ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

今回の出張で買った本とおみやげ

ドイツで本を買う

8月14日から、9月1日まで約半月の出張に出ておりました。バイエルン州立図書館で、資料のコピーなどは30冊分くらいとりましたが、それ以外にも書店で気になる本をいくつか購入しています。

普段は手荷物の重さを気にして、なるべく本は現地では見るだけにして、ISBNを控えてあとでAmazonか郁文堂で注文するようにしています。今回はたまたま荷物を多めに持っていい飛行機だったので、気にせずにいっぱい買いました。

以下、買った本とお土産類を紹介します。

 

写真がいっぱい、GEO EPOCHEシリーズ

歴史読み物のGEO EPOCHEシリーズなどは毎回行くたびに買っています。DVD付きのバージョンもあります。

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夏の終わりはブーフプライス(書籍賞)の季節

8月後半にはドイツ書籍賞、9月に入るとオーストリア書籍賞の候補作が公表されます。毎年、候補作の中から面白そうなものを選んで買っています。自分が選んで買って来た本がショートリスト(最終候補作)や書籍賞受賞作に選ばれるとうれしいものです。今回はまず目についた4冊ほどを買ってきましたが、ほかにも面白そうな本があるので、取り寄せてみます。

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昨年は表紙が気に入って買った、エヴァ・メナッセの『Tiere für Fortgeschnittene』がオーストリア書籍賞を受賞しました。

Tiere fuer Fortgeschrittene

Tiere fuer Fortgeschrittene

 

どの作品が受賞するかももちろん、興味深いのは、どのようなテーマの作品、どのような背景をもつ作家が選ばれるかということでもあります。 

一昨年のヴニケ『狐とシマムラ博士Der Fuchs und Dr. Shimamura』、昨年のポシュマン『松島Die Kieferninseln』など、なぜか毎年日本を舞台にしたあるいは日本に関連する作品が選ばれています。今年も、かつて日本で暮らし、日本人の妻がいるアドルフ・ムシュク『福島への帰還Heimkehr nach Fukushima』がドイツ書籍賞候補に上がっているし、オーストリアでは日本にルーツのあるミレーナ・ミチコ・フラシャールの『カトウ氏は家族を演じるHerr Kato spielt Familie』が候補になっています。ドイツ・オーストリアにいて、それほど日本への関心が人々の間にあるようには見えないので、この傾向は非常に面白いと思って注目しています。

 

ぼくとネクタイさん

ぼくとネクタイさん

  • 作者: ミレーナ=美智子・フラッシャール,関口裕昭
  • 出版社/メーカー: 郁文堂
  • 発売日: 2018/04/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

フラシャールは、 最近関口先生の翻訳がでました。

 

文学研究、歴史およびドイツ語関係の本

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仕事で使うかもと思って買ったドイツ文法総まとめ的な本(左)とドイツ語圏のさまざまな地域で同じものの呼び方が違うというさまざまな事例を解説している本(右)。この本はけっこうおもしろいです。

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インゴルシュタットのバイエルン軍事博物館で買った本および文学史の本。

 

現地で見た本を注文する

図書館等で気になったけど、ページ数が多かったりあるいはまだ新刊書で手に入るものは、現物を注文しました。古本の場合はAbebooksを通じて注文しています。一昔前は、オーダーしてから届くまで2ヶ月くらい待ったような気がするのですが、最近ではせいぜい2週間程度で日本に届けてもらえます。手軽なのでよく使いますが、大きな本だと送料がかなりかかるので注意が必要です。

Fanny Moser: Das große Buch des Okkultismus.  通常二巻本になっている本ですが、合本版があったので買いました。かなり重たい本なので、送料が追加で必要でした。

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Gabriel von Max Malerstar Darwinist Spiritist. ミュンヘンで活躍した画家ガブリエル・フォン・マックスの画集および論文集です。昨年から気になっていましたが、古本で見つけたので注文しました。写真がきれいで読み応えがある本です。

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その他のお土産

Modellbahnも買ってみた

ドイツの鉄道模型がおもしろそうだなと思っていたので、帰る直前に、中央駅の横にあるショップGreis11に行ってみました。文字通り駅の南端である11番線のすぐとなりにありました。

ドイツの鉄道模型の面白いところは車両ではなく、むしろ乗客などの人形です。

プライザーやノッホの人形が欲しかったのですが、とにかくすごい品数で圧倒されました。オクトーバーフェスト仕様の車両(ビール運搬用)とともに、いくつか乗客の人形も買ってみました。

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野外で盛り上がる人たち、そしてあずまや

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先生(左)と取り調べ中(右)
妻へのお土産、クロスステッチとルートヴィヒ2世袋

市場でたまたま見つけたお店で購入。非常に魅力的なおばあちゃんが売っていました。

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寒かったので、ジャージでもないかと立ち寄ったミュンヘン工科大学のショップで、創立150周年を記念する、ルートヴィヒ2世のイラスト入りエコバッグを買いました。なぜ、狂王ルートヴィヒが?と思いましたが、この人って中世趣味満載のお城を作っただけでなく、ちゃんと工科大学を設立したりもしていたんですね。

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食べ物やワイン

免税店ではなく、だいたいいつもデパ地下で買うようにしています。 中央駅前のデパート、カールシュタットの地下には、ちょっと高級路線のスーパーが入っています。ここでオススメの棚に並んでいるワインはどれも7、8ユーロくらい(1000円程度)ですが、非常においしく、ハズレがありません。ヴルストの缶詰やチョコレート、モーツァルト玉やグミなどお土産になりそうな食料品もあるので、免税店で買うより安いし気に入っています。ワインは衣類やタオルでぐるぐる巻きにして、預け入れ荷物に入れて送っています。

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