ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

クロマキー合成とX-H1の動画性能

ついに緑の布を買う

多くの自撮り系大学教員のみなさんなら、すでに使用しているでしょうが、私も今月初めにようやく、緑の布を購入しました。

 

 私が買ったのは、150x200cmで上部にポールを通すための穴が空いているタイプです。軽くて薄いナイロンのてらてらした布です。

緑の布を買ったのは、当然、授業動画を作成する際に、カメラで撮った自分を、スライドや画面録画と合成するためです。これまでは、自撮り映像を切り抜いてスライドや画面録画(Goodnotesで教科書のコピーに書き込んだりします)に貼り付けていたのですが、背景の映り込みが少し気になっていました。

私は自分の書斎で動画を撮っているので、研究室と同じように書架が並んでいます。ちらかってるのが恥ずかしいというわけではなく、自然光で撮影しているとどうしても部屋がうす暗く写ってしまうのが気になっていたのでした。

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部屋の外の廊下にも昨夏につくった自作本棚が並んでいます。

 

物干し竿で吊り下げる

緑の布は部屋を斜めに横切る形で、本棚から本棚のあいだに設置しました。布にはポールを通せるようになっていたので、自宅でずっと使っているステンレス製の物干し竿を通しています。思えばこの伸縮自在物干し竿は、東京の下宿で室内干し*1をする時のために買って、かれこれ25年くらい使い続けてきたものでした。

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こんな具合に、イスの後ろから部屋の入り口をふさぐように緑の布をぶら下げました。

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撮影がおわったら、物干し竿を抜いて、布は部屋の隅に片付ければいいと思っていましたが、再度撮影するとなると、どの位置に物干し竿をかければよかったかわからなくなってしまうので、結局このとおり、ちょっと折り返してそのままにしました。これが緑ののれんのように、いちいち頭にあたるのでやや不快です。

 

クロマキー合成をやってみる

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こんな感じで写ります。左右の幅が足りなくて本棚が写っていますが、自分のすぐ後ろがぜんぶ緑色になっていれば大丈夫です。

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このように、Final Cut Pro Xで左右の本棚が写っている部分をトリミングします。 

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「キーヤー」というフィルターをかけると、このとおり、緑色の部分がぜんぶ透明になります。この状態で、静止画や動画、さまざまな背景を合わせることができます。

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ミュンヘン、カールス・プラッツの写真と合わせてみましたが、不自然な感じがなくきれいに合成できています。緑の布に影などができると、うまく透明にならないのですが、Final Cut Pro Xで微調整することもできます。

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Keynoteのスライドを背景にすることもできます。これだと、学生やる夫と話す先生みたいですね。

 

自分が話すだけの動画ではなく、何かを背景で動かしたい

クロマキー合成を取り入れることにしたものの、私のドイツ語の授業は、つねにスライドや画面録画を表示しているわけではありません。私が部屋でしゃべっているだけの場面もあります。先程のサンプルのようにドイツの風景写真などを背景にしてもいいのですが、どうせなら、何か動くもののほうが面白いのではないかと考え、昨年夏に奈良でたくさん鹿の動画をとったことを思い出しました。

このように、鹿の動画を背景にしてみました。私がまじめに授業の話をしているのに、うしろでは鹿が走ったり、草を食べたりしています。

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これは楽しい!と感動しました。こうやって鹿の動画と合成すれば、たいしておもしろくない授業でも、楽しい気分で見続けられるのでは、と思いました。

 

動物を撮りに行く

私の1週間は、だいたい毎日動画作成と課題の採点ばかりやっていますが、それでも木曜日・金曜日はわりとのんびりできます。先週の木曜日の午後に、自転車に乗って、池田市の五月山動物園に行ってみました。

わざわざ自転車を選んだのは、せっかく買ったクロスバイク(これについても記事にします)で、職場以外の場所にも行ってみたいと思ったからでした。しかし、池田市は思った以上に遠く、東大阪よりも時間がかかりました。

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一番暑い時間帯に移動したせいで、着いた頃にはすっかり汗だくになっていました。

ここは入場料無料の小規模な動物園です。混雑もしておらず、すぐに中に入れました。

さて、さっそくかわいい動物たちの動画をどんどん撮ろうと、動物のおりの前へとやってきて気付きました。

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暑さのせいか、ポニーをはじめ、ほとんどの動物がじっとして動かなくなっていました。ポニーちゃんは、しっぽを振っていましたが、それ以外の部位は微動すらせず、ぼーっと立ったままでした。この日は30度近くまで気温が上がり、しかも日差しがつよかったので、木陰や小屋の中にこもっている動物もいました。

そしてこの動物園でどうしても撮りたかったのが、ウォンバットです。

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暑さのせいで、ウォンバットたちもほとんど小屋の周りを離れなかったのですが、しばらく待っていると、飼育員さんに水をかけてもらったウォンバットたちが、動き回ったり、草を食べたりし始めました。

 x-H1に16-80mmレンズをつけ、動き回るウォンバットを必死で追いかけました。

youtu.be

きれいに撮れている部分を集めたのがこちらの動画です。

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動画だけでなく静止画も撮りましたが、昨夏の鹿の時と同様、ピントがなかなか合わず苦労しました。しかし、こちらの三枚目のように、ピントはウォンバットの前の草にあっているのですが、草の写りの良さにも驚かされました。これがフジフイルムの実力なのですね。

 

ウォンバットとドイツ語の講義を合成しよう

週末に緑のカーテンの前で授業動画を撮影し、さっそくウォンバットの動画と合成してみました。

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さらに画面録画と合わせてみるとこのようになります。

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べつにウォンバットを入れなくてもいいのですが、ついかわいいので余白にウォンバットが写り込むようにしてしまいました。

やはり動物の撮影は楽しい

授業資料づくりのために始めたクロマキー合成ですが、自分のカメラ道楽と合体して、またもやムダなこだわりのために時間を消費してしまいました。

しかし今回ひさしぶりに動物の写真や動画をとってみて、やっぱり動きものは楽しいなと実感しました。

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べったり床に寝そべるうさぎ。

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カメラメーカーの作例でよく使われる大型の鳥。毛の一本一本がはっきり写っています。

ウォンバット以外の動物もこのようによく撮れていました。

私はもともと風景写真が好きで、ふだんはほとんど静止画ばかりなのですが、せっかく性能のいいカメラがあるんだから、動物も積極的にとっていこうと改めて思いました。

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こういう風景写真もすごくきれいに撮れます。これは庄内あたりで阪急宝塚線とR176が交差するところです。

*1:ベランダなどない古い木造アパートだったので、少しでも雨の可能性がある時は洗濯物を部屋干ししていました。和室の柱と本棚の間に竿を伸ばし、洗濯物を吊り下げていました。そのうちしまうのが面倒になり、部屋の真ん中につねに物干し竿がありました。