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ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

やる夫と学ぶドイツ語2

ドイツ語 研究活動

今年も無事、15回の授業とテストを終えることができた。これからしばらく授業のない日々が続くと思うとやはりうれしい。しかしこのうれしい時期も、ドイツに資料探しに出かけたり、自分の研究に励んだり、マラソンの練習に打ち込んだりしている間にあっという間に終わってしまう。それは毎年経験していることだ。そして気がついたら学期が始まっていて、前の学期のことなどきれいさっぱりわすれてしまうのだ。これはおそらく学生にとっても同じだろう。私が、前の年にどのように教えていたのか思い出せないように、新学期になれば学生たちはseinってなんだっけ?となることだろう。それは当然のことだから不勉強だとかやる気が無いなんていってもしかたがない。忘れてしまったら、また勉強しなおせばいい。語学とはそうやって学んでいくものだと私は思っている。

 

さて、今回は前のエントリが10月中旬ごろまでの授業プリントの話だったので、その続きを補完しておきたい。学園祭後の第8回から第15回まで、イラスト入りのプリントを作ってみた。

 

第7回は小テスト、その後学園祭休みを挟んだ第8回。

従属接続詞や副文の話はやはり教えにくかった。

所有冠詞=私の、君のなど名詞の前につけるもの。

やる夫やらない夫そしてダディクールがそろったAAを利用。

こういうインパクトの強いプリントを使うと、学生も「ああ、あの時やったやつ」みたいに覚えてくれる(ように思う)。

ドイツ語の冠詞や形容詞、代名詞などは、格によってたくさんの変化をする。

次から次へと似たようなのが出てくるので半ば悪夢のようだ。

このAAは大変好評で、twitterでも何回もリツイートされていた。

この回は、教科書では小出しに説明されていた(挫折する学生が出ないように配慮したのだろうか)定冠詞・不定冠詞の変化を、一気にまとめて説明した。まとめて説明すると混乱する学生は当然出てくるが、逆に小出しに説明すると、全体像がよく分からなくて苛立つ学生もいる。

うまいネタが思い浮かばず、自分としてはつまらないAAになってしまったように

思っていたが、学生たちの反応はよかった。

この回では、いくつかの教科書をヒントに、作文練習やパートナー練習を入れてみた。通常授業プリントは1ページに収まるようにしている(そうしないと1コマで終わらない)が、この回は2ページ両面。2週かけてじっくり現在完了を説明した。

AAまとめサイトでみつけたやる夫壁ドンのAA。

いつか使ってみたいと思っていたが、うまくクリスマスに絡めることができてよかった。

13回目は年内最終回だったので、毎年どこのクラスでもやっているように、ドイツのクリスマスについて紹介して、クリスマスカードやお正月の挨拶に用いられる表現を説明した。昨年はちょうどテレビでいろいろな番組がドイツのクリスマスやクリスマス市を取り上げていたため、映像を見せたりすることもできた。

やる夫シリーズじゃないけどいい雰囲気のAAだったので使ってみた。

年明けはふたたび現在完了の復習をした。教科書で一年目に進めるのはここまでである。通常初級文法に含められる、形容詞の格変化、比較、前置詞、接続法などは取り上げない。週一コマだとやはりできることに限りがある。

また、この回では、時事ネタということでベイマックスのAAも入れてみた。

何だかわからないかもしれないと心配していたが、

学生たちはすぐに分かってくれた。

最終回は、後期の学習内容のまとめを行った。

テストに対するなげやりな思いをやる夫に代弁させたつもり。

来年度は何をしようか。おそらく教科書が変わるので、今年のように毎週補助プリントを使わなければならないということはなさそうだ。それでも、このAAをつかったプリントが

学生にも好評でそれなりに学習効果もあった(プリントの絵で学習内容を記憶している学生が多かった)から、何らかの形で続けられればと思っている。