ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

淡路島の平和大観音

冬休みになりました。

今年は23日から25日まで三連休だったので、24日には、ちょっとしたドライブということで、淡路島に行ってきました。

本当は、赤穂に牡蠣を食べに行くのもいいかなと思っていたのですが、同じ兵庫県内でもかなり時間がかかるということがわかったので、お昼過ぎからでもすぐ行ける、淡路島に進路を変更しました。

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神戸からは高速道路で淡路海峡大橋を渡って、あっというまに到着できます。

淡路島の対岸、明石市タコで有名です。淡路島でもタコが食べられました。明石焼きも美味しかったです。

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また、淡路島の名物は、玉ねぎなどの農産物です。道の駅では、たくさんの野菜やみかんなどが安く買えました。

 

そしてもうひとつ、淡路島名物といえば、世界平和大観音です。1977年に建立され、2006年に閉鎖されたものの、現在もそのままの姿で残されています。たしか10年前、大学院の仲間と淡路島旅行をした際に、この大観音をみんなで見物しました。あれからもう10年もたってしまったということに驚くとともに、閉鎖されて10年経っても、取り壊されることもなく、そのまま大観音が残されていることに驚きました。

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東浦の道の駅から10分ほど南に進むと、すぐに観音像の真下まで来ることができました。台座を含めて高さは100メートル、近くに来ると巨大さがよくわかります。しかし、同時に、この10年でだいぶ像が傷んでいることもわかりました。

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カメラでズームして撮影するとよくわかりますが、キリストが槍を刺された場所とちょうど反対の脇腹に、穴が空いています。

 

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おそらく、老朽化のために外装がはがれて、中身が見えるようになってしまったのでしょう。

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観音像ののどもとに、弾き語りミュージシャンのハーモニカホルダーのようにくっついているのが、かつての展望台ですが、こちらもおそらく今後崩落の危険が心配されていることでしょう。

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大観音の下には、かつてはお寺がありましたが、その五重塔は、この通り、すっかり崩壊しています。

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しかし、大観音の向いている先にある海は、何も変わっていません。信者を優しく見守りつづけるはずの大観音が、こんなにも早く廃墟と化してしまうというのは、なんとも皮肉なものですね。