長崎旅行3回目
前回はマラソン大会について書きました。
schlossbaerental.hatenablog.com
もう一ヶ月くらい前になってしまいますが、2月23日に福江島でマラソン大会を走り、翌日に長崎港へ高速船で戻って、そこから平戸へ車で行きました。
昨年春の長崎旅行では、長崎市北部のド・ロ神父ゆかりの教会群を訪ねました。
今回は、もう一泊する日程なので、さらに少し遠い平戸へ足を伸ばすことにしました。
毎回好天に恵まれとても明るい長崎港です。長崎港に昼前ごろに上陸して、お昼をどうしようかと迷っていると、長崎駅前で地魚フェアが開催されていました。ちょうどよかったので、ここでハトシやふぐの唐揚げなど名物を食べました。
メルセデスベンツCLAを借りる
長崎からの旅は、レンタカーを借りました。以前から、旅先で借りる車が貧弱だったり、乗りにくかったりして不満に思うことが多かったので、今回はベンツを借りてみました。料金的には、ふつうにプリウスなどを借りるのとそれほど変わらない(丸一日でプラス5000円くらい)程度でした。
今乗っているアウディを買うときは、メルセデスの車と比べたりしたことはなかったので、今回がはじめてのベンツでした。同じドイツ車だから操作方法も似たようなものだろうと予想していましたが、サイドブレーキがなかったり、コラムシフトだったりとぜんぜん操作感が違っていて、慣れるのに時間がかかりました。
(大村湾全体を見渡せる、東彼杵町の大村湾PAです)
やはり100km以上のドライブとなると、安定感のある車は楽です。乗り心地はとてもよかったです。しかしCLAはナビに癖があったり、駐車時にロックをすると小さくクラクションが鳴ったり(アンサーバックという機能らしいです。非常に不快でした!)と安全のため(なのだろうけど)余計な機能があることが少し気になりました。
カトリック田平教会を見てみた
平戸の町がある平戸島に入る前に、九州本土側の田平地区にある、カトリック田平教会に行ってみました。この教会もガイドブックなどに掲載されている有名な建築ですが、わたしは近くに来るまで存在を忘れていて、途中で進路変更して訪問することができました。
隣にある事務所の方にお願いしたところ、予約なしでも見学させてもらえました。
赤煉瓦の重厚なつくりです。
教会のすぐ近くには信者の方の墓地が広がっていました。
平戸の市街地を歩く
夕方近くに平戸のホテルにつきました。コロナウィルス騒ぎで旅行者がへっているのか、宿泊者は少なめでした。
ホテルの部屋のすぐ前は海が広がっていて、遠くに平戸大橋を見ることができました。
夕方、ホテルから歩いて街の中心まで行ってみました。
ホテルのすぐ近くにあったのが、オランダ商館です。
オランダで見た古い建物のように、上階の窓に荷物を運ぶためのロープがついています。
中は資料館になっており、オランダとの貿易についてのさまざまな展示がありました。
オランダ商館の近くには、古い建物が残る旧市街が広がっています。福江島よりもさらに歴史のありそうな建物ばかりでした。
オフシーズンでしかも夕方なので歩いている人は少なかったのですが、おそらく夏にはたくさんの観光客でにぎわうのでしょう。
すでに日が暮れていて少し寒かったので、ここにあった腕湯・足湯で温まりました。
このあと訪れた居酒屋では、名物のとび魚のひものを食べました。
生月島にも行ってみた
平戸島の西側に、さらにもう一つ小さな島が橋でつながっています。
平戸の中心部から車で30分くらい走って、平戸大橋と同じような非常に高い生月大橋をわたって、生月島に入ります。上記リンクに写真があるように、かなり海面から高いところに橋があるので、風にあおられそうで怖かったです。
生月島にもカトリック教会や殉教記念碑があるというので見に行きました。(また、生月島は、カトリック信仰に復帰した人以外に、そのまま隠れキリシタンの信仰を維持している人ことで知られています)。
カトリック山田教会は、大正元年に完成したそうです。こちらも中を見せてもらいましたが、チョウの羽を集めて作った装飾画に圧倒されました。
山田教会から車で5分程度のところに、江戸時代初期に殉教したガスパル西の記念碑がありました。この島で生まれ洗礼をうけたガスパル西は、禁教令により捕らえられ、妻ウルスラや長男ジョアン又一とともにこの場所で斬首されました。宣教師として活動していた次男トマス六左衛門、三男ミカエル加左右衛門ものちに捕らえられ処刑されました。
殉教記念碑がある丘からは、平戸島と美しい海がよく見えます。なんでこんな辺鄙な場所で宗教弾圧などをしなければならなかったのかと考えさせられました。
平戸の松浦資料博物館なども見る
生月島からふたたび平戸島にもどり、前日に見ることができなかった旧市街の資料館などにも立ち寄ってみました。
平戸ザビエル記念教会です。昭和初期に作られたので、これまでみてきた教会に比べると少し新しいように見えます。非常に立派な建物です。ちょうど礼拝の最中で中に入ることはできませんでした。
ザビエル教会の周辺には、お寺もいくつかあり、不思議な景観でした。
教会のすぐ隣にある光明寺の墓地。遠くに平戸城(現在工事中)も見えました。
前日に通ったメインストリートの裏の道には、樹齢400年という大ソテツがありました。
お城のような館は、この地をおさめていた平戸城主松浦家の館で、現在は資料館になっています。
坂を登った日当たりの良い場所に巨大な屋敷がありました。
館内には江戸時代ごろからの地図や武具、日用品や玩具などさまざまな資料が保存されていました。
とりわけ面白かったのは、当時の玩具です。
最後に、屋敷の端にある茶室で抹茶とお菓子を食べながら、平戸の街を眺めました。
また違う季節に来てみたいと思いました。
今回のおみやげです。福江島の芋焼酎がとくに美味しくて、すぐになくなりました。カステラに卵をつけて揚げたカスドースや、カステラにチョコをまぶしたしょこらあとなど、ただでさえ手間暇かけて作られているカステラをさらに加工したお菓子がおもしろいですね。