ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

iPad Pro 12.9インチを買ってみた

3月はほぼ在宅ワーク

2月末にマラソン大会を終えて以降、入試業務以外はほぼ自宅で仕事をして過ごしました。

3月中は、用事のため、数回出勤しましたが、いつも教職員、学生がたくさんいて、これまでの春休みや夏休みと何も変わらない様子で驚きました。(うちは近隣に下宿したり、自転車通学の学生が多いせいか、長期休暇中もキャンパス内は学生がたくさんいます。よその大学に学会や研究会で行くと、閑散としていて驚きます)。

3月中は、先日書いた『ふらんす』連載の準備や、これまであまり進められていなかった仕事などを少しずつこなしていました。

また、在宅ワークだけだと気が滅入るので、時々自宅から歩いて堂島のジュンク堂にも出かけていました。これだけCOVID19で騒がれている時期ですが、ジュンク堂にはいつもお客さんが溢れていて、全然外出自粛してないよな(自分も含め)と思いました。

 

ネットフリマで不用品を売り、iPadを買う

2年ほど前もちょうどこの時期に熱中していたネットフリマですが、この冬も様々な不用品を売って、小銭を稼ぎました。

このことについてはまた改めて書きますが、ここで得たお金をもとに、ちょうど3月半ばに出た新しいiPad Proを買いました。

 

www.apple.com

これまではiPad Pro(2017年、10.5インチ)と昨年買ったiPad miniを使っていました。iPad Proは処理速度がやや遅いため、ここ数ヶ月はほとんど使う機会がなく、日頃の授業や調べ物、電子書籍の閲覧などは全てiPad miniを使っていました。

schlossbaerental.hatenablog.com

 

新しいiPad Pro、どこがいいのか?

他の人のレビューを見ると、性能的には2018年モデルとたいして変わらないようです。(背面カメラが高性能になったり、値段が安くなったという違いはあります)。私は2018年版を使ったことがないので、ProではないiPadやiPad miniと比較してその違いをまとめます。

なお、スマートキーボードフォリオとアップルペンシル2も同時に購入したので、両者も合わせて感想を書いておきます。

ロック解除のフェイスID:普段使っているiPhoneもフェイスIDなので慣れていて使いやすいです。ただiPhoneと異なり、横向きにしている時など、間違ってカメラを塞いでしまう持ち方をしている時があり、ロック解除ができなかったりします。当然カメラを塞ぐとフェイスIDは機能しないので、手の位置をずらす必要があります。慣れれば問題ないでしょう。

画面が大きい:大きい画面は電子書籍や論文などを読むのにとても便利です。スマートキーボードフォリオに立てかけると、ちょうど書見台のように見やすいです。

書きやすい:また、以前の記事にも書いたように、アップルペンシルでメモを取るのにも使っていますが、大きい画面だと書きやすいし、書いたページをだいたいA4くらいのサイズで表示できます。

辞書と文書を2画面で表示できる:これはiPad miniでもよく使っていた機能(split  view)ですが、画面が大きいぶん、大変見やすく便利です。

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画面分割の割合は、7:3や5:5など変更可能です。

処理速度:CPUが新しいので、以前使っていたiPad Proよりは格段に速いです。

アップルペンシルの書き味:これについては、前モデルと特に違いはないのですが、本体上部に磁石でくっつけて充電できるというのは非常に画期的だと思いました。磁石が強力なので、くっつけたまま鞄に入れて運んだりしても脱落することはありませんでした。

また、画面には最初ガラスフィルムを貼り付けましたが、とてもつるつるつやつやになり、書きにくくてしょうがないので、ペンで文字を書くのに最適というフィルムを貼り直しました。

このシリーズは、絵画・イラスト用から文字用まで数種類から選べます。

 

キーボードフォリオの使い勝手:これは好みはあるかと思いますが、サイズはノートPCとほぼ同じだし、馴染みのある日本語配列なので、タイピングはしやすいです。iPad Pro 10.5inchでは、画面上のキーボードでの入力も使っていましたが、iPad Pro12.9インチだと画面上のキーボードでの操作はむしろやりにくくなったように感じました。

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写真にもあるように、右側の@や:などのキー(の位置)に指が当たってしまってミスタッチがよく起こるからです。下はiPad mini5のキーボードです。画面が狭いため、右側に@や:を入れず、フリック入力できるようにしています。こっちのほうが合理的では?と思ってしまいます。

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慣れの問題なのでしょうが、今のところはキーボードフォリオを使っています。

 

大きな問題点もある

ここまではだいたい使いやすいという話ですが、今のところ一つ大きな問題があります。

それは、Split ViewでPagesと辞書を使用しているとき、瞬時にどちらのアプリで入力するかを切り替えられないという点です。

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わかりにくいかもしれないので例を挙げますが、左にPages、右に物書堂辞書を開いています。辞書で単語を調べ、Pagesで文章を書いているようなとき、どうしても両方のアプリを代わる代わる使うことになるのですが、いったん辞書の方でキーボード入力すると、Pagesで文章を書くことができません。カーソルが反応しなくなってしまいます。どうやらSplit Viewを解除しないとアプリを切り替えることはできないようです。これは、キーボードフォリオ使用時のみ起こる問題なので、明らかにキーボード側の問題です。(キーボードを外して、画面上のキーを直接操作する時にはこの現象は起こりません)。

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キーボードフォリオでiPadを使うこと自体はとても快適なので、なんとか早くこの問題が改善されることを期待しております。

 

どういう場面で使うか

一週間使ってみましたが、これまでどおりiPad miniを使い続けるとしたら、新しいiPad Proはどう使えるかを考えてみました。

持ち歩くにはやはりかさばる:元々10インチのiPad Proより持ち運びやすいという理由でiPad miniを買ったので、当然それより大きいiPadは持ち運びにくく感じました。一度仕事に出かける際にリュックに入れてキーボードフォリオと一緒に運びましたが、ちょっと重すぎました。持ち歩くなら、キーボードフォリオではなく、軽量なカバーだけにした方がいいでしょう。

寝っ転がって使うと手首を痛める:これも当然のことですが、自宅でのんびり過ごす時間に、ソファに寝っ転がって電子書籍などを読むのは楽しいものですが、だんだん手首が痛くなってきます。私は一月初旬に風邪で一週間くらい寝込んで、その時はほぼ一日中寝転んでiPadでドラマを見て過ごし、肘や手首の痛みでも苦しみました。

どうしても寝転んで使うのであれば、風邪の時に買った、タブレットスタンドを使うのがいいでしょう。

 

床に置いてタブレットを固定できるスタンドはけっこう便利でした。

在宅ワークにちょうどいい:持ち運びやゴロ寝には不向きなので、ここはやはりリビングや書斎で仕事をするのに使うのがいいかなと思いました。

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机やテーブルの上に置くと、ノートPCよりもコンパクトで収まりが良く見えます。