ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

ミュンヘンから郊外へ(2)Landshutを町歩き

夕方から本来の目的地へ

前回につづき、8月20日の遠足の話です。11時過ぎにミュンヘンを出たものの、15分ほどのところにあるオーバーシュロイスハイム駅で、列車が止まり、先に進むことができなくなった私は、近くにあるシュロイスハイム城を見物し、噴水を撮影しました。

お昼をたべてもまだ3時過ぎだったので、駅に戻ると電車がちゃんと復旧していました(しかし他の町での悪天候などが原因で、一日ダイヤが乱れていたようでした)。そこで再び鈍行列車に乗り、本来行こうと思っていたランツフートにやってきました。すでに夕方4時すぎですが、街を散策するだけなら特に問題ありませんでした。

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ランツフート中央駅です。この町は、14世紀後半から15世紀にかけて、神聖ローマ帝国の領邦、バイエルン・ランツフート公国の首都が置かれていました。現在は、この地域の中心都市の一つですが、人口は7万人だそうです。

ランツフートの名物は、旧市街の美しいファサードと、山の上にあるお城です。DBの駅から市内まではバスでいけるようですが、まあ2キロくらいなので歩いて行きました。

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ミュンヘン市内にも流れているイーザー川をわたると、旧市街の入り口である門があります。門だけでなく、部分的には、城壁も残っていました。

 

ランツフート旧市街を歩く

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門を抜けて、古い建物がたちならぶ、石畳の道を歩いて行くと、すぐにメインストリートである色とりどりなファサードの街並みが見えてきます。

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そして街の中心である、マルティン教会が見えます。

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教会の尖塔は、高さが130mくらいあるそうで、広角レンズでないと全体をうまく撮れませんでした。しかし25mm単焦点レンズだと、こういう写真で逆に高さを強調できました。

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教会に入ってみると、天井の高さと装飾の見事さに驚かされました。

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町を見下ろすトラウスニッツ城

旧市街のすぐ裏は、山になっていて、お城がそびえているのが見えます。徒歩で行くには、けっこう旧な斜面なのですが、せっかくきたのだからと、お城まで登ることにしました。

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レンガを並べた階段がつけられていますが、足を滑らせたら怖いです。

10分くらい傾斜の急な道を登って、やっとお城の入り口に着きます。この段階でかなり高いところに登っていることに驚きました。

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日曜日の夕方だったので、もう城館のなかを見学することはできませんでしたが、展望台から、城下に広がるランツフートの町を眺めることができました。

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裏側から見た城館。かなり大きな建物でした。

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展望台はカフェになっていました。

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展望台の端は、城下町に向いていました。マルティン教会がよく見えました。

 

夕方の一時間ほどで、ランツフートの中心街を歩いて回りました。この町についてすぐに気づいたのですが、昨年夏に訪れたフライブルクに似ているなと思いました。こじんまりした旧市街と市門や教会の尖塔など、フライブルクを思わせる風景がありました。しかし、規模としては、フライブルクの半分以下、三分の一くらいの小さな町です。

それでも、のどかな風景や、美しい街など、フライブルクにも見劣りしない、素敵な町でした。ミュンヘンから一時間という距離もふくめ、ちょうどいい行楽地だと思いました。

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