ルートヴィヒスブルクはStuttgartとマールバッハの間の町
マールバッハからStuttgartに戻るさいに、(すでに作家の書簡を読むのに疲れ、さらに博物館の図録を買って荷物が重くなっていたけど)どうしても気になった町、ルートヴィヒスブルクに寄り道しました。
ルートヴィヒスブルクは、現在はStuttgartのベッドタウンのような町で、駅前にスーパーやカフェが集まっていて住みやすそうなところです。しかし、かつてはここに、ヴュルテンベルク公国の王宮が置かれていたのです。この町に王宮があるということに、グーグルマップを見ていて気付いたので、もしかしたら面白い噴水にであえるかもしれないと思ったのです。
整った市街地を抜けると王宮
平坦な土地に、規則的に広い通りが設けられ、全体的にきれいな市街地です。旧市街地広場には、人があつまる噴水がありました。
旧市街地を離れ、駅からあるいて15分ほどで、王宮の入り口に着きました。
もう夕方6時を過ぎようとしていたので、王宮の建物は閉まっていましたが、庭園はよる8時過ぎまで開いているというので、入場券を買って、中に入りました。
入場料は5ユーロ程度でしたが、お金とるのかと少し驚いたものの、実際に庭園に入ってみてすぐに納得しました。
お金を払う価値のある庭園とはこういうことか
数メートル進んだところで、これはただの庭園じゃないと気づきました。大木が立ち並ぶ並木、そしてその先にある噴水、植物園のようにさまざまな地域の花や木が植えられた丘、わあ、とため息をついてしまいました。
丘の上には、東屋があり、日本庭園が広がっています。これがまたかなりちゃんと作られた日本式庭園でした。
並木道と噴水の北には、起伏に富んだエリアが広がっています。ここには、古城を模したちいさな塔が作られており、立体的な風景が楽しめます。それほど広い土地ではないのに、これだけの奥行をもった庭園になっていることに驚きました。
さらに、宮殿の前と後ろには、大きな噴水を中心とした左右対称に配置された庭園があります。この前後の庭園とさらに先ほど見てきた起伏に富んだ庭園とを、ぜんぶ見て回るだけで一時間近くかかりました。王宮の庭としては、ウィーンのベルヴェデーレよりも広いし、見ごたえがありました。
この噴水は、宮殿の外にあった市民公園(庭の外にはまた庭園!)にありました。
ワイン祭りに参加する
疲れ切って、もう早くStuttgartに戻ってビール飲んで寝たいと思いながら駅までの道を進んでいくと、市役所前の広場でワイン祭りが行われていました。8月はどこでもワインの試飲・即売会を兼ねたワイン祭りが開かれています。すでにフライブルクやコルマールでも参加してきたので、今回も当然飲みに行くことにしました。
ルートヴィスブルクのワイン祭り、Weinlaube Ludwigsburgはすでに30回以上開催されている歴史あるお祭りです。そして訪れる人もたいへん多いです。この日はちょうど金曜日ということもあって、夕方8時頃にはすでに身動きがとれないほどの混雑でした。会場の中央には、テーブルとベンチがあり、それを囲むように、各ワイン醸造所のテントや食べ物のテントが並んでいました。私のようにあとから来た人たちは、テントの裏側の、広場の端で地べたに座っていました。
普通の大きさのワイングラスにたっぷり注いでもらう。
フライブルクや以前訪れたドレスデンなど、通常ワイン祭りというと一杯3ユーロほどで、120mlくらいの量が出てきます。しかしここは一回に出てくる量が多くて驚きました。だいたい250mlくらい注いでもらえます。そもそもグラスがちょっと大きめでした。量が多いのだから気をつけないといけないな、と思いながらも、やはりこの日も3杯(約ボトル一本分)を飲み干し、だいぶ夜更けになってからStuttgartの宿に戻りました。
マールバッハでも長時間歩いたし、さらに宮殿内の庭園を散策したりで、この日は2万2千歩くらい歩いていました。