽しみです。

 

トラブルもあったが無事解決

先ほど、同じマンションなのだから天井高などはすべて共通しているはず、と書きましたが、ちょっとだけ異なる部分があって焦りました。

こちらの棚。中身をぜんぶ取り出し、妻とふたりで持ち上げて移設しようとしたのですが。

この通り、ラブリコアイアンをそのままつけてしまうと金具がつっかえてしまいます。2〜3cmほど旧寝室の方が梁が低いようです。これは盲点でした。

大きな本棚を解体して高さを変えるわけにもいかないし、と悩みましたが、ジグソーを本棚の端っこに当てて、そのまま木材を切って、金具の高さを変えました。木屑が飛び散りましたが、まあ掃除機で吸えばいいので大した問題ではありません。

切断前

切断後。ちょっと断面が斜めになりましたが、ちょうどいい位置に金具を固定できました。

動画等でいつも背景に写っていた大きな本棚。この棚は、L字金具とネジで組み立てましたが、隙間が多く強度が不十分なので、組み立て方を変更しました。

側板に深さ5ミリの溝をトリマーで彫ります。

溝に棚板を合わせて、ポケットホールスクリューで接合します。これだけで強度が数倍になりました。

エアコンのコンセントやホースをうまく避けるように位置を調整して組み立てたのですが、完成してみると左端がコンセントと重なってしまい、ルーターの電源がとれなくなってしまいました。

他のコンセントから延長コードでつなげばいいかと思っていたのですが、せっかくの機会だし、とマキタのマルチツールを買って使ってみました。

 

本体だけでもけっこう高いです。

まわりに傷をつけずにうまくコの字に切り抜けました。しかしこれではまだ電源アダプタが刺さらないのでもうちょっと切りました。

アダプタが出っ張った形だったので、2回切削することになりましたが、強度にはまったく支障はないのでこれで上出来でしょう。

 

本の移動で毎日筋肉痛

大量の本を本棚から下ろし、部屋の床に並べ、そして再び配架するという作業を日々繰り返していました。ちょうど重りを持ってスクワットをするのと同じような動きなので、毎日強烈な筋肉痛に悩まされました。

ちょうど学期末のテスト期間中ということもあり、自宅の机ではなくほとんど大学の研究室で仕事をしていた時期だったため、机が使えなくてもあまり不便はありませんでした。

デスクを移動したものの、本の山に阻まれてなかなか近づけませんでした。

主人のいない机をブルーちゃんが占拠します。

引っ越し開始から一週間目くらいにようやくチェアを所定の位置に移すことができました。

さらに新しい棚を増やす

最後に余った木材(うまく移設できなくて解体してしまった棚板など)を使って、部屋の隅に幅50cmの棚を作りました。

上の段は左の棚と同様に2x4材に1x6の棚板をつけています。下の方は、側板に2x6をつけ、棚板は1x10材を使っています。大きい箱や本などを入れるためです。

上の方は文庫や新書、下の方には辞書や教科書類、最下段には箱やファイルボックスが入ります。

 

完成!

このとおり、すべての棚の移設と本の配架が完了しました。

結局まる一週間ほどかかってしまいました。その間ずっとリビングにベッドを置いてすごしていましたが、夜の飲み会から就寝へとシームレスに移行できるので、これはこれでいいのではないかとすっかりだらけた生活になりかけていました。しかしブルーちゃんは部屋の配置が変わることにストレスを感じていた様子だったので、ブルーちゃんの寝る場所も含めてベッドを移動しました。

新しい部屋は朝に日光がよく入るので気持ちよく目が覚めます。ブルーちゃんも毎朝起こしに来てくれます。