我が家を覆いつくす足場
夏休みからつい先週まで、私の住むマンション全体の改修工事のため、建物全体が足場と黒いシートで覆われていました。
そのため、夏休みが始まった8月半ば頃から、2ヶ月以上にわたって、ベランダに洗濯物を干すことはできなくなりました。また物干し台や植木鉢などベランダに出してあるもの、さらには網戸までリビングに引き入れなければならず、我が家の安らぎは、半分くらい損なわれてしまいました。
朝になっても足場とシートがあるために、カーテンは開けられず、8時半から17時ごろまでは、職人さんが行き来し、日々ドリル音などの騒音に悩まされました。11月に入る頃、ようやく工事作業が落ち着き、ベランダはすっかりきれいになり、そして先週ついに足場が撤去されました。
工事が始まった直後、建材を運び上げるエレベーターがマンション外壁に取り付けられました。
10階建ての建物を覆い尽くす足場とシートの様子は毎日見守っていて、毎日うんざりした気分にさせられました。しかし、なくなるとなると、なんだかさみしい気持ちにもなったので、撤去される当日、カメラを持ってマンションを撮ってみました。
マンション南側に建てられた足場。南側にはちいさな水路が通っているので、水路の上を板で覆って、その上に足場を立てていたようです。よくこの狭い場所にこれほどのものを作ったと感心しました。
少し角度を変えて、50メートルほど離れた場所から全体を写してみました。
毎日家に帰る際、こうして足場に覆われた自宅を見てきたことをしみじみと思い出しました。
私のカメラでは、望遠レンズを使えばかなり大きく写すことができます。
10階で作業をする職人さんたちのようすがよくわかります。
足場って、望遠で撮ると楽しい
自宅マンションだけでなく、工事現場の足場を撮るのは楽しいものです。同じ形が無数に連続して組み立てられた足場を見ると、これが一つ一つ人の手で作られ、そして解体されていくということに少し感動します。
こちらは10月半ば頃撮影した、勤務先の工事現場です。12階建てのビルのまわりに、足場が組み立てられています。この足場もそろそろ撤去されそうなので、土曜日の人がいない時間帯に撮影しました。
大学内の別の工事現場。こちらは新図書館棟です。オープンな雰囲気のあたらしいタイプの図書館となるらしいのですが、足場も複雑そうです。
こうして望遠レンズで大きく撮影してみると、巨大なビルも一人一人の職人さんたちの手作業によって作られていることがよくわかります。
フライブルクで撮った大聖堂の足場
フライブルクで城山に登った際に、市内を見下ろして写真を何枚も撮っていましたが、このときも同様に、足場や工事現場を撮っていました。
大聖堂と旧市街が一望のもとに見渡せます。
大聖堂後ろに組み立てられた複雑な足場です。頑丈そうに見えます。
尖塔の上も工事中でした。下から見上げるとほとんどどういう状態かわかりませんでしたが、こうしてズームして見ると尖塔にほどこされた複雑な彫刻がよくわかります。