ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

奈留島で海を眺める

2月末に長崎に行ったこと

もう三週間近くすぎてしまいましたが、2月の後半に、昨年と一昨年も出場した、長崎県福江島での五島つばきマラソンに参加していました。記録はたいしたことはなかったのですが、久しぶりに元気に42kmを走りきることができた気持ちの良い大会でした。

前回と同様、今回も長めの日程で、長崎、奈留島、福江島、平戸といろいろな場所を回ってみました。

↓昨年は久賀島や長崎市の外海などに行きました。

schlossbaerental.hatenablog.com

 

長崎から、福江港を経て奈留島へ

大阪を夕方に出て、長崎市内で夕食をとり、一泊しました。この日はかなり雨が強く降っていて少し寒く、翌朝も長崎港まで少し歩くだけでずぶ濡れになるほどでした。

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長崎市内の食堂でトルコライスを食べました。やや量が少なめでしたが、非常に丁寧に作っているお店で、美味しく食べられました。

 

長崎港を早朝に出発し、高速線で福江島に向かいましたが、この日はやや波が高く、船酔いしかけていました。眠ってやりすごそうとしているとテレビの音声がうるさく、仕方なく空いている席に移って、楽な姿勢で堪えていました。

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福江港で30分ほど待って、奈留島ゆきのフェリー、たいように乗り換えました。ここから約30分で奈留港に到着しました。島に着くとちょうど雨はあがって、良い天気でした。

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昨年訪れた久賀島のとなりが奈留島です。久賀島に比べるとだいぶ人口が多いようで、道路も広く、港の前には人家やお店が広がっていました。

 

世界遺産江上教会を見る

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島ではレンタカーの電気自動車で移動しました。目的地の江上教会までは、港から20分ほどかかりました。

海に面した江上という小さな集落に、江上教会があります。少し登ったところに、木々に守られるように教会がありました。

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木や草が生い茂っています。五島列島に来ると、植物がよく育っていて、南国だなと実感します。関西とはだいぶ植生が異なっています。

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こじんまりとした木造の教会です。内部の写真は撮れませんでしたが、木の美しい柱やステンドグラスの代わりに手描きの絵がかかれた窓などが特徴的でした。

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玄関も水色に塗られています。桜の花びらのような装飾が見えます。

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軒下には、つばきの花のかたちの換気口が設けられています。つばき形のモチーフは、五島のいくつかの教会に共通している形です。

 

海と猫をながめる

江上教会のすぐ前には、青い海が広がっていました。

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魚が見えそうなくらい透き通っています。

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海岸沿いの道を通って、大串の集落に着きました。漁船がいくつかありました。

ここで、道路にすわる子猫と出会いました。

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岩合さんのように、カメラを低く構えていると、にゃーにゃーいいながら、近づいてきました。

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こういう温暖な村で、子猫はのんびりと暮らしているのでしょう。

 

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この海岸が貴重な地層(ビーチロック)らしいのですが、なんだかよくわからず、石がごろごろしているきれいなビーチだと思いました。

 

お昼のちゃんぽんとカフェ

昨年訪れた久賀島にはほとんどお店はなく、午前中に福江島に戻ってきたのですが、今回の奈留島は、島の中心部に食堂やカフェがいくつかありました。

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妻が見つけたみかん屋食堂さんでちゃんぽんを食べました。ちゃんぽんや皿うどん以外にもさまざまなメニューがあり、地元の人など多くのお客さんで賑わっていました。

 

食後に、港の方へ向かうとカフェがあったので、立ち寄ってみました。

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外観はほぼ人んちのようで、中に入ることがためらわれましたが、入ってみると感じのいい女性がひとりで切り盛りしている手作り感のあるカフェでした。コーヒーもケーキもおいしかったです。

店主の女性は、大阪の寝屋川の出身で、数年前に移住してきたと言っていましたが、なるほどそう言われてみると、京都、とりわけ左京区のカフェを思い出させるようなお店だなと思いました。

 

カフェを出ても船の時間まで30分ほど残っていたので、 最後に島の南側にある千畳敷という海岸の岩場をみてきました。

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海岸に突き出た岩場をつたって、向こうの島に渡れるようになっています。

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波に侵食されたふしぎな形の岩です。

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このあたりも夏には海水浴客などでにぎわうのでしょう。

 

2時過ぎに港に戻ってレンタカーを返し、ふたたびフェリーたいようで福江港に戻りました。

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奈留島を電気自動車で4時間ほど回ってみましたが、ちょうどよくいろいろな場所を見ることができました。久賀島に比べるとお店なども多く、散策しやすいと思いました。今回は天気にもめぐまれて気持ちよく過ごせました。

福江島では、地元産の魚を使った寿司を食べたりして、翌日のマラソンに向け、体を休めました。

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