ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

鮎河千本桜を見に行った

ちょっと遠くに出かけて花見がしたい

今回も前回に続いて、今年のお花見ふりかえりです。

4月に入り1週間が過ぎようとする頃、大阪の桜はほぼ散ってしまいました。桜が散ると、もはや毎日の日課となっていた城内散策をする気もなくなり、城のわきを通りすぎるだけの生活に戻りました。

 

地元の桜。きれいだけど、もう見ごろを過ぎています。
昨年はこの時期に、十津川村の七朗桜を見に出かけていました。

schlossbaerental.hatenablog.com

ああいう田舎の名所にドライブに行ってみたい、桜の季節のしめくくりをしておきたい、と強く思っておりました。

4月二週目に、まだ山のほうにいけば満開だというので、酒の買い出しをかねて奈良にドライブに出かけました。奈良の行きつけの酒屋さんからは、吉野の桜がわりと近いし、行ってみようかと思っていたのですが、調べてみると桜並木どころか、吉野の山に入る前から大渋滞になるとのこと。それならばと、急遽別の場所を探していると、奈良・京都・三重・滋賀の県境付近の山間部に、鮎河千本桜という混雑しない桜並木があることがわかったので、そちらに向かうことになりました。

奈良の田原本にある酒屋を出て、一時間半くらいかかりましたが、のどかな田舎道を進んで、やっと甲賀市土山町にある鮎河千本桜に到着しました。川沿いにたくさん人が集まっていました。駐車場がないため、車を停める場所に困りましたが、公民館前の広い駐車場に停めることができました。

 

あんまり混んでないけどみごとな桜並木

駐車場から川沿いに上流のほうへ向かうと、千本桜を一望できる橋に出ます。

カメラはα9でソニーの24-105F4のレンズをつけて持っていきました。せっかくのα9ですから、ポートレートも撮りましたが、妻はサングラスとマスクをつけていて、ほぼポートレートとして意味がない写真になってしまいました。

小さな川に沿って、上流のほうへ歩いて桜並木を楽しみました。どの木も本当にりっぱで、長い時間この土地の人が大切に守ってきたことが分かります。

妻は新しい職場に移ってから、大学の各種広報誌、ウェブサイトなどに載せるため何度も写真を撮られており、ポージングはすっかり慣れている様子でした。

桜並木から少し離れたところに集落が広がっています。千本桜を訪れる人はたくさんいるのに、有料駐車場も露店もありません。ほんとうに静かな場所で、まったく商売っ気がないところが気に入りました。

 

千本桜の土手を離れても、まだ桜の木はあちこちに植えられていました。最後に集落の近くにあったダム周辺の桜を見ました。

ダムの近くにはキャンプ場などもありました。

 

まったく予備知識なしでやってきた場所でしたが、ほんとうにすばらしい桜を楽しむことができました。帰りは高速道路で1時間半くらいで大阪まで戻ることができたし、去年の十津川村日帰りドライブよりもずっと余裕のある行程でした。

草津サービスエリアで三井寺の力餅を買いました。9本入りなので、余るかもしれないと思いながら開封しましたが、あっという間に完食していました。考えてみれば、この餅を買っていって、桜を見ながら食べたりすればよりお花見気分が盛り上がったかもしれません。

鮎河千本桜は、先に挙げた地図でわかるように、大きな町からは離れていて、鉄道は近くを通っていません。それであまり観光地かしておらず、来客も少なかったのでしょう。甲賀市のサイトでは、貴生川駅からバスで行けるそうです。

koka-kanko.org