黄金の噴水が撮りたい!
14日に大阪を出て、これから8月末まで、3回目のミュンヘン滞在です。昨年、一昨年でこの近辺のめぼしい噴水はだいたい見たと思っていたのですが、まだまだ行ってない場所がいくつかありました。
ガイドブックで以前見ていたのにすっかり忘れていたのが、リンダーホーフ城の黄金の噴水でした。リンダーホーフ城は、昨年訪れたヘレンキームゼー城と同様、バイエルン王ルートヴィヒ2世が作った城として知られています。
調べてみるとけっこう山深い場所にあるようで、ちょっと電車で見に行くというのは難しそうだとわかりました。8月15日は聖母被昇天祭でバイエルン州は休日です。昨年はこの日にキームゼーへ行きました。
schlossbaerental.hatenablog.com
今年もまたバイエルン南部に、リンダーホーフ城の噴水を撮りに出かけようと決めました。
オーバーアマガウへの道
リンダーホーフ城から近い町、オーバーアマガウまでは、ミュンヘンから鉄道で(乗り換え一回2時間弱で)いけます。ところが調べてみるとかなり本数が少なく、だいぶ朝早い時間に出発しないといけません。バイエルン南部には他にも見どころがいろいろあるものの、電車だと他の観光地を回るのは難しそうです。14日にホテルのベッドに寝っ転がりながら、ツアーでいけばいいのでは、と気づき、夜中に現地旅行会社のツアーに申し込みました。
www.stadtrundfahrten-muenchen.de
ミュンヘン中央駅前発着の市内観光バスなどを走らせている会社です。市内観光のほかに、バイエルンの山の方とか、オーストリアへのツアーを行っているようです。
オーバーアマガウに鉄道で往復しても45ユーロくらいかかってしまうので、ノイシュヴァンシュタイン城もセットでこの値段なら安いかなと思いました。
中央駅から出発
15日は早く起きて、中央駅まで歩いて行きました。祝日なので、観光客だけでなくドイツ人もいろいろなところへ出かけているようで、駅は朝から混雑していました。
申し込み時にEチケットが発行されます。Eチケットに集合時間と場所が書いてありました。中央駅前、カールシュタットデパート側のバス乗り場に8時10分ごろということで、けっこう早めについていましたが、すでにたくさんのツアー客が集まっていました。
リンダーホーフ城へ
たぶん100人以上集まっていたツアー客は、使用言語ごとに分かれて車に乗せられました。私が乗った車は、ドイツ語、英語、イタリア語、スペイン語などを話す添乗員さんが担当されていて、乗客の比率としてはスペイン語圏が半分、中国語圏が2割、日本人が2割、その他が1割程度のように見えました。
1時間半くらい高速道路に乗って、10時前にはリンダーホーフ城に着きました。
Schloss Parkの入り口から大きな木にかこまれた美しい森が始まっています。
少し遠いところには、高い山がそびえたっています。
城の前に広がる庭園、中央に黄金の噴水(Flora und Putten Brunnen:女神フローラと天使たちの泉)が見えます。
これがリンダーホーフ城です。建物自体はかなり小ぶりです。ここからガイドツアーで場内を回ります。写真撮影はできませんでした。
こちらのページで室内の写真が見られます。
庭園の噴水を撮る
城内ガイドツアーを終え、バスの集合時間までは自由に庭園を見て回りました。
こちらのおじさん、拡大して見ると、私と同じソニーのα7を持っていました。どんなレンズを使っているのかはわかりませんでしたが、たぶんソニーの標準ズームでしょうか。
城館を出たところにある西の小庭園。こちらにも黄金の噴水がありました。
こちらは庭園中央の池を越えたところにあるテラスにあるブルンネンです。冷たい水が出ていて、行き交う人が手を浸したり、涼んだりしていました。
テラスから見た城館。城の裏側は工事中でした。
Flora und Putten Brunnenは、決まった時間になると水が出るとのことで、しばらく待つことにしました。バスの集合時間は11時10分。噴水が出るのはたぶん11時ちょうどでは、と思ってギリギリまで待っていましたが、やはり11時すぎに噴水がはじまりました。
思いの外盛大に水が噴き出しています。20mくらいの水柱が上がっていました。ちょうど太陽が遮られて暗くなってしまいましたが、時間がなかったので動画を撮ったりすることもなくリンダーホーフ城を後にしました。
オーバーアマガウを散策
バスは城を離れて、近くの町オーバーアマガウに寄りました。ここで30分程度散策する時間がありました。
受難劇で知られる町だけに、町のいくつかの建物には、十字架や聖書モチーフの壁画が描かれていました。
山奥の村だけに、木彫りの彫刻のお店がいくつかありました。
町から見える岩山はコーフェル山(1342m)、山頂には十字架がささっています。
この町の中心で見つけたのがこちらのブルネンです。
ペスト、ナポレオン戦争、受難劇など、町の歴史的な出来事が彫刻で表現されています。
劇場前にあった、ロバに乗るイエス像の噴水です。
10年に一度、村をあげて行われる受難劇ですが、次回は2020年に行われるそうです。
後半は次の記事へつづきます。