ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

ネコ脱走防止扉をつくる

既存のものをリメイクするシリーズ、その2

2年前にブルーちゃんを家に迎えて以後、わが家はネコと暮らすためのさまざまなものを揃えてきました。

トイレやネコベッドをはじめ、キャットタワーやキッチンへの侵入防止柵なども自作しました。

schlossbaerental.hatenablog.com

schlossbaerental.hatenablog.com

キャットタワーはとても気に入っていて毎日登って過ごしていますが、ネコガードはちょっと微妙です。急ごしらえでうまく機能していないので、近いうちに作り直すつもりです。

 

ネコ脱走防止扉を自分で作りたい

私が作ったものではないのですが、以前から気になっていたのが、ベランダへ出るドアの内側に設置した、ネコ脱走防止扉です。組み立て式のものを2年前に購入して使っていたのですが、柱部分が何度も開閉するとだんだんズレてくるし、扉は自動的に戻るようになっているもののいくつものパーツを組み合わせているためがちゃがちゃ音がなるのが少し嫌でした。

背景に移っているこの扉です。

わが家にちょうどいい形と大きさにデザインして、木材を使って自分で作ってみたいと以前から考えていたのでした。

 

設計図を描くだけでも難しい

DIYを始めた頃からいつかはドアを自作したいと思っていたのになかなか着手できずにいたのは、なにより難しいと分かっていたからでした。

2年前にキッチンの猫ガードをつくったとき、ネコガードの半分は蝶番をつけて開閉可能にしていました。しかし、ドアが重くて傾いてしまうし、開閉すると蝶番のついた柱がずれてしまうため、ほとんど実用できませんでした。自分で適当に作ると動きを伴う工作はかなり難しいとこのときの経験でわかっていました。

まずは既存のネコガードの寸法を測り、それをもとに自分だったらこうしたいという点を盛り込んだ設計図を描いてみました。

格子状の部分は木の丸棒を使うことも考えましたが、せっかくトリマーを使い慣れてきたところだったので、幅3cm、厚さ9mmの木材を1x4材に溝を掘って挟み込む形にしようと思いつきました。この時点では、それがどれほど手間がかかるものかまったく理解していませんでした。

 

うんざりしながら組み立てる

先に書いたように今回のドアの製作は、トリマーを多用しています。先日の本棚づくりで、トリマーの騒音と木くずに悩まされてしばらくは触りたくないと思っていたのに、またもやトリマー作業です。

布コロナマスカーでベランダを覆っていますが、大量の木くずが飛び散ります。

組み立て途中です。1x4材2枚の間に細い板を挟んでいます。上下と中央に1x4材をつけ、枠として3cmx4cmの棒と接合します。接合部分は幅9cm、深さ5mmにくぼみをつけてぴったりと合わせるつもりでした。

木材上部を9cmx5mmの範囲にえぐっています。ジグソーで切ってみましたが、場所によって深さや幅にむらができてしまったので、組み立てたあとに木ボンドで直しました。

このように左右それぞれの扉を組み立てました。この作業がむちゃくちゃたいへんでした。

扉を組み立て、接着剤を乾燥させてから白い水性ステインで塗装しました。考えてみるとこれまで白い塗料を使ったことがなかったので、ベランダの壁などにペンキがついてしまいました。

最後に柱となる2x4材に蝶番で接合し、ベランダのドアの前に設置しました。

扉を開閉させ、左右の柱の位置をずらしたりしながら、2つの扉がぴったり合う位置を調整しました。これも非常に難しい作業でした。

これで一応完成です。扉の内側にはネオジム磁石をねじでくっつけているのですが、木材の重さのせいでほとんど機能していません。

仕方がないので、端材でカンヌキを作って、扉の上につけることにしました。ずらすだけで開閉ができます。

よく見ると左の扉が下の方にずれていますが、全体的にきれいに収まっているのでこれで十分でしょう。

以前使っていた既製品の扉に比べると、動きもいいし、雑音もしません。当面はこの形で使ってみて、何か気づいたことがあればまたリメイクしようと思います。

 

新しい道具を試す

マキタの18vジグソー

今回、新たに買ってみたのがこちらのジグソーです。

細い刃が上下するタイプののこぎりなので、丸ノコより手軽に使えそうだと思い購入しました。しかし、丸ノコとちがって、まっすぐに切るのはむしろ苦手で、曲線を切ったり、あるいは組み立てたさいにズレてしまった木材を削ったりするのには向いています。

 

ハイコーキの集塵機

トリマーを使っていて騒音以上に気になっていたのが大量の木くずでした。トリマーに限らず、丸ノコ、ジグソー、サンダー、ドリルなど木工をしていればあらゆる場面で木くずが飛び散ります。毎回室内用の掃除機を持ち出して、作業のたびに吸い取っていましたが、さすがに不便を感じるようになったので、思い切って集塵機を買いました。集塵機というのはふつうの掃除機よりも大きくてパワーがある掃除機で、物によっては水も吸い取ることができます。

私の場合は、乾湿両用は必要ないが、トリマーの電源と連動して使えるもの、さらには掃除機としても使えるものということで、ハイコーキのこちらの集塵機を選びました。

こちらが現物です。縦横高さはそれぞれ40cm以内に収まっていますが、ホースや電源ケーブルが長くて思った以上に場所を取ります。本体上部のコンセントに工具を繋げば集塵機と連動させることができます。

収納場所がないので、とりあえずベランダに置いていますが、これは買って正解でした。

 

ブルーちゃんの小屋もつくる

ダンボール箱に入るのが大好きなブルーちゃんですが、ダンボールはしばらく使っていると噛みちらかしたりするのでゴミっぽくなるのが欠点でした。

以前から木でブルーちゃんが遊べる小屋をつくりたいと思っていたので、今回余っている木材を使って小さな箱を作ってみました。

以前から寝室の隅っこに立て掛けていた1x10材を前後の板にして、周囲は1x6材を組み合わせています。

出入り口はジグソーを使ってフリーハンドで切り抜き、トリマーで整えました。

ヴィンテージワックスを塗って仕上げると、木目がきれいに出ました。

ブルーちゃんは警戒心が強いので、まだこの箱に自発的に入ることはありませんが、入れてみると興味深そうに様子をうかがっています。もう少し時間が経てばこの小屋に入って遊ぶようになるかと思います。