最近のお昼事情
先日も書いたように、10月半ばから対面授業が再開となり、週4日は大学に通う生活が始まりました。暑さが落ち着き、散歩が楽しい季節になったため毎日のようにちょっと遠いところまで足を伸ばしてお昼を食べに出かけています。とりわけ金曜は授業がお昼までなのでゆっくり食事に出かけることができます。
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今回は前回に続き、ちょっと遠くへお昼を食べに行った話の続きです。
入りにくそうなお店で食べるチャレンジ
ここ最近は、たんにちょっと遠いお店だけでなく、やや入りにくい店にあえて入ってみるというチャレンジもしています。私はそもそもパン屋さん(ヴィドフランスみたいなチェーン店ではない専門店)に恥ずかしくて入れないくらい食べ物屋さんが苦手でしたが、中年になって、だいたいどんな店でも落ち着いて座れば大丈夫だと思えるようになりました。
以下匿名(食べログのように評価をすること自体が目的ではないので、お店の名前は伏せることにします)でお店を挙げておきます。
お寿司屋さん
お昼休みが終わる頃入店したため店主一家のほか人はいませんでした。ワイドショー番組が流れていてちょっと嫌だなと思いましたが、おじさんの作ってくれたお寿司はネタがしっかりしていて美味しかったです。
ちいさな食堂
おばあさまがお一人で切り盛りしているお店で、引き戸を開けた瞬間に広がっていた独特の世界観にちょっとひるみました。店の前に手書きのボードで日替わりのメニューが書いてあったので、日替わりの他人丼ときざみうどんのセットを食べました。お店の不安な感じとは打って変わって、料理はとても美味しく、お腹いっぱいになりました。
ちいさな食堂2
通勤路にあって以前から気になっている店にも入ってみました。ガラスケースにならんだお皿から選んでおかずを取ることができる仕組みになっていましたが、私はとんかつ定食を頼みました。とんかつは美味しかったのですが、キャベツが雑な感じで、いまひとつかなと感じました。
喫茶店
他の店に行くつもりがランチが終わっているとのことで近くにあった喫茶店が定食もあるようなので入ってみました。店主含め女性3人で作っているようで、たえず大声のおしゃべりが聞こえました。お昼のセットは文句なしに美味しかったのですが、その後も電話や常連さんとの会話など、いちいち大声でわいわいしゃべっているので、自分だけ部外者なのにこんなところにいて申し訳ないような気分になりました。おいしかったけどもう行くことはないでしょう。
八尾の中華料理店へ
金曜日は午前の2コマで終わり(そして週末です)ということで、金曜のお昼はしばしば遠い店まで食べに行っています。今回は、マップを見て評価の高かった、八尾市久宝寺口北側の中華料理店に行ってみることにしました。
大学の東門から歩き始めて約20分、近畿自動車道と中央環状道を越えます。車通勤でも使っている大きな道路が知っている世界と知らない世界の境界のように思っていたので、大きな道路を越えると、いよいよ未知の領域に入った気がしました。
大学の最寄駅、近鉄大阪線長瀬駅から2駅離れた久宝寺口駅に出ました。長瀬駅やその次の弥刀駅とは違って、静かで人があまりいません。
駅の下はお店が並んでいますが、ほぼ閉まっています。
お目当ての中華料理店に入ると、残念ながらランチは終了していて、しかたなく肉丼を食べましたが、美味しくて元気が出ました。
久宝寺寺内町を歩く
久宝寺口駅前には昔からの商店街や町屋が広がっています。閉まっているお店ばかりというわけではないのですが、平日の昼間なのでお客さんは少なめでした。
商店街をしばらく歩いていると、「久宝寺寺内町こちら」という案内板が目に入りました。古い街並みが残っている地域があるということでせっかくだから見に行ってみました。下の長宗我部盛親物見の松あたりから古い町並みがはじまります。
近鉄の駅から歩いて10分ほどで、寺内町に入りました。明らかに古い木造家屋が増えて、街並みが違うなとすぐに気づきました。寺内町は200M四方くらいの小さな範囲ですが、昔からの建物やお寺が石畳の道路や水路とともに保存されています。
道路もきれいに整備されています。
水路が残っているのも古い町らしくていいですね。
寺内町の中心にあたる顕証寺です。京都を離れて以来ひさしぶりに見るすごく大きなお寺でした。
久宝寺寺内町を北から南へと通り抜けると、大きなマンションが見えます。
周囲はそれほど高い建物がないので目立ちます。この二つのタワーは私たちの大学からもよく見えます。せっかくだから、あのマンションの下まで行ってみようとさらに南下しました。
JR久宝寺駅とタワーマンション
寺内町からふたたび10分ほど歩くと、JR久宝寺駅の北側出口に着きました。
駅舎の外はすぐに住宅地となっているので、出口は狭い階段とエレベーターのみです。
金網越しに見えるホームや電車は、以前見た平野駅とほとんど同じ、いかにも大阪郊外の駅という雰囲気です。
駅の中も見てみようかなと階段を上がったところで驚きました。
通路が広々しています。地方だったら新幹線停車駅(しかし一時間に一本くらいしか停らない)といってもおかしくないほどです。
改札周辺もきれいです。大和路快速大阪方面行きが出ているので、ここから私の自宅までまっすぐ帰れます。
西側に向かう長い通路が伸びています。
南側にはタワーマンションと直結したスーパーへと通路が伸びています。これはすごい。
巨大タワーマンションを中心に近未来都市が広がっていました。まさかこんな場所だったとは、驚きました。
ここまでですでに5km近く歩いていました。財布とスマホしか持たずにちょっとお昼休みに歩いて食べに出かけただけなのに、ずいぶん遠くまで来てしまいました。この駅から電車で帰ってもいいかと思いましたが、研究室においてあるリュックに自宅の鍵も入ったままです。クロスバイクもあります。仕方ないのでふたたび職場まで歩いて戻りました。
久宝寺駅北口。閑散としています。
ふたたび寺内町。今度は一眼レフを持ってじっくり回りたいですね。
近鉄の駅の下を抜けます。
中央環状線をわたります。
やっと大学が見えてきました。
お昼を食べに行ったはずが、戻ってきたらもう三時過ぎで合計8.3kmも歩いていました。この日は疲れ果てて、夕方まで研究室でだらだら過ごしていました。
美味しい店でお昼を食べるために再訪
久宝寺駅周辺をマップで見ているときにみつけたお店がとてもおいしそうだったので、翌週の月曜日に自転車で再訪してみました。久宝寺まで自宅から17kmと、職場より少し遠かったものの1時間10分程度で目当ての洋食屋さんに着きました。
洋食屋さんのエビフライ・ハンバーグ・白身フライの定食をいただきましたが、丁寧に作られていてやさしい味でした。料理が出てくるのにずいぶん待たされましたが、出てきた料理で納得しました。
自転車通勤では、しばしば道を変えていろいろな場所を通るようにしていますが、お昼を食べに行くついでにちょっと歩くだけでも新たな発見があるものだと思いました。