ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

芦屋サマーカーニバルの花火を撮りに行った

昨年まで毎年見ていた芦屋の花火に行ってみた

木曜日に大阪城から天神祭の花火を撮りました。

予想以上に遠くて見づらかったものの、写真自体はきれいに撮れていました。できるなら、やはり花火全体が撮れる場所から撮るべきだろう。そう思ったので、土曜日の芦屋サマーカーニバルは当初の作戦を変更し、花火会場から撮影することになりました。

南芦屋浜で行われる芦屋サマーカーニバルは、西宮に住んでいた昨年まで、毎年自宅から眺めていました。当然5kmくらい離れているので、ごく小さくしか見えないし、相当な工夫をしないと写真には撮れませんでした。

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当時使っていたペンタックスKS2にタムロン18−300で撮った写真をトリミング。

芦屋の町から海までに、二つの埋立地があります。一つ目の埋立地に巨大な団地があり、さらに海よりの南芦屋浜で行われる花火は 団地に遮られてしまい、西宮側からはよく見えなくなってしまうのです。

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芦屋駅から花火会場へのルート

 

せっかくだからよく見える場所に行ってみよう

芦屋浜の団地より南側あるいは西側からなら、花火はよく見えるはずです。ネットで情報収拾すると、神戸市側のサンシャインワーフ(神戸大海事学部となりのひっそりとしたショッピングモール)やあるいは山の中腹にある保久良神社から写真を撮っている人もいました。

どこに行くか散々迷いましたが、有料観覧席がたった1000円だとわかったので、有料観覧席で間近で花火を撮ってみようと決めました。

7月27日の当日、車で行くか(どのみち南芦屋浜に車を置く場所はないでしょうから、どこか近隣の埋立地に停めるつもりでした)迷いましたが、自宅から電車一本なので、阪神電車で芦屋駅から歩きました。芦屋駅に着いたのはまだ夕方5時ごろでしたが、すでに南芦屋浜へ向かう人がたくさん歩いていました。

途中何度か信号を越えるのに時間がかかり、海岸の砂浜観覧席に入ったのは、6時近くになってからでした。

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まだ明るい時間ながら、観覧席の西側(花火から近い位置)は人がかなり座っていました。

最低限のスペースでじっとり時間を潰す

砂浜観覧席なので、砂の上に座ることはわかっていました。レジャーシート的なものがあったらいいかなと思いながらも、一人なのだから自分一人座るスペースだけで十分だろうと、折りたたみ式のざぶとん的なものだけを持ってきていました。しかし、広げて座ると、自分の尻はざぶとんの上にあるものの、脚も荷物もすべてが砂の上です。ざりざりする砂の上にあぐらをかくと、ちょっと違和感がありましたが、まあ海水浴にきたと思えばこんなものだろう、と我慢して座りました。

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今回はD750ではなく、使い慣れたパナソニックG9に、広い範囲が撮れるようにとパナライカ8-18mmを着けてきました。(あとで気づきましたが、12-60mm  でも十分でした)ミラーレスのほうが一眼レフよりこういう撮影には弱いのではないかと不安でしたが、特に問題はありませんでした。

前回の天神祭の場合は、花火見物のメイン会場からはだいぶ離れた場所で見ていました。混雑しておらず写真が撮りやすいので、私を始め、三脚を立てたガチ勢の人ばかりでしたが、今回の芦屋浜はぜんぜん違います。

砂浜ということで、みんな海水浴のように大きなレジャーシートやチェアを広げ、ビールを飲んだりおつまみを食べたりとわいわい盛り上がっています。土曜日なので、家族づれや夏休みになった中高生のグループなどもいます。おそらくこの会場で、ひとりきりで座っていたのは私を含めごくわずかしかいませんでした。

一方私の方は、前回と同様、座席の隣に三脚を立て、カメラの向き、レリーズのテストなどを済ませてしまえば、あとは始まるまでやることは何もありません。開始時間まではまだ1時間半程度ありましたが、それからずっと一人だまって静かに過ごしていました。

お茶をちびちび飲みながら(トイレが近くなるのでビールは飲めませんでした)、ぼっかけ焼きそばを食べ、ときどき三角座りからあぐらに座り直したりしながら、じっくりと夕暮れを待ちました。

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夜7時半を過ぎ、やっとあたりが暗くなってきました。

 

花火を間近で撮影する

やっと花火が始まりました。これまでは遠く離れた自宅マンションから眺めていたので気づきませんでしたが、ここの花火も天神祭と同様、仕掛け花火と打ち上げ花火の両方が楽しめます。それぞれの打ち上げ位置がずれているので、両方を広角で写し、編集段階でトリミングをしています。正方形のフレームにすると、ちょうど下の仕掛け花火も上の打ち上げ花火もきれいに収まりました。

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花火が斜めに上がっているのは、花火の打ち上げ方向が、砂浜から海へ向かっていて、それを私が真横から眺める形になっているためです。

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前回の反省点は、シャッターを切るスピード(レリーズボタンを押して離す時間)が少し早過ぎたことでした。これを踏まえ、今回はなるべく長い時間シャッターを開くよう気をつけました。

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やっかいなのは、いくつもの花火が矢継ぎ早に上がる時です。一体どのタイミングでシャッターを切ればいいのか判断に苦しみました。ときに5秒、ときに15秒といろいろなタイミングで撮りました。

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後半の会場の端まで使った仕掛け花火のときには、観客席の様子も写って、臨場感のある写真が撮れました。

 

会場から駅まで戻るのが大変

ひとりぼっちながら、たくさんのお客さんと一緒にわーわー言いながら夢中でシャッターを切るうち、すぐに花火大会が終わりました。来て本当によかったとしみじみ思いました。しかしたいへんなのはここからです。

南芦屋浜は埋立地であるため、駅へ向かうには、2本の橋しかありません。最初に阪神芦屋からまっすぐ歩いてきた橋は一番近い道なので、大混雑が予想されます。私は芦屋駅ではなく、より空いていそうな打出駅へ向かうことにしました。

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いつも人通りの少ない静かな住宅街にこんなに人が溢れるのは年に一度だけかもしれません。

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歩行者用の橋を渡って、芦屋浜へ渡ります。目の前に巨大な団地が見えます。

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1979年に街開きをした芦屋浜団地。一番高い建物は29階建だそうです。近くで見るとほんとうに巨大で驚きます。

町歩きの参考にしている大阪DEEP案内さんの紹介記事。

osakadeep.info

たしかに見るからに昭和感が漂っていて老朽化が進んでいるようですが、よく見るとリフォームされているところもありました。

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空いている方の道を選んだものの、それでも人が多くて、およそ50分くらいかけてやっと阪神打出駅までたどり着けました。約3,5kmほど会場から歩いてきたので、サンダルが擦れて足の指から血がにじんでいました。

次はいよいよ淀川花火大会です。今度は自室から三脚を立てて撮ります。