ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

やる夫と学ぶドイツ語1

後期が始まってはや6週目。次回の小テストでちょうど半分ということになる。今期のドイツ語総合2(初級クラス)では、毎回プリントを作成し、文法事項の確認や、練習問題などを載せている。


前期の授業で好評だった、アスキーアートのやる夫とやらない夫も毎週登場させている。私の場合ドイツ語総合の授業は水曜の1、2、3時限および金曜の2時限にある。準備はだいたい月曜日の午後にするが、どんなイラストを入れるかは、水曜日の授業が終わるとすぐに考え始めている。授業の準備といえば、だいたい半分くらいの時間はどのAAをプリントに入れるかを考えることに充てている。



初級文法を教えるのはもう5年目なので、もはやどんな教科書を使っても、だいたい同じような授業ができるようにはなったが、ほんとうにこれでいいのかと悩むことも多くなった。


教科書の文法事項を解説し、学生に練習させる。その繰り返しという漫然とした授業ではなく、もうすこし一回一回の授業にテーマ性を持たせることはできないか?とかんがえるようになった。今回の中心的なテーマはこれ!というのをもっとちゃんと理解してもらいたいし、一コマの授業に中心を作ることは自分自身にとってももちろん有益だ。やる夫とやらない夫のイラストを入れることは、授業にテーマ性を持たせることにも一役買っている。彼らの表情やセリフがその回の授業の中心テーマとなるのだ。


はじめはそんなたいそうなことなど考えていたわけではなく、ちょっとした楽しみのつもりでやってみたことだった。しかし何回も続けているうちに、やる夫はこの授業の顔になってきたとも言える。これからまだあと半分残っている。今後のやる夫にも注目してもらいたい。

後期1回目。現在完了をつかって、夏休みにやったことを話す練習。

後期2回目。不規則動詞の変化を学ぶ。この回で、やらない夫が先生、やる夫が学生というパターンが定着。

後期3回目。命令形の練習。命令形は相手が2人称、ということで身近な命令の例として作った。

後期4回目。やらない夫先生とやる夫学生のパターン。やる夫の動きと表情がかわいいと好評だった。

 

後期5回目。時刻の表現。時間つながりで引きこもりやる夫の家族。やる夫がちょっとかわいそうだが。

後期5回目(理工学部のみ)。定冠詞類と不定冠詞類の説明。いい考えがうかばないので、

困っている学生自体の姿をやる夫で表現。

 

後期6回目。分離動詞ということで、分裂するダディクールを。学生からは「気持ち悪い!」と不評。