ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

大阪マラソンを完走しました

12月1日に開催された、大阪マラソンに出場していました。記録としてはぜんぜんダメだったのですが、大会としては規模が大きく、応援もすごかったし、参加して非常に満足しました。

www.osaka-marathon.com

 

出場するつもりなんてまったくなかった

たしか4月ごろのことだったと思います。帰宅時におおさか東線の駅で、大阪マラソンの応募締め切りのポスターを目にしました。昨年夏まで西宮に住んでいて、大阪マラソンは12月ごろにやってるということしか知らず、いつ申し込むのかも知りませんでした。

大会の案内を見ると、今回から新コースが採用され、大阪城スタート・ゴールになることがわかりました。大阪城なら自宅から電車一本、15分くらいで着きます。妻に待ってもらうのには好都合です。大阪、神戸、東京など都市型マラソンは、参加費がとても高く、抽選の倍率も高いので、これまであまり関心を持っていませんでしたが、今回の大阪マラソンはぜひとも走ってみたいと思い、エントリーを決めました。*1

エントリーしたことなどすっかり忘れていた7月ごろ、当選の連絡が来ました。かなり倍率が高く、毎年落選し続けている人もいるというのに、一回目で当たったのは非常に幸運でした。

 

四万十川ウルトラで距離への耐性がつき、今後の課題が見えた

大阪マラソンに出ることが決まったものの、10月まではウルトラマラソンの練習しかしていませんでした。丹後ウルトラ、四万十川ウルトラに出場しましたが、どちらも暑さに苦しめられ、リタイヤすることになったのは、以前書いた通りです。

schlossbaerental.hatenablog.com

しかし、四万十川ウルトラを走って、とにかく課題は胃の疲れだと分かりました。また、リタイヤしたとはいえ70kmくらいは走っていたので、フルマラソン程度の距離は問題なく走り切れるだろうという自信はついていました。(四万十川から戻った直後の週末に、走れなかった残り30kmを淀川沿いで走りました)。

 

自宅からすぐ会場に行けるということ

大阪マラソンの受付は、29日および30日にインテックス大阪で行われました。インテックスとやらがどこにあるのかわからず、調べてみると、先日でかけたなにわ陸運局のある南港周辺と分かりました。ときどき見かける中央線の終着駅コスモスクエアで初めて降りて、インテックスに行きました。

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受付会場は、たんにゼッケンやICタグを配布しているのではなく、スポンサー企業のブースなどがたくさんありました。なんでこんな町外れまで来させるのかと思いましたが、これだけ多くの企業ブースが出せる場所となると、この規模の会場しかないのでしょう。

12月1日当日は、普段の通勤と同じように6時半ごろ起きて、朝食を食べて、JR東西線で出かけました。ウルトラマラソンなら2時に起床、3時過ぎに会場入りが当たり前だし、日帰りでフルマラソンに行く時も4時ごろ起きています。そう考えると、非常にのんびり出かけることができました。

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こちらの案内図にあるように、城内の動線は決まっており、大阪城公園・森ノ宮方面から、時計回りにNHKや大阪府警前を経て大阪府庁前のスタート地点へと向かうようになっていました。よく見ると、荷物預けの場所(太陽の広場、記念樹の森、市民の森あたり)から、スタート地点まで約30分かかると書いてあります。

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早朝の大阪城。新鴫野橋から城内に入りました。

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荷物預け周辺。

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階段で大渋滞。

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大手門。

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やっとスタート地点が見えてきました。そしてすごい人数に改めて驚きました。早いスタートの人たちは、時間がなくて走っていました。

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府庁前のスタート位置にようやく並ぶことができました。

大阪城にはすぐついたものの、どこも人が多くて、スタート地点までの移動がけっこう大変でした。行列に並んだり、時折走ったりして、やっとCグループのスタート位置に落ち着くと、もうスタートの15分前くらいでした。

 

フルマラソンってどのくらいのペースで走ってたっけ?

9時10分にスタートの号砲が鳴り、そこそこ前の方にいたので、約2分差くらいで、スタート位置を通ることができました。最初はなだらかな下り坂を大阪城北詰駅へと向かっていきます。広々した国道1号線を走れるのは非常に気持ち良かったです。

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3万人もの人が一度に走るのだから、もっとぎゅうぎゅう詰めになるかと心配していましたが、案外そうでもなく、人とぶつかることはほとんどありませんでした。

人の波に合わせて気持ちよく走っているうち、あっという間に5kmを過ぎて御堂筋に入りました。この辺りで、もしかしたらペースが遅いんじゃないか?と思い始めました。このところウルトラマラソンの練習しかしていなかったので、そもそもフルマラソンだと1kmをどのくらいのペースで走っていたのかすっかり忘れていたのでした。

 

ペースランナーを必死で追いかける

心斎橋付近(7kmくらい)で、後ろから4時間15分のペースランナーが迫っていることに気づきました。サブ4を狙うのであればこのペースではどう考えても無理です。このあたりから、何とか4時間のペースランナーに追いつこうとペースを上げました。

10kmを超えると、伯楽橋西詰、市岡元町と2回の折り返しがあります。ここで4時間のペースランナーを確認しました。ペースランナーから多少遅れていても、1kmも離されていなければ、サブ4は可能です。そう考えて、中間地点あたりまでは順調に走っていました。

 

胃のむかつきでまたもや失速

なにわ筋をどんどん南下して、岸里で折り返したのち、21km地点を過ぎました。私の計画では、最初の22kmを2時間、残りを2時間というペース配分でしたが、だいたい2時間で21.5kmくらいまでは進んでいたので、ほぼ予定通りかと思いました。しかし、元気だったのはこの辺まででした。

四万十川でも苦しめられた、胃のむかつきがやってきて、ペースがどんどん落ちて行きました。しかもタイミングが悪いことに、コースはちょうど上り下りが多い上町台地のあたりです。どうせ普通に走ってもペースが落ちやすい区間なのだから、ここはゆっくりやりすごして、35kmあたりからの平坦路でがんばろうと考えていました。

しかし、勝山通から今里筋に入って、もうあとは平坦路を進むだけという段階まで来ても、調子は悪くなる一方で、さらにペースは落ちてしまいました。

 

壇蜜おじさんといっしょ

一人で普段練習しているときであれば、苦しければ歩いてしまいますが、マラソン大会だとたくさんの人が応援してくれるので、いつもよりもずっと走れるものです。

今回は非常に大規模な大会だったし、ずっと大阪市内の中心部を走っていたので、沿道では多くの人が応援をしてくれました。

私はべつにいつも通りの服装で走っていましたが、コスプレや仮装をしている人には、とりわけ大きな声援が飛んでいました。35kmあたりで、なぜか「壇蜜ー!」「結婚おめでと〜!」などの声が聞こえることに気づきました。壇蜜ってそんなコスプレランナーがいるのかよと驚いて辺りを見回すと、すぐ近くを走っていた男性が、壇蜜さんの大きな写真の入ったTシャツを着ていることが分かりました。

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35キロ地点のランナーズアイ(定点カメラ)の映像ですが、左が私、右が壇蜜おじさんです。カメラの映像でも大きな写真がプリントしてあるのが分かります。

今里筋に入ったあたりから、ゴールまで、なぜかずっとこの壇蜜おじさんと並走していました。とにかくどこにいてもひっきりなしに声援を浴びていたので、一緒にいた私も元気をもらえたような気がしました。

 

コンディションもコースもよかったのにちゃんと走れず

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41km地点。日差しが明るく気持ちの良い天気でした。

結局4時間25分くらいかけて、ようやく大阪城のゴールにたどり着けました。これまで出場したフルマラソンの中では、おそらくもっとも起伏が少なくて楽なコースだし、気温も高くて走りやすかったのに、なぜか失速してしまいました。目標はサブ4でしたが、ぜんぜん届きませんでした。

やはり失敗の原因は、四万十川から続いている、胃の苦しさとペース配分を考えた練習ができていなかったことでした。

 

足の具合とシューズの選択

最近2回のウルトラマラソンでは、それほど足にダメージが残らなかったのですが、やはりフルマラソンはハイペースでずっと走り続けるので、足指や足裏をかなり酷使しました。

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 自宅でシューズを脱いで初めて気づきましたが、左足薬指に水疱ができ、それが破れて少し血が出ていました。

どのシューズを選ぶかはけっこう迷いましたが、直前に履いて走ってみて、四万十川でも履いたペガサスターボ2に決めました。

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非常に走りやすくて気に入っていますが、今回は水疱ができてしまいました。

 

今後の予定

今年の大会はこれで最後ですが、来年度は2月に2回フルマラソンに出ます。それから、大阪マラソンは、参加費がとても高いものの、自宅から会場までがとても近いし、コースも非常に走りやすくて楽しめました。ぜひ次回も走りたいと思っています。

*1:私は京都在住時に京都マラソンに3回申し込んで外れ、その後は田舎の大会にしか出ていませんでした。