ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

ノイシュヴァンシュタイン城を見てきたよ

人はいつノイシュヴァンシュタイン城へ行くのか?

私はこれまで20年以上ドイツ語を勉強してきました。初めての渡独は、1997年の春なので、もう21年前のことです。その当時からいろんな場所を訪れましたが、日本では一番メジャーなドイツの観光地には、まだ来たことがありませんでした。*1私が教えている学生たちの中には、修学旅行や家族旅行でドイツに来たことがきっかけで履修するようになったという人も多くいます。あるいはドイツ語を学んでいつかは旅行がしたいと言っている学生も多くいます。ドイツに憧れる私たちの多くが訪れるノイシュヴァンシュタイン城に、ようやく行くことになりました。

 

城下から歩く

オーバーアマガウから1時間程度バスに乗って(この間爆睡していました)、気がつくとお城が見えるところまで来ていました。

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ところが休日で駐車場が非常に混雑していたため、近くまでは来ているのになかなか駐車できず長いこと待ちました。自家用車やレンタカーで来ていた人たちは、狭くて大型バスだらけの駐車場で怖い思いをしたかもしれません。(駐車場が混んでるから路肩に止めようとして脱輪、横転していたBMW5シリーズを見ました)

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駐車場隣のインフォメーション前のブルネンです。美味しい水が出ているらしく、みんな飲んでいました。

駐車場でチケットを受け取り、ガイドツアーが始まるまで自由行動となりました。もう1時を過ぎていたのでまずは山麓のレストランでお昼を食べました。

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塩辛い肉と芋。よく知っているドイツ料理の味です。量が多かったけど完食しました。

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ここからいよいよ山登りです。お城までは、バス、馬車、徒歩といろいろなコースがあります。私はトレイルランナーですから、当然徒歩にしました。

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しばらく(20分程度)急な坂を登っていくと、お城が近づいて来ます。

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崖っぷちに高い城が建っています。

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お城裏口(北側)

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城のまわりは険しい山に囲まれています。

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城から離れたところにあるマリエンブリュッケ(吊り橋)からはお城がきれいに見えるそうで、たくさんの人がいるのが見えました。(私は始めそこから城をみようと険しい道を登っていましたが、時間がなくなったのでショートカットして城に行きました)

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城の入り口で入場時間を待ちます。リンダーホーフ城はガイドさんが英語で説明してくれましたが、ここは各言語のオーディオガイドが配布され、それぞれ音声を聞く形式です。周りの人はみな違う言語のガイドを聞いているのに、説明のタイミングが一致しているらしく、たとえば「左手をごらんください、そこにあるのがルートヴィヒ二世が・・・」などとアナウンスがあると、みな一斉に同じ方向を見るのがおもしろいと思いました。

城内は、リンダーホーフ城と同様、狭い空間に、贅沢な装飾がぎっしりつまっていました。貴族の城とはいえ1880年代に作られたのでわりと新しく見えました。内部に人口洞窟を作るなど、ルートヴィヒ2世の趣味全開のお城で、これまで見てきた日本のお城やヨーロッパの王宮などとはだいぶ雰囲気が違うことがわかりました。

城内は撮影禁止でしたが、オーディオガイドが終わった後、バルコニーからの景色を撮影することができました。

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また、一階にある厨房も撮影できました。

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お城から山麓

裏口から城を出て、また歩いて山麓へ戻ります。

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馬車は2頭立てですが、かなりたくさん人が乗っているのがわかります。力強い馬たちです。

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舗装されていない道を下って行きます。普段見慣れた六甲の山とは植生が全く違っていて興味深かったです。

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約15分程度で、山麓の駐車場まで降りることができました。

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こうして下から見ると、ほんとうによくあんな崖っぷちにお城を作ったものだと思います。

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このあと、17時ごろにバスが出発し、18時半ごろに中央駅までに戻ってきました。丸一日がかりのツアーでしたが、わりと制限時間が厳しく、もう少しゆっくり見られたらいいのにと思うことが何度もありました。調べたところだと、このうえさらにヴィースの巡礼教会も含めたツアーがありましたが、時間的にはだいぶ忙しくなるだろうと思いました。

 

 

 

*1:ほかの有名な観光地でまだ行ってないところというと、アーヘン大聖堂、トリーア、ズュルト島、ネルトリンゲン、ローテンブルク、バスタイなどです