ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

白い子猫を引き取ることにしました

子猫を引き取る

知人がfbの投稿をシェアしていて、京都で猫の保護活動をされている方のところで、白い子猫の里親を探しているという情報を目にしました。

私は小学校3年からずっと実家で猫を飼っていて、ペット可物件に住むようになってからは、そのうち猫を飼いたいものだと思い続けていました。(実家猫は2010年に亡くなりましたが、母と兄は、ベランダに遊びにくる近所の猫に餌付けをつづけています)。

妻は子供時代に犬を飼っていたものの、あまり動物が好きと言うわけではなさそうで、猫を飼うことにもそれほど乗り気ではない様子でした。

しかし、そんな妻がこの白い猫の写真を見て、うちで飼ってみようと言い出したので、私もすぐに決断し、車で京都北白川まで伺ったのでした。

保護されている方のお宅で、ケージやトイレ、猫砂など当座必要なものはすべてご用意していただいたので、私たちは車の後部座席に子猫のケージを載せて、大阪にすぐに連れて帰ることができました。

猫を車に乗せると、非常に強いストレスがかかり、震えて暴れたり、嘔吐したり失禁したりするというのは、私も子供時代の経験から知っていました(小学生時代に何度も兄が動物病院へ連れていく際に、引っ掻かれたり尿をかけられたりしました)。

子猫は車内では静かに過ごしていましたが、家についても怖がってケージから出てきません。ケージを覗こうとするだけでシャーっと威嚇してきます。かわいそうなので、一日目はケージに入れたままそっとしておきました。

二日目には、ケージを開けて、家の中を歩かせてみましたが、すぐにテレビのうしろに隠れてしまい、結局一日中テレビの裏で過ごしていました。(私たちがみていない時間に、ご飯を食べ、トイレを済ませていました)。

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二日目はこんな具合に、テレビの脚の下から、私たちの様子を伺っていました。

 

三日目にようやく打ち解ける

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三日目の朝、本棚のうしろに隠れている子猫がさすがにかわいそうになり、妻がひもでおびき寄せようと試みました。

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京都のお家からいただいた、お気に入りの紐をちらつかせると、子猫がやっと反応し、少しずつ顔を出してくれました。

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この2日間、ほとんど食事をとれていないのが心配だったので、ちゅーるをお皿に出したところ、すぐに完食しました。

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食事をとった子猫は、紐遊びに熱中し、すっかり私たちと打ち解けてきました。

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しかしこの紐遊び、体力が有り余っている子猫なので、同じ動きを一時間近く繰り返さないといけません。けっこう疲れます。

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子猫はどんどん近づいてきて、顔や体を擦り付け、私たちを親だと認めてくれたようでした。

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テレビやソファに隠れるのではなく、部屋の中でもごろごろくつろぐようになってきました。(それでも夜寝るときは、テレビや本棚の裏が落ち着くようです)。

 

名前はブルーに決めました

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真っ白な毛色で、右目が茶色、左目が青というオッドアイが特徴的な猫に、どんな名前をつけるか、一日目から話し合っていました。10個くらいの案を出しましたが、最終的には青い目にちなんでブルーとしました。

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ブルーは妻が大好きでなんども繰り返してみている『ジュラシックワールド』に登場する、いちばん賢いラプトル(小型で走るのが速い恐竜、主人公によく懐いている)の名前でもあります。恐竜のブルーのように、かわいらしく賢く勇敢であってほしいという願いを込めました。

 

35年ぶりの子猫との生活

ブルーを自宅に引き取って5日が過ぎましたが、ひさしぶりの子猫との生活にいろいろ戸惑ったり、そして子供のころの記憶がいくつも蘇ってきました。私の実家では、20年くらいの期間に3匹の猫を飼ってきました。初代は川で迷子になっていた一歳くらいの野良猫、そして一年後に生まれたその子供、最後に飼ったのは、よその家で飼えなくなったという生後1年以上たったスコティッシュフォールドでした。

考えてみると、猫を飼っていたころ、子猫と暮らしたのは、10歳の小学4年生だった時期が最後です。当時自分が毎日ノートに記録をつけながら、猫の成長を見守っていたことや、兄や両親がどうやって猫を育てていたのかなど、いろいろ思い出してきました。中高生のころは、猫の毛がべったりついた学ランに、兄とふたりで互いにコロコロをかけてから出かけるのが習慣でした。実家を離れ、猫が身近でなくなって20年以上過ぎてしまいましたが、ふたたび猫と暮らせる日々が始まり、やはり猫がいるのは楽しいものだなと思っています。