ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

こんなひどい日にもマラソンを走ることはある

香住ジオパークフルマラソン、4回目の完走

連休最初の土曜日は、兵庫県の日本海側、カニで有名な香住で、フルマラソンを走っていました。

www.kasumi-geoparkmarathon.com

毎年この大会は、天気が良く、暖かな日差しの中で海岸沿いの雄大な景色(そしてとんでもない坂道)を楽しめる大会として楽しく参加してきました。ところが、今年はまさかの寒さ(11度くらい)、そして時折とんでもない暴風雨にも見舞われました。

weathernews.jp

私自身は、2月末に長崎の五島マラソンで自己ベストを記録したものの、レース中に右足ふくらはぎを痛め(軽めの肉離れだと思います)、3月中は日常生活はできるものの、ほとんど走れなくなっていました。

schlossbaerental.hatenablog.com

さらに4月に入ってからは、予想できていたことですが、仕事が忙しく、とくにこの一週間は疲労から風邪をひいていて、水曜日あたりは寝込む寸前みたいな状態でした。なんとか週末にかけて体調は良くなりつつあったのですが、正直運動するようなコンディションではありませんでした。

寒さ、暴風、風邪、練習不足と何一ついいことがないレースでしたが、なんとか4時間半で完走しました。

 

厳しいコース、10kmでもうやめたくなる、しかしいいレース

今回のマラソンは、となりの兵庫県なので車で会場までは3時間以内に着きます。昨年はレース当日に自宅から車で行き、走った後に温泉に泊まりました。今年は土曜から連休に入ってしまうのでホテルが高く、なかなかちょうどいいところが見つかりませんでした。当日の移動距離が多少短くなれば十分だと気づいたので、会場から30分ほど離れた豊岡駅前のビジネスホテルに前泊し、当日に朝食をとってから出かけることにしました。

www.hotel-morris.co.jp

こちらのホテルを予約しましたが、安いのに部屋や設備がちゃんとしているし、大浴場もあって非常に満足できました。朝食会場には私と同じようにマラソン参加の人たちが多数いました。駅から近いので、ここから電車で香住まで移動する人もいたようです。

 

f:id:doukana:20190429233449j:plain

レース前の会場の様子。とても寒い朝でした。

会場には8時過ぎに着きました。毎年香住漁港の駐車場に車を置いていますが、広いし、スタート会場まで近いので安心です。

これまでは例年暖かい日が多かったので、スタート前やゴール後は漁港でのんびり海を眺めたりできたのですが、今回はとにかく冷たい海風が吹き付けて、じっとしていられない寒さでした。

f:id:doukana:20190429233709j:plain

スタート地点に並んでもフリースがなかなか脱げませんでした。フリースじゃなくダウンジャケットを着て来ればよかったと思うほどの寒さでした。

f:id:doukana:20190429234225j:plain

スタート直後に妻が撮りました。このとき大粒の雨が殴りつけるようにバシャバシャ降りました。

f:id:doukana:20181101104756j:plain

香住マラソンのコースマップです。「高低差80mを味わえる、日本唯一のフルマラソンです」などとうれしげに書いてあってムカつきますね。下の高低図を見るとわかりますが、コースの目玉は10km過ぎから18kmあたりまで続く、峠道の往復です。今年は風が強い上に、風邪をひいていて力がでなかったので、この峠を超えたあたりでもうやめようかなと思いました。

しかし、30km以降はほとんど起伏がないことは分かっていたので、なんとか走り続ければゴールできると思って気力を振り絞りました。

 

タイムは伸びず、コンディションは悪かったけど、足の状態は一番よかった

毎回書いている、レース後の足の状態ですが、今回はシューズが合っていたのか、これまでで一番ダメージが少なくて済みました。

今回履いたのは、前回の長崎の後に買ったナイキのペガサスターボです。(このところ大会に出るたび、足裏にひどい怪我をしてしまうので、毎度新しい靴を買い直していました。バカな話です)。

f:id:doukana:20190429235034j:plain

自宅近所の公園で試走したときの写真です。

毎回レースの後には足裏のダメージを図にしていましたが、今回は左足の小指裏に水泡ができかけたくらいで、ほとんど足裏も爪もなんのダメージもありませんでした。靴底の耗り具合を見ても、偏った耗り方はしておらず、バランスよく走れたことがわかります。ズームペガサスは、口熊野で履いたエピックリアクトより接地感は硬く、長崎で履いていたズームフライより反発力は強くないのですが、ちょうどよく私の走り方にフィットしたようでした。今後もズームペガサスをレースで履いていこうと思います。

 

ふるさと納税のような充実の参加賞、そしておみやげ

この大会のいちばんの魅力が、参加賞です。

f:id:doukana:20190430003306j:plainf:id:doukana:20190430003310j:plain

完走後に記録証とともに、大きな発泡スチロールのケースが入ったビニール袋が渡されました。なかにはさまざまな魚の干物がぎっしり入っていました。帰宅後にさっそく焼いて食べましたが、新鮮でおいしかったです。これだけたくさん入っていると食べ応えがあります。

五島マラソンのとき、会場に来ていた人が「この大会は食事が出るから、元が取れる」と言っていました。香住マラソンはレース後に食欲がなくても、干物をたくさんもらえるので、十分元が取れます。

レース後にしばらく休憩した後は、近くの温泉に浸かり、有名な酒蔵である香住鶴の直売所でおみやげを買いました。ここでしか買えない商品もあって、毎回妻が試飲して選んでいます。今回はこれだけ買いました。

f:id:doukana:20190430003919j:plain

地元の新鮮な魚介類や地酒をおみやげにできるのも、地方の大会の大きな魅力ですね。今回は地獄のようなコンディションで、ゴールするのがやっとでしたが、こんなレースであっても完走することができたし、足の裏も無事だったので、それだけでも十分参加した意義があったといえるでしょう。