ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

五島つばきマラソン、3回目の完走

これがたぶん今シーズン最後のマラソンかも

2月の五島列島旅行のつづきです。

schlossbaerental.hatenablog.com

長崎に来て2泊して、3日目につばきマラソンを走りました。

これまで2回走っていますが、景色がよく、坂道や風がたいへんな難コースですが、そこそこいいタイムで走れています。今回は自己ベストを目指しましたが、残念ながら途中で失速して平凡な記録に終わりました。それでも、12月の大阪マラソン、2月初めの口熊野マラソンよりはずっと早かったし、気持ちよく走れたので満足しています。

前の記事にも書いたように、もうこの春のマラソン大会は軒並み中止となってしまいました。夏のウルトラマラソンも、私の予想では、開催できないと思います。参加申し込みはまだつづいていますが、中止になるかもと思うと、払った参加費は戻ってこないわけだし、申し込むのはやめておこうと思います。ということで、残念ながら今年前半のマラソン大会はこれが最後でしょう。

 

カメラをつけて走りながら動画を撮りたい

今回新たに試みたのは、走っている最中に、ランニングキャップにカメラをつけて、動画を撮影することでした。大阪マラソンや口熊野マラソンよりも景色がたのしいつばきマラソンは、ぜひとも動画を撮って、いろいろな人に見せたいという思いがあったからです。

動画撮影については、じつは2年くらい前にも、GoProを使っていちどやってみたことがありました。自撮り棒的なものにカメラをつけて、飛騨高山ウルトラマラソンを走りながら、いい景色を撮ってみました。(もちろん録画し続けるわけではありません。バッテリー持続時間は限られているので、ピンポイントで10秒程度の動画を何度も取りました)

しかし、当時使っていたGoProHero6は、手ぶれ補正機構があまりよくなく、しかも走りながらだと当然ぶれまくります。また、長いウルトラマラソンの間、自撮り棒とカメラを片手に持ち続けるのはやはりわずらわしく、途中でやめておけばよかったと少し後悔しました。

それでも動画をあとで見直したりするのは楽しいし、スクリーンショットをとるだけなら、手振れも気になりません。

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先行するソラマメのコスプレランナーが意外と速く、みるみる引き離されています。

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飛騨高山ウルトラ名物、40km地点のスキー場です。

 

今回はGoProではなく、ソニーAS300を使用

GoProではなく、AS300を選ぶ理由はいくつかありました。まず、カメラのネジが使えること。GoProの場合は本体にカバーをつけ、さらにアダプタを介して固定しないといけないため、重く、不安定になりがちです。また、ランニングのような、かなり激しく揺れ動く場合には、ソニーの強力な手ぶれ補正機構のほうが向いています。

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文庫本との大きさ比較。縦型で奥行きはありますが、とても軽くできています。本体下部にカメラ三脚用のネジ穴があります。ここに三脚、自撮り棒、クリップなどをつけることができます。

 

カメラ一体型キャップの作り方

ランニングキャップにカメラをつけるというのは、こういうことです。

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頭にカメラを載っけていると重そうに見えますが、10分くらい帽子をかぶっていると慣れてきます。もともとこういう頭だったとすら思えてきます。

帽子のつばに穴を開け、そこに三脚用ネジを通し、カメラを固定するというとても簡単な作りになっています。簡単ですが、いくつか注意すべきポイントがあります。

1)硬い帽子を選ぶ。ランニングキャップではなく、ベースボールキャップのように、ツバがぐにゃぐにゃ動かず、帽子本体とがっちりくっついているタイプでないと、カメラの重さを支えられません。

2)つばに穴を開ける。私の場合は、キリで小さな穴を開けたのち、マキタのドライバーにドリルをつけて、穴を広げ、ピークデザインのカメラストラップのおまけについていた、カメラ下部にストラップをつけるためのネジを差し込みました。

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このように、単純にネジ一本しか使っていません。

ピークデザイン のネジは六角レンチがないと回せませんが、いざというときはカメラ本体をひねれば、帽子から外すことができます。走らない時は帽子だけかぶっていられるし、レース終了後はすぐにカメラを帽子から外すことができるので、この方式は正解でした。

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また、一度淀川でテスト撮影をして気づいたのですが、そのまま録画すると、風切音がかなり大きく入ってしまいます(いちおう風切音オフという機能があるのですが、それでもかなりうるさいです)。そこでマイク穴のまわりに小さく切り取ったメラミンスポンジを貼り付けました。これでだいぶ風切音が軽減されます。

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十三大橋。風の音が気になりました。

 

つばきマラソンで撮影したコース上の風景

動画を編集して載せようかと思ったのですが、私がハアハア息を切らして苦しそうに走っているだけであまり楽しくないかもしれないと思い、スクリーンショットで絶景を紹介していくことにします。動画のなかの一場面を切り取った写真でも、十分景色の美しさは伝わるだろうと思います。

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スタート地点の様子です。この大会はフルマラソンでも800人程度しかいないので、スタートものんびりしています。

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ゆるキャラたちに見送られスタート

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5kmあたり。いくつか坂を越えて、波のしずかな入江に沿って走ります。

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右手に水の浦教会が見えます。

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9kmあたりの折り返し地点。とても風が強いです。

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14kmくらい。楠原教会前の長い坂を登ります。このへんが前半でいちばんきつい地点でした。

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いったんスタート地点の道の駅に戻って、22kmあたり。ここでハーフのランナーと合流します。このあたりはまだまだ元気いっぱいでした。

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27kmくらい。後半は細かいのぼり下りが続き、体力を削られます。

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非常に天気がいいので、景色を眺めるのは楽しいです。

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西側の海岸からは、となりにある小島、嵯峨ノ島が見えます。小さい島ですが、有人島で、160人くらい住んでいて、小中学校もあるそうです。

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32kmあたり。海を左手に眺めながら走ります。静止画で見るとおだやかで雄大な景色ですが、じっさいは風が強くて走るのはたいへんでした。

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ひたすら美しい海がつづいています。

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エイドでは、水分をとるだけでなく、名物のかんころもちも食べました。ういろうに近いものですが、マラソンの時に食べると体に染み渡るおいしさです。

エイドや沿道で多くの島の人たちが応援してくれました。中には、参加者一覧表(新聞紙一枚くらいの大きさにゼッケンと名前がまとまっています)を持っている人もいて、近づいてくる人の番号を見て、名前を呼んで応援していました。

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名物の35km地点の激坂です。長く続く坂で、昨年も途中で歩いてしまいました。

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うれしいはずの下り坂ですが、レースも後半となると、下りでペースをあげることは難しくなります。

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残り数キロというところで、思川マラソンのTシャツをきた女性がいました。話しかけてみると、栃木の小山市から来られたそうです。こんな九州の離島で同郷の人に会えて、うれしくて急に元気になりました。

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40kmをすぎたあたりでやっと平地になります。なんとか最後は元気をだして走りました。

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去年よりだいぶ遅くなったなあと思っていましたが、なんとか4時間13分でゴールできました。速くはないけど、ここ最近ではわりといいタイムがでました。

ゴールする様子をカメラで取ろうとしましたが、実はこの直後にバッテリーが切れてしまいました。AS300はだいたい2時間程度連続録画できるようですが、細切れに録画しているといつバッテリーがなくなるかわからないので気を付けないといけないと思いました。

ゴール後は、少し落ち着いてから食事をとりました。このレースは、ランナーのために、お昼ご飯がでます。

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カレーライスや唐揚げなどもあったのですが、私は走った直後は胃が弱っているので、お味噌汁やうどんなど温かい汁物を少し食べただけでした。

前回と同様、しばらく休んでから、福江島の西側にある荒川温泉で汗を流し、夜は福江の街で地元の魚などを食べました。

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