ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

だいたい10年ぶりにVAIOを使ってみる

たまに必要なウィンドウズ機

最近は学生たちの多くは、Macを使っているので、授業で使うPC(プレゼンテーションなどのときには、学生に私が持っている端末を動かしてもらうこともあります)がどうしてもウィンドウズでないといけないということはありません。

しかし、研究費の申請書など各種手続き文書がどうしてもMacだとフォーマット通りに印刷できないので、そのときだけウィンドウズを使う必要があります。

また、授業でもあるいは学会発表や出張のときには、ウィンドウズPCの拡張性の高さが一番の武器になります。

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そういった事情で、仕事用にVAIOを一台買って使うことにしました。

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2003年から2008年ごろまで使っていたVaio SRX7

じつはVaioは修士論文を書いていたころから、2008年ごろまで愛用していました。当時としてはかなり軽量なモバイル機、SRX7です。もうこの写真のVaioは廃棄していますが、サイズ感や雰囲気はよく似ているように思います。

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2006年ごろにVaioのトラックパッドを使ってペイントソフトで描いたリラックマです。最近Apple Pencilで描いているイラストよりはるかに上手で驚きます。

 

拡張性がMacbook最大の弱点

私は2年前に買ったMacBookをモバイル用に愛用してきました。

schlossbaerental.hatenablog.com

買う前から分かっていたことですが、MacBook12インチの最大の弱点は、USB-Cの差し込みが1個しかないので、他の機器と繋いで使用するさいに非常に困るという点でした。私の場合は、研究室や自宅で使用するときは、クラウドでバックアップをとるし、別の機器とのデータのやり取りはたいていAirDropを使うので、電源ケーブル以外の何かを繋げなくても困ることは特にありません。

また、授業の際にはiPadとライトニングケーブルに接続できるVGAケーブルを持っているし、Macbookを使うときは、HDMIやVGA,USB-Aにつながるハブを持ち歩いています。しかし、慣れていてもハブやケーブルを忘れて出かけてしまうことはあります。また、ハブを通して接続すると、スピードが落ちたり、接触が悪くなるといったことも起こります。*1

当然のことながら、やはり安全なのは直接端子につなぐことです。そう考えると、ウィンドウズ機のように、あらゆる端子をPC本体に備えているほうが安全だとは言えます。

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バイオさんとMacBookさん

今回買ったVaioPJは、軽量で外に持ち出すのに便利だし、何より出張時にその実力を発揮してくれるものと期待しています。ハブがなくても大抵のものは接続できます。側面を見ると、VGA、HDMI、USB、LANなどの差し込みが並んでいます。私がとくに気に入っているのは、SDカードも入るという点です。外出時に写真データをその場で確認したりできます。 

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さらにUSB-Aの差し込みも3箇所あります。

USBでも充電できるがいくつかの弱点も

Macbook12で非常に便利なのが、純正でない充電器でも充電できるという点です。(私は購入してからほとんど純正の充電器とケーブルを使っていません)。この点は、Vaioにおいても同様です。USB(AもCも選べる)を介して、充電器やモバイルバッテリーから充電することができます。(しかし給電しながら使うことはできないようです)。

また、当然ながらOSが違うので、Apple製のスマホやタブレットとの連携は限定的になってしまいます。

日頃ほとんどのファイルを保存している、icloudはウィンドウズでも使えるけど、PagesやKeynoteなどのアプリは当然対応していません。また、AirDropもありません。私たちは夫婦の会話にもAirDropを多用するくらいなので、ないとやはり不便を感じます。

 

道具としての使いやすさは向上している 

しかし以前よりも、操作性や液晶画面の文字の見易さなどは格段に向上しています。5年前にもレッツノートを買っていて、それなりに役に立ったのですが、当時使いにくかったウィンドウズ機もさすがに2019年ともなるとだいぶ進化しているのだと実感できました。

操作性について気付いたことをいくつか挙げておきます。

1)電源ボタンはどこ?:電源ボタンが分からず3分くらい起動に時間がかかりました。透明になっていて立ち上がると光る部分がそれ自体ボタンなのだと気づくのに時間がかかりました。職場にあるレノボも電源ボタンがとても見つけにくく、いつも学生たちがとまどいます。

2)キーボードや天板がやや貧弱な印象:やはりMacbookに比べるとやわらかい感じがしました。キーボードの感触はいいのですが、タイピングをしているときに、わずかな振動が気になります。

3)パームレストの質感:パームレストには金属が貼ってあり、見た感じはいいのですが、しばらく使っていると手汗でぺたぺたします。

4)トラックパッドが使いやすい:トラックパッドは、かつてのレッツノートよりはるかに使いやすく、Macbookと同じように使えます。三本指、四本指でのジェスチャー操作も可能で、これはとても便利です。トラクパッド下の右左のボタンは、やや硬く、ぐっと押し込まないといけないので、あまり使いたくない感じです。使わなくても操作(Macと同様、トラックパッド面をクリックするなど)できるので、基本的には触っていません。

 

まとめ 出張時に最適

ウィンドウズ機というと、普段よく見るのは、学部のPC教室にあるレノボや、会議でほかの先生がもっているレッツノートなどで、最近あまりバイオを見る機会はありませんでした。

しかし、おもに拡張性に期待して買ったこのバイオも、非常に画面は見やすいし、操作性もよく、iPadとの連携には課題があるものの、快適に使えるものだと実感しました。2016年の南ドイツ旅行の時は、当時使っていたレッツノートSXを持ち歩きましたが、次回の海外出張には、このバイオが活躍してくれそうです。

*1:先日の学内外国語スピーチ大会では私のMacBookを発表者用PCとして提供しました。会場はVGAしかないため、USB-CやHDMIのハブにHDMI-VGAのアダプタをさらに噛ませて使用しました。こういう無理のある接続の仕方だったため、時々画像が乱れたり音声が遅れたりしました。