ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

サイドテーブルにもなるワゴンを作る

妻の研究室という新たなDIYのフロンティア

妻がこの春から大阪大学文学部に異動しました。

かつての勤務先は、神戸の狭くて危険な急坂の上にあって、ときどき車で出かけるたびに生きた心地がしなかったのですが、今度は広々とした国立大学ですから、安心です。

狭い土地にもかかわらず、庭園がきれいな大学でした。

阪大も桜が満開でした。

 

4月1日に大急ぎで引越し作業をしました。

2月なかばに引越しについて具体的に検討し始める時期に、実は妻が新たに移る部屋には、哲学研究室に所蔵されている(大学図書館に登録されている)本がぎっしり詰まっていることが分かりました。前任の先生が、ニーチェ研究で非常に有名な方(また、フロイト全集にも参加されていました)だったため、ニーチェ、ショーペンハウアー、キルケゴールなどの全集、研究書等が本棚を埋め尽くしていました。

中に入ったらこの状態。

スチール棚のうえに、さらに木の本棚。

裏側に回るとこちらも本がぎっしり。

これでは妻が前の職場から引っ越す本が入りません。本人はかなり不安がっていましたが、他の先生のご好意で本棚を部屋全体の3割程度開けてもらえることになり、無事に引越し作業ができました。妻が持っていく本は、実はそんなに多くもなかった(宅急便100サイズ程度で40箱)ため、午後いっぱい作業をして、なんとかすべて本棚に収めることができました。

大きなデスクと広い窓。すばらしい環境です。

前回の内見(?)時より本棚が空いています。

夕方までかかって、全ての箱を開けました。

本棚からあふれた本はテーブルに並べていましたが、これものちにすべて片付きました。

 

広い部屋なのに本以外のものを置く場所がほとんどない

さすがに旧帝大の文学部だけに、私の研究室よりもはるかに広い部屋ですが、ほとんどの壁を本棚がうめつくし、洗面台の前にも大型のキャビネットが置かれ、その中にも本が詰まっているので、湯沸かしポットや掃除道具、お茶セットなど、研究室に不可欠な小物類を置く場所がまったくありません。

ゼミで使うような広いテーブルが置いてありますが、大きすぎて場所を変えることができないし、というので、お茶セットを収納し、自由に動かすことができるサイドテーブル兼ワゴンを自作することになりました。

 

サイドテーブルにもなるワゴンを作ろう

サイドテーブルについては、以前自分の研究室用にあまった材木で自作していました。

本棚を作る際に使った1x8材を中心に、ところどころ2x4材を補強として組み合わせています。天板にはネスプレッソのコーヒーマシンと湯沸かしポット、ミネラルウォーターなどを載せています。下の段にはお茶やコーヒー、カップスープの粉などを保管できます。

このテーブルをベースに、もう少し収納力を上げ、そして自走できるキャスターをつけるという具合にイメージを膨らませていきました。

テーブルと同じくらいの高さということで、70cm程度にして、幅は切り出しやすい60cmくらい、奥行きは私の部屋の1x8(20cm)だと少し狭いのでもう少し広げて、1x6を2枚並べて28cmと決めました。

組み立て手順は以下の通り。

1)木材を丸ノコで切り出す

2)ポケットホールスクリューで穴を開けて、1x6材を2枚ずつネジで接合する

3)キャスターをつける位置に1x4材で補強を入れ、その上に一段目の棚板を接合

4)二段目の棚板と天板をネジで接合する

5)トリマーで木材の角を丸め、やすりがけする

6)塗装、2度塗り

組み立て作業で気をつけないといけないのは、本棚と違って、出来上がった後に動かすという点です。本棚は二次元、テーブルなどは三次元だと私は思っています。もちろん本棚にも奥行きはあるし、真っ直ぐ組み立てないとガタガタになりますが、基本はハシゴ型を作ればなんとかなります。しかしテーブルやチェアは、パーツを組み合わせてまっすぐ立てたときにぐらつきが出ないように、うまく地面に合わせることが必要です。この点がなかなか難しく、これまでも色々失敗を繰り返してきました。

今回は買ってきた木材をすべて自宅の丸ノコで切ったので、もしかしたらズレが生じるかもと心配でしたが、慎重に組み立てたためか、完成してリビングに置いてみるとまったくぐらつきはなく、キャスターもすいすい動きました。

このワゴンは大きさがちょうどよく、本や文房具などを収納することもできるので、今後量産して、自宅リビングや自分の研究室に置いてもいいかなと思いました。

 

サイズ感を見るためにブルーちゃんを載せてみましたが、キャスターが動くのであまり気に入っていない様子です。