クロスバイクかロードバイクか、通勤で比較 - ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

自転車通勤がつらい季節

昨年秋から本格的に自転車通勤を始めました。今年度は本務校も非常勤もすべて対面授業となっているため、2時間目に非常勤、4時間目に本務校の授業がある木曜日は車で移動しますが、それ以外の日は雨が降っていなければなるべく自転車で通勤するようにしてきました。梅雨のため一時期ほとんど自転車に乗れなくなっていましたが、7月後半からふたたび自転車通勤に戻っています。

大阪市中心部を通過する通勤路、ロードとクロスどっちが向いてる？

ロードバイクを買った2月以降、通勤は基本的にロードバイクを使っていました。片道14kmの通勤はロードで、5km以内の近所の買い物などはクロスバイクと使い分けていました。しかしたまには気分転換と動作確認も兼ねて、とクロスバイクに乗って行くこともあります。クロスバイクとはいえ私が乗っているキャニオンのロードライト８はフルカーボンでコンポーネントのグレードも高いので、ロードバイクと同じくらい快適です。

快適さや職場までの所要時間はそんなに変わらない（だいたい50〜55分くらい）のですが、ポジションやシフト操作、ブレーキなど両者はいろいろ違いがあります。通勤という用途に限った場合どっちが向いているのかを比較してみます。

前傾ポジションで速度が上がるロードバイク

ロードバイクの特徴はやはり速さです。あまり熱心に練習しているわけではない私でも、信号のない平地であれば、45〜48kmくらいはふつうに出ます（田舎道などであれば50km以上は出せるでしょう）。しかし通勤路は信号機だらけなので、頻繁に止まらなければなりません。田舎道をツーリングするのと違って、あまり体力を消費せずに、平均速度を上げるような走り方を心がける必要があります。

先日購入したビンディングシューズを履いてみると、さらに漕ぎやすく疲れにくくなりますが、逆に信号での停車が気になるようになりました。信号待ちの度にビンディングを外すか、壁やガードレールに手をつかないといけません。手が汚れるのが嫌なので、いちいちビンディングを外しています。

ロードバイクのビンディングシューズと言えば、シマノのSPD-SLです。10年前には私も使っていましたが、クリートが出っ張って邪魔なので、いまはクランクブラザーズのペダルとクリートを使っています。着脱がかなりやりやすく、膝に負担はかかりません。

最初に買った、片面がフラットで片面がビンディングのタイプ（スニーカーでもビンディングシューズでも乗れる）は、つねにビンディングシューズをはいてるとむしろ不便でしかないので、最近両面ビンディングのタイプにつけかえました。とても快適です。

通勤時におけるロードバイクの最大のメリットは軽さと加速力です。車体重量は８kg以下なので、大阪城で階段をかついで登るのもらくらくです。

デメリットとしては、低速で前傾ポジションをとりつづける苦しさと、ブレーキの効きが挙げられます。また、よく整備されたロードバイクの場合、チェーン音やラチェット音など走行音がほとんどしないので、歩行者が多い場所は注意が必要です。商店街や繁華街は押し歩きが基本です。

制動力と漕ぎ出しの軽さが強みのクロスバイク

スピードが出るロードバイクを優先して乗っていましたが、たまにクロスバイクに乗るとこれはこれでいいものではないかと感じます。クロスバイクはバーハンドルのため、何時間もかかる場所に出かける際にはポジションが一定になってしまい疲れますが、一時間程度ならばドロップハンドルよりも楽な姿勢で乗れます。

また、ブレーキもロードに比べると軽い力でかなりの制動力を出すことができます。ちょっと力を入れるだけで前後ともタイヤがロックするほどです。また、トリガー式のシフターはもちろん手動ですが、ロードバイクについてるシマノのSTIシフターよりもだいぶ軽い力で操作できます。こまめにシフトチェンジが必要な市街地では大きな強みです。

唯一の欠点は、最高速度があまり出ないということです。私の通勤経路でいちばん加速しやすい大阪城前から森ノ宮駅東側あたりの区間でもせいぜい40kmくらいしか出ません（ロードだと50kmくらい出てしまいます）。信号が多い市街地を通るさいにはこのデメリットはほとんど気になりません。