父が車上荒らしにあう
11月ごろ兄から電話があり、父が自宅前で車上荒らしにあったと聞きました。のちに父本人から詳しく聞いてみました。
ある日、自宅前に置いておいた軽トラ(リフォーム業の仕事用)の中にカバンを置きっぱなしにして家でしばらく過ごし、再び出かけようとしたところ、カバンの中の財布だけがなくなっていたというのです。
自宅前だし、すぐまた出かけるつもりだったし、ということで、車に鍵をかけずに、カバンを中において出てしまったのでした。そりゃ、盗難にも遭うよな、と思いましたが、それでもあののどかな実家の前で盗みをはたらくような人がいるということは少なからずショックでした。そして父は、私の車にも駐車監視機能がついたドライブレコーダーを取り付けるべきだと言っていました。
交通事故対策としてドラレコ導入を考える
父に言われるまでもなく、ドラレコの必要性は以前から感じていました。
家でのんびり過ごす時、私はよくyoutubeの動画を見ますが、好んで見るのは、無謀運転による、高級車のクラッシュ動画とか、ドラレコがとらえた事故の決定的瞬間といったものばかりでした。
べつに、他人の不幸おもしれー!ぷげら!!っていうわけじゃなくて、事故の動画からは、さまざまな事故のパターンを学ぶことができますし、高級車のクラッシュ動画からは、どんなに性能がいい車であっても、無理をすればひとたまりもないのだということがわかりました。
youtubeの動画を見るうちに、私も自分の車にドラレコをつけたいと思うようになりました。
ドラレコはどんな機種がある?スマホを使うという方法も
ドライブレコーダーとしてカー用品店やアマゾンで売っているものは、数千円の安価なものから、数万円もする、警察やプロのドライバーが使うものまでさまざまです。
また、ドライブレコーダー専用機でなくとも、スマートフォンのカメラとアプリを使って、運転中の動画を撮ることもできます。
私がはじめに試みたのは、スマートフォンを使う方法です。
スマホアプリを使った方法
こちらのまとめ記事をみて、スマホのアプリを探しました。
私はカーナビとドラレコ両方の機能が使えるというアプリ、ナビローを使うことにしました。
近所のカー用品店で吸盤をダッシュボードにくっつけるタイプのスマホスタンドを買い、ナビローで動画を撮ってみました。ちゃんと写っているし、カーナビとしても非常に使いやすくて便利だと思いました。(ただし、若干インターフェイスにクセがあって、慣れないと使いにくい部分が気になりました)。
他の無料アプリも使ってみましたが、運転中の動画を撮るだけであれば、だいたいどのアプリでも問題はないと思いました。
しかし、スマホアプリの1番の弱点は、冒頭にあげた父の車上荒らしのような、駐車中のトラブルに対応できないということです。
ちょっとコンビニやお店に寄るだけだから、というのであれば、スマホのドラレコを作動させたままにしておいてもいいでしょう。しかし長時間の駐車の場合には、スマホをそのまま置きっ放しにしておくのはむしろ危険です。
どうしても車上荒らしや駐車場でぶつけられたりといったトラブルを避けるのであれば、駐車監視機能つきのドラレコが必要です。
駐車機能付きのドラレコを選び、自力で設置することに
ということで、駐車監視機能のあるドラレコ専用機を探すことにしました。ネットで調べると、ケンウッドのこちらの機種が人気のようです。
このDRV-610は、それ自体が高機能なだけでなく、こちらのケーブルとともに使うことで、バッテリーから電源を取り、エンジンが止まっている駐車時でも、録画し続けることができるのです。
https://www.amazon.co.jp/JVCケンウッド-CA-DR150-KENWOOD-ドライブレコーダー-電源ケーブルCA-DR150/dp/B01BTSSWYW
しかし、このケンウッドのドラレコは、うまく動作しないことや、駐車監視機能のために、バッテリー上がりを起こしてしまうこともあるらしく、ちょっと心配になったので、私は別の機種を選びました。
この、アサヒリサーチのDrivemanGP-1という機種は、警察車両にも導入されている、非常に高機能のドラレコです。また、ケンウッドでは別売りになっていた電源ケーブルが同梱されており、駐車監視機能を使えることが売りになっています。
ドライブレコーダーは、通常、シガーソケットから電源をとります。しかし、駐車監視機能を使う場合、エンジンを切っても電源がとれるよう、バッテリーから直接電気を取らないといけません。
このあたり、私は全く素人なので、うまく説明できるか自信がありませんが、要は、ヒューズボックスを開けて、空いている箇所に電源ケーブルを刺さないといけないということです。車の仕組みもよくわかっていなければ、電気工作も中学時代の電子工作キット以来という私ですが、この種の手作業は嫌いではないので、自力でドラレコをつけてみることにしました。
ネットで調べて工具と手順を理解する
車の電装系をいじるのは全く初めてでしたが、ネットのおかげで、同じような車種で同じような工作をしている多くの事例が見つかりました。必要な工程は、まとめると以下のようになります。
手順1 配線の処理
まずは、DrivemanGP1に付属していたケーブルを電工ペンチをつかって、ギボシ端子をくっつけます。エーモンのターミナルセットを購入し、ケーブルの皮膜をむいて、端子をくっつけました。この工具を使うのは初めてでしたが、なかなかうまくできました。
ギボシ端子をくっつけた、電源ケーブルの+側(2つに分かれている)には、それぞれヒューズをくっつけます。
エーモン ミニ平型ヒューズ電源 10Aヒューズ差替用 E511
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手順2 ヒューズボックスへの取り付け
つぎに、車に乗り込み、ヒューズボックスを開けます。私の車の場合は、運転席ドアを開けて、ダッシュボード横のカバーを開けると、ヒューズがあります。
カバーを開け、ヒューズボックスを露出させるとこのようになっています。
私はこのへんの仕組みがまったくわからないのですが、ほかの方のブログ記事などを参考に、この位置にヒューズをくっつけるといいということがわかったので、そのとおりにしていました。
車種は違いますが、この方の取り付け事例が非常に参考になりました。
手順3 電源ケーブルを見えないように隠す
マイナス側は、車のボルトにくっつけます。このとき、マイナス側のクワガタ端子の形が、ボルトの大きさに合わなくてかなり難儀しましたが、プライヤーなどの工具で無理やり曲げて、なんとかうまくくっつけました。
電源がくっついたら、一旦エンジンをかけて、ドラレコが通電するか確認し、つぎに、電源ケーブルをうまくピラーと天井に隠します。
ヒューズボックスから出たケーブルを、ドアの上のAピラーの中に通します。私の車の場合は、エアーバッグと書いてあるフタを剥がすと、T25のトルクスネジがあるので、それを緩めて隙間を作り、ケーブルを通しました。
さらに、ウィンドウガラスと天井の間も、パネル剥がしを使って隙間を開けて、ケーブルを隠せました。
手順4 最適な取り付け位置
ドラレコを付ける位置は、ウィンドウガラスの上20パーセントまで、と決まっているようです。一般的には、バックミラーの陰になる助手席側に設置するようです。私の車の場合は、何かのセンサーがついているので、それを避けるように、やや左側にくっつけました。
完成
エンジンを切ると、セキュリティーモードが作動し、駐車監視ができるようになります。
このように、そとからもカメラがついていることがわかると、犯罪抑止効果も期待できそうです。
1時間半程度作業をしましたが、なんとかうまく設置することができました。駐車監視機能も使っていますが、とくにバッテリー上がりなどのトラブルはなく、この一週間無事に過ごせております。
ドラレコ自体は、ふだんは特に何かの役に立つわけではない、いわば保険です。だから、あまり高い機種をくっつけても意味はないのでは、ともたしかに思います。
とはいえ、ドラレコが付いていると思うと普段の運転中も安心してすごせます。また、自力で取り付けたので、少しでも車の仕組みが理解できてよかったかと思っております。