前回に引き続き、研究室の本棚制作
授業がなくなり時間が取れる季節になったので、以前から計画していた自作本棚をつぎつぎ制作していきました。
schlossbaerental.hatenablog.com
今回は、以前から気になっていた、出窓の下の空いている壁をうめる本棚です。
私の研究室にはちょうど高さ90cmくらいの出窓があります。昔はここに引き戸がついていたらしい(痕跡から判断しています)のですが、リフォーム時に出窓に改装したようです。
この壁です。
出窓の中は昨年の春、そして前回のリメイク時に本棚を作りました。
出窓の下の壁は、幅3mくらいあるので、ここに高さ90cm程度の奥行きが小さい棚を作ろうと、昨年秋から計画を練っていました。
ビバホームで木材を買う
本棚の設計図はすぐできたのですが、迷ったのはどの木材を使うかです。
手軽なのは1x材や2x材などの集成材です。しかし個体差が大きく、近所のホームセンターでは歪みがひどい木材しか売っていないこともしばしばあります。
まっすぐな木材を使うのであれば、昨年末に使った、杉無垢ボードでもいいかと思っていました。しかし、杉ボードは厚さが25ミリなので、ワンバイ材より6ミリも厚く、その分本を入れるスペースを削らなければなりません。それに、杉ボードは基本が3x6サイズ(910x1820)なので、棚板に加工するためにはかなり細かく切る必要があります。あれこれ悩んだ末、1x6材を棚板、2x6材を側板にするというオーソドックスな選択をしました。
近所のホームセンターより品揃えがいいビバホームまで行って木材を選びました。ゆがみやねじれが心配だった1x6材ですが、まっすぐで節が少ないきれいな木材が買えました。
実家の近所にあったジョイフル本田を思い出すような巨大なビバホーム寝屋川店。
12フィート(3600mm)の板を短く切ってもらい、台車で家に運びます。
家で組み立て、トリマー、塗装を済ませる
本棚は、90cmくらいの棚板を3列、間に側板が4本入る作りにしました。
全体を一度に組み立てることはたいへんなので、はじめに両脇の棚をつくり、最後に間に入る棚板を取り付ける、という手順で進めることにしました。
2月半ばのとても寒い日々に、毎日ベランダで作業をしていました。
はじめに側板に棚板の位置をきめ、幅20ミリ、深さ5ミリの溝を彫ります。
昨年秋に買ったリョービのトリマーを愛用していましたが、高さ調整を固定するレバーが固くて、寒い日には操作しづらく、思い切ってハイコーキの36vトリマーを買いました。
(追記:リョービのトリマーも六角レンチでレバークランプの固さが調整できるとわかりました。取説をほとんど読まないのでまったく気づいていませんでした。ご指摘いただきありがとうございます。)
高さ調整のレバーはちょうどいい固さです。
回転数が変えられるのはとても便利です。また、集塵機との接続もよく、これまで以上に木くずが飛び散りにくくなりました。それから、音もだいぶ静かです。
ハイコーキの36vバッテリーを買ってしまったので、ついでに(?)インパクトドライバーも買ってみました。
それまで使っていたマキタの7.2vはビスを打ち込むには十分でしたが、穴を彫る際にパワー不足を感じていました。36vは数倍パワーがあるので、穴あけには最適です。ビスをしめるときは、むしろ強く締め込みすぎないように注意が必要です。
家から研究室までの移動がとても大変
その後組み立てと塗装を済ませ、マンションから車で大学に運びました。
ベランダから台車に載せて自宅を出て、
車のトランクに積み込みます。幅100cmまで入るらしいので、ちょうど収まりました。
ふたたび台車で、キャンパス内を移動します。駐車場から私の研究室までは徒歩5分弱ですが、風が強い日だったので、慎重にゆっくり台車を押しました。
片手で台車を押し、もう片方の手で工具が満載してあるカゴを持って、やっと自分の研究室のエレベーターまでたどり着きました。
最後の組立作業、そして完成
家で作ってきた2つの棚をだいたい予定していた位置に置きます。
間をつなぐ棚板をポケットホールスクリューで固定しました。一番上の板は木口が割れる恐れがあるので、ビスではなく接着剤で留めています。
完成しました。まっすぐな板がつながっていてきれいに仕上がりました。奥にあるスチール棚に入っていた、文庫や新書を新しい本棚に入れ替えます。
棚の高さは18cmにそろえているので、文庫と新書がちょうどよく収まります。
スチール棚の方には、もう少し大きめの本を並べることにしました。
ついでに他の棚も作る
先日作った、ホフマンスタール全集の棚ですが、大きくて重たい本なので、上の段が少したわんでいました。落ちてくることはないにせよ、少し気になるので、下の段に板を挟むことにしました。
あまっている1x8材を2枚切って、一段目と二段目の間に入れました。
この通り、上の段がまっすぐになりました。
本棚の上にはちょうど30cm強の隙間があるので、やはりここにも本を置けるようにした方がいいと思い、ブックエンドを作って取り付けました。
このように天井につっぱることができるので、本が倒れて落ちる心配はありません。