ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

在宅勤務中に食べに行った近所のおいしい店

結局一年間、家にこもりっきりだった

そろそろ新型コロナウィルスが広まり始めて一年あまりが過ぎようとしています。以前の日記にも書きましたが、私は昨年の2月半ばに、いくつかの業務で毎日出勤していたものの、その後はずっと自宅で仕事をしていました。

去年の三月末に書いた日記。

schlossbaerental.hatenablog.com

私の勤務校は、学生も教員も構内立ち入り禁止などのきびしい処置はとっていなかったため、四月以降も毎日出勤する先生は少なからずいました。(いつ出勤しても学生たちもそこそこ来ているように見えました)しかし私は、毎日の電車通勤が心配だったし、自宅書斎の方が仕事に集中できるということで、大学に行くのは一週間から十日に一回程度で、あとは原則的に自宅から遠隔授業を続けました。

多くの先生方と同様、オンライン授業は、ふだんよりも準備に時間がかかり、夜中までかかることもしばしばありました。コロナはいまだ収束していませんが、来月からふたたび対面授業となることは、たしかに仕事量を考えれば、だいぶ楽になるでしょう。

しかし、在宅勤務そのものは、私にとっては快適でした。好きな時間に仕事をし、空いた時間には猫をなで、そして近所のおいしいお店でお昼を食べられる。この一年間、自宅周辺でお昼を食べることが、在宅勤務中の気晴らしになっていました。

来月になってしまえば、ふたたびほとんど毎日出勤する生活に戻ります。名残惜しい思いとともに、この一年でおいしかったいくつかのお店を紹介します。

 

在宅勤務で気づく、飲み屋街に住んでいることのありがたみ

在宅勤務になってから、これまで夜にしか行くことのなかった近隣のお店で、お昼を食べるようになりました。すると、まったく知らなかった素晴らしいお店をいくつも発見することができました。ビジネス街、飲み屋街に住んでいてほんとうによかったと実感することが何度もありました。今回はこの一年お世話になった、とくに気に入っていたお店を5軒選びました。

1)やまがそば

私はそばが好きなのですが、関西ではそばというと上品で高級なものと思われているのか、どうしても高いお店しか見つかりませんでした。しかし、福島区に二店舗をかまえる、やまがそばでは、いつでも手ごろな値段でおいしいお蕎麦が食べられます。

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タワーマンションや高速道路が見えますが、周辺は落ち着いた古い町です。

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鷺洲店はいつものんびりした雰囲気で、しずかに食事ができます。この日食べたのは、すだちそば。あっさりしていていくらでも食べられそうでした。毎回食後のコーヒーがサービスでついてくるのもありがたいです。

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一方、なにわ筋沿いにある福島店のほうは、ビジネスマンなどでにぎわっています。すぐ近くに関西将棋会館があるので、藤井聡太さんが出前を頼んでいることでも知られています。定食を頼むと、このようにぎゅっとにぎった俵型のおにぎりがついてきます。おそばもおいしいです。
 

2)グリルニュートモヒロ

福島北部を横切る聖天通という商店街のなかにある名店です。

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居酒屋、喫茶店などさまざまなお店があります。

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やまがそば鷺州店からも近いので、お店を見てはいたのですが、食べに行ったのは最近になってからのことでした。

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おかずが4種類もあるA定食。確かな満足感です。

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一番高い(1200円)ビーフエスカロップ定食。ビーフカツのぜいたくなおいしさでした。

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お店のすぐ近くの鷺洲公園では、三月半ばにもう桜が開花していました。 

3)かみおか食堂

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野田阪神の新橋筋商店街の外側にある食堂兼居酒屋です。たまたまカメラを持って商店街を歩いているときに見つけました。定食やどんぶりが充実していて、なんどか食べに来ました。料理やお店の人はすばらしいのですが、残念なことに食べに行くと、かならずお昼のワイドショーを流していました。野田エリアは他のお店もテレビを流しているお店が多く、11月の住民投票が近づくにつれて、いたたまれなくなり足が遠のきました。

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しかし商店街の雰囲気は好きなので、散歩したり写真を撮ったりと、しばしば歩きに出かけています。

4)豚骨まぜそばKOZOU+

地元である新福島エリアは、国道2号線の南側を並走している東西の通りが中心です。

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新福島の地図。2号線の南側の通りが中心です。

ここには有名なおでんのはなくじらや、うどんの讃くなどがありますが、私が気に入っていたのはこのまぜ麺屋さんでした。

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大きなチャーシューが載った、キングポークまぜ麺がおいしかったです。

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このお店の周辺にはお気に入りの居酒屋さんがいくつもあります。コロナ以後、ほとんど行く機会はなくなりましたが、早くこれまでのように飲みに行けるようになればいいですね。

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古い町屋やおしゃれなお店の間に、急に空き地が現れたりします。このあたりは歩き回っていても楽しい場所です。

5)出入橋助六

梅田と福島エリアを区切る、出入橋の西側にあるおそば屋さんです。自宅からはけっこう離れていますが、堂島アバンザのジュンク堂に歩いていく途中にあったので、しばしば書店にいくときに立ち寄っていました。

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たいへん上品な雰囲気のお店ですが、思ったより高くないのがうれしいところです。お昼はおそばのセットをよく食べていました。

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古い橋の上には阪神高速が通っています。私の感覚では、出入橋を境に、梅田と福島が分かれているように思います。

 

いよいよ明日から新年度がはじまり、毎日自宅の近所でお昼を食べる生活は終わります。名残惜しいけど、今後は休日のランチやテイクアウトで、近所のお店を利用していくつもりです。