三日目の宿泊は、ベルンカステル=クース
三日目はデュッセルドルフからケルンを経由して、トラーベン=トラーバッハのヴァイナハツマルクトを見て回りました。
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できればこの町でホテルが見つかればよかったのですが、小さい町でしかもオフシーズンということもあり、泊まれる場所は全く見つからず、バスで50分ほど離れた同じモーゼル川畔のベルンカステル=クースに夕方に移動することにしました。
この街もトラーベンと同様、ワインの名産地として有名です。むしろベルンカステルの方が、『地球の歩き方』にも掲載されているように、知名度が高いように思います。
旧市街にあるワイン屋さんの2階がこの日の宿でした。入ってびっくり、ものすごく豪華なお部屋でした。
造花でしたが、きれいです。
ソファのほかに二人用のダイニングテーブルもありました。
夜の旧市街がすごい
もうすでにトラーベン=トラーバッハで何杯もワインを飲んできていたので、妻はぐったりしていましたが、夕方の町の美しさにおどろき、元気を取り戻しました。夕食も兼ねてしばらく散策してみることにしました。
宿を出たところがもうこんな通りです。
美しい広場です。ここにも大きなツリーが飾られています。
ミニチュアの塔とくるみ割り人形そして子供のマネキンがくるくる回っていました。
広場には昔からあったであろうブルンネンが。
このすごく細い建物は、ワイン居酒屋。どうやってこの建物を何百年も前から維持してきたのだろうかと考えさせられる。
広場からは小さな通りが伸びていて、通りの奥にはまたかわいらしい家が立ち並んでいます。
盛り上がっているレストラン。しかしこの夜はけっこう寒くてテラス席で食事は無理だったでしょう。
5体でいくらという単位で売られていたサンタ。人数が多いのがおもしろい。
パイレーツオブカリビアンみたいなサンタ船。これは何なのでしょう。
陶器のクリッペ。雑貨屋さんの前だったので、お店が作ったのでしょう。
ドイツ語の教科書に出てきそうな、いかにもなドイツ料理店。
木彫りのクリッペ。動物たちがかわいいです。
みるからに美味しそうなこのレストランで夕食をとりました。
もちもちしたパンと脂っこいペースト。
ワインの名産地なのでここでも白ワインを飲みました。
妻が頼んだ魚料理。
私が食べたのは七面鳥のバターソースとフルーツ添えです。肉はしっかり味がついていて美味しかったです。食後はすっかり寒くなってきたので、部屋で休み、さらに翌朝に街を歩いてみました。
朝のベルンカステル=クースを歩く
ワイン店の2階が朝食スペースになっていました。
美味しいパンの間に、シュトレンもありました。バターの香りがしっかりついていてこれまでに食べた中でいちばん美味しいと思いました。
朝食後に町に出てみました。すごく朝早いように見えますが、もう9時半くらいでした。
どの家もいちいち素敵です。
教科書に載せたいと思ったレストラン。
ぶどう畑の下にある教会。
前日の晩にもみた広場には、市庁舎がありました。
こちらは洋服屋さんになっていますが、もとは本屋さんだったらしくBuchhandlungと書いてあります。
Buchhandlung Karl Engelというお店だったので、本を抱えた天使が彫ってあるのでしょう。
こちらの広場では、ヴァイナハツマルクトのお店を片付けていました。うしろには木製の回転する飾り、ヴァイナハツピラミッドがあります。
この熊の像は、水が止まっているブルンネンですね。水が出ている時期に、また訪れたいものです。
旧市街の小さな坂道を登ると、ワイン畑の下に出ます。
この扉の中はワイン蔵になっているようです。
この蔵は1848年革命のさいに、この町で追われた人をコブレンツという人物が匿った場所なのだそうです。
ぶどう山へと抜ける門。
それぞれの家の前にはクリスマスらしい飾りがありました。
この家もすごく細いです。隣の区画は壊され、再開発されているのに、この建物は残っているということに驚きます。
夜にも通った細いワイン居酒屋です。明るい時間に見るとよりいっそう細さが気になります。
かわいらしい猫もいました。
ベルンカステル側からみたモーゼル川。
山の上までずっとぶどう畑が続いています。暖かい季節だったらもっときれいでしょう。
この街の出身である哲学者クザーヌスを記念した看板がありました。
11時過ぎのバスで、トリアー方面へいくつもりでしたが、ちょうどバス停に着いたところ、次のバスまで一時間以上あるとわかったので、近くのお店で時間を潰しました。
Bahnhof Cues(クース駅)と書かれた古い建物がビアレストランになっています。この街は現在は鉄道が通っていないのですが、昔はここが鉄道駅だったそうです。
クザーヌスにちなんだビールを飲みました。
オフシーズンのため、ワインを外で飲んだりはできませんでしたが、美しい街をひたすら歩き回るだけでも十分楽しむことができました。