ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

備忘メモ:リアディレイラーの交換と調整

たまにしかやらないめんどくさい作業の手順

去年買ったキャノンデールのトップストーンカーボン3Lですが、一年間でいろいろなパーツを交換して乗っています。

夏休みに北摂里山一周サイクリングをした頃から、チェーンリングとスプロケットの構成を変えようかなと思っていました。

10月中はいろいろ忙しかったものの、仕事が落ち着いたのでパーツを注文して取り付け作業をしました。

今回変えたのは、フロントチェーンリング、ドライブチェーン、リアディレイラー、リアスプロケット、そしてシフトワイヤーです。要は駆動系にかかわる部分をほとんど全交換したわけです。

こういう大掛かりなパーツ交換はたぶん10年ぶりくらいだし、リアディレイラーの取り付けや調整もかなり久しぶりで、やり方を何もかも忘れていました。ネットでシマノのマニュアルをダウンロードし、さらに解説動画もあれこれ参照したのに、うまくできるまでにかなり時間がかかりました。しかしいったん出来てしまえば実はそれほど難しい作業ではありません

今後の自分のためにも、ここに作業手順をシンプルにまとめておきます。

 

1)リアディレイラーをとりつける

マニュアルに従って、所定の位置に所定のトルクで取り付けます。

 

2)トップ位置を合わせる

シフトワイヤーは取り付けず、チェーンもまだ掛けないで、ディレイラーの調節ネジだけでトップ位置を合わせます。

下のマニュアルのように、ガイドプーリーがトップギアと一直線になるように合わせます。

 

3)チェーンの長さを決めて、チェーンリング、スプロケットに掛ける

チェーン長さの測り方は、昔と少し変わっていて、今のほうが簡単になっています。

私の場合は上の図のように、最大スプロケットとチェーンリングにかけて一周した長さ+5リンクでチェーンを切ってつなぎました。

チェーンをかけたら、アウタートップの位置にチェーン、ディレイラーの位置をそろえます

 

4)ワイヤーをディレイラーに固定する

ここでようやくシフトワイヤーをつけます。このときシフトレバーはワイヤーを緩める方向(重いギア側)へ最大限動かしておきます。

ワイヤーはペンチでぐいぐい力をかけて引っ張る必要はありません。

ワイヤーをディレイラーに通したら、ケーブル調整ボルトを最大の位置までねじ込んでおきます。(後でネジを回して張力を強めるため)

ワイヤーはたるみがないくらいに引いて固定すれば十分です。(引っ張りすぎると逆にロー側に変速できなくなるので)。

 

5)エンドアジャストボルトでスプロケットとプーリーの距離を調整する

ロー側に変速するとチェーンとスプロケットが詰まる場合があるので、エンドアジャストボルトを回して、スプロケットとプーリーが適度に離れるように調整します。

 

6)右レバーでギアを最小から最大に動かし、動作チェック

ここでやっとレバーを動かします。最小(トップ)から、最大(ロー)へとペダルを回しながらレバーを操作し、変速できるか確認します。

うまく変速できない場合はケーブル調整ボルトを緩める方向に回し、ワイヤーの張力を高めます

 

7)ロー側調整ボルトで、位置を決める

一番大きなギアまでチェーンが動いたら、今度はロー側調整ボルトでローのときの位置を決めます。

 

8)あとは微調整

これで一通り上から下まで変速できるようになるはずなので、あとはケーブル調整ボルトを少しずつ回して微調整し、いちばんスムーズに変速できる位置に合わせます。

 

コツが分かれば簡単

作業の手順は以上のようになります。シマノのマニュアルでもたしかにそのように書いてあるのですが、細かいところを見落としてしまったり、あるいはなぜそうするのかがわかっていないといつまでたっても作業は終わりません。

要点をまとめておきます。

・最初にチェーン、ワイヤーをかけずにトップ位置を決める。

・チェーン、ワイヤーをかけてトップ位置に設置する。

・ケーブル調整ボルトは最初からねじ込んでおいて、調整するときに緩める。

・トップ/ロー調整ボルトの回転方向はすぐわからなくなるのでよく見て確認する。

 

ロードバイクの取り付け、調整作業といえばあとは油圧ディスクブレーキのブリーディング(ブレーキホースから空気を抜く作業)が思い浮かびます。こちらは春頃にやってみましたが、うまく空気が抜けるまで根気よく続ける必要があり、どうしても時間がかかります(何度か微調整をしたため都合三日くらいかかりました)。考えてみれば、要領を理解していればさっさと終わるのはディレイラーの調整だと思いました。

トップストーンに乗って一年間の感想、行った場所、交換したパーツについては後日改めてまとめます。