オンライン授業開講まであと2週間
4月末の時点で、すでにいくつかの大学では、遠隔講義による前期の授業が始まっています。勤務先では、卒業式の中止は早々に決めたものの、前期の授業開始は他の動向を見てから(他大学に比べて圧倒的に学生数が多く、それに反してIT環境が整っていないため)5月の連休明けに開始されます。
先週末には、ドイツ語の非常勤の先生方とzoomでミーティングを行い、現状や他大学でのオンライン授業について報告していただいたり、こちらの方針を説明したりしました。
他大学(とくに近隣のライバル校である関関同立や阪大)で、履修登録や授業開始のさいに、LMSが落ちる、表示が重くなるなどのトラブルが頻発しました。これを受けて、先週はじめごろに、急遽LMSではなく、Googleclassroomを使うことが決定し、教員に通達が来ました。
グーグルクラスルームってなんなの?
グーグルクラスルーム(以下GC)については、4月の初めごろ、他の先生方がオンライン授業で使いたい、使うつもりだと話しているのを聞いたものの、自分自身ではまったく触ったことがなく、使うつもりもありませんでした。
前回の教材作成方法の動画では、LMSで授業資料や課題を掲示し、学生からLMSに提出させ、採点するという形式を考えていました。LMSに掲載できない大きいファイルはグーグルドライブやYouTubeにデータを置くという方式です。
schlossbaerental.hatenablog.com
当然のことながらこの方法だと、開講時や授業開始直前には、LMSにアクセスが集中し、鯖落ちすることになりかねません。それを避けるために、大学側は、LMSーGCー授業資料という構造をとることにしたのでしょう。
この方式でもLMSにアクセスが集中するのでは?と私は最初懐疑的でしたが、実際にGCを使ってみると、たしかにLMSをほとんど使わずに授業を進めることができます。むしろこちらの方が使いやすい面もたくさんありました。
グーグルクラスルームの使い方を解説する
教員側は、グーグルクラスルームにログインして、まずは担当科目のクラスを作ります。ここまでは非常に簡単なのですが、それ以外の機能には若干クセがあるので、ここ何日かで自分で仮のクラスをつくって、何度か練習してみました。
授業で使うために覚えておきたい操作はそれほど多くありません。
1)クラスを開設する
2)授業資料を掲示する
3)課題を提示する
4)課題を採点し、返却する
だいたいこれくらいのことができれば問題なかろうと思いました。クラスを作るところまでは、すぐにできましたが、やっかいなのは、教師側だと学生の画面からどう見えているかが確認できない点でした。大学アカウントでつくったクラスには、同じドメインの学生(または教員)しか入れません。上級生に協力してもらって練習するという先生もいましたが、それも悪いので、もう一つプライベートように使っているGメールアドレスでクラスを作ってみました。
妻を生徒に、課題の提示・採点・返却などを練習してみました。
さらに自分のYahooメールで生徒用アカウントを作り、学生側の操作や教員からのレスポンスがどう表示されるかなどを画面録画で収録しました。
もう一人の生徒(能)谷てつやくん。とてもよくできます。
また前回と同様、スライドを表示しながら説明をマイクで録音して動画を作りました。
学生向けも当然必要だ
約1週間前に私は担当クラスを開設し、学生たちに通知を出しました。
LMSの通知になれている2、3回生は問題なく登録できていますが、まだ1回生は登録じたいできていない人も多いし、おそらく今後の操作で戸惑うことでしょう。そこで、さきほど作った能谷てつやアカウントを使って、学生用の使い方動画も作りました。
学生向けとなればやる夫です。やる夫AAを入れてポップな感じにしあげています。学生たちに先んじて、「わからない」、「できない」、「課題やってない」と言ってくれるのがやる夫の存在意義です。
こちらもオープニング映像をつけて、YouTubeに公開しました。
ということで、ここ数日は、グーグルクラスルームの使い方を確認したり、zoomで非常勤の先生方の状況確認をしたりと、仕事の量的には例年と変わらない日々でした。
もう4月が終わるので、そろそろ自分の授業準備をしたり、締め切りの近い原稿を書いたりしないといけません。