ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

警察署での免許更新

5年ぶりの免許更新

6月末に引っ越しをして、翌週の初め(7月2日)に市役所で移転の手続きなどを済ませました。

引っ越し当初に、土地勘のない街で色々な手続きをしないといけないのはめんどうです。以前住んでいた西宮市は、市役所が歩いて行くには少し遠かったし、警察署とも距離が離れていました。その点、大阪市は狭い市域にもかかわらず、24の区に分かれているので、近くの区役所で、あまり待たずに各種手続きが可能です。(今後どうなるかわかりませんが、この制度は何としても死守すべきだと思っています)

今回の引っ越しが私にとって少し特別な意味があったのは、この夏は運転免許の更新もしないといけないということでした。前回の免許更新は、2013年の夏、まだ右京区に住んでいてロードバイクを乗り回していた頃でした。京都市の免許センターは、伏見区の南のはじ、羽束師という場所にあります。まわりは特に何もなくて、地の果てのような場所です。当時は、家から15kmくらい離れているということは、ちょうどいいトレーニングになるかな、と思い(これを自転車脳といいます)、暑い中着替えを用意して免許センターまで行ったのでした。(着替えて免許の写真を撮ってもらいました)

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免許更新の帰りに、桂川のサイクリングロード沿いでお昼を食べていました。

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なぜかパノラマ写真を撮っていました。

 

免許センターってなぜ地の果てみたいなところにあるのか?

京都府の免許センターが伏見区の端っこで、電車の駅からバスで20分くらいかかる僻地にあるのとどうよう、兵庫県大阪府の免許センターも不便な場所にあります。兵庫県だと明石や伊丹(優良・高齢運転者の場合は神戸も)、大阪府の場合、北部は門真、南部は和泉の光明池です。なかでも門真運転免許試験場の不便さや混雑は有名です。京阪古川橋駅から、1.5km徒歩20分もかかるところで、平日は1000人、休日は3000人が訪れ、朝から非常に混雑するとのことでした。

京阪沿線に住んでいるのならまだしも、JRや阪急沿線からは(普通電車しか止まらないので)非常に時間がかかります。

私の自宅からだと、大阪市内を縦断していかないといけないので、車で行くのも難しいでしょう。

そこで、もっとましな方法はないかと調べて、すぐに思い出したのが、警察署での更新手続きでした。

いつものように先行事例を調べたところ、同じく大阪での免許更新についてレポートしているこちらのサイトが参考になりました。

money.imnotahero.com

この方は西警察署に行っているので、ご近所さんですね。 

 

野田駅で降りられない

私は環状線野田駅阪神野田駅の間にある、福島警察署に行きました。

環状線福島駅から一駅しか離れていない野田駅に行くのに、なぜか3回も電車に乗りました。(福島→西九条、西九条→福島、福島→野田)環状線=各駅停車だと思い込んでいましたが、関空快速やら大和路快速など、野田駅に止まらない電車がたくさんあるんだと初めて気づきました。

 

警察署で免許証の更新のしかた

ちょっと時間をロスしましたが、野田駅から10分ほど歩いて警察署につきました。

1)更新お知らせハガキを持参

旧住所に届いた更新のお知らせはがきを持っていきます。これはなくてもいいみたいですが、持って行った方が話が早そうです。

2)区役所等で住民票を取得

転居したばかりだと、当然現住所を証明するものがないので、まずは住民票を取得します。福島区の場合、区役所と警察署は北港通りをはさんで向かいあっています。

3)写真を撮る

写真を事前に用意しておく必要があります。免許証用は、3cm×2.4cmという特殊なサイズなので、証明写真の機械で撮るのが早いです。区役所前に写真機があったので、すぐに撮れました。福島区の場合は、交通安全協会(後述)にも、写真を撮る場所が設けられていました。

4)警察署で書類を記入し、収入印紙を購入する

必要なものをもったら、警察署に行き、免許更新ですというと、すぐに担当の方に繋いでもらえました。必要書類をもらい、更新手数料2000円と講習手数料の500円分の収入印紙を買います。このへんのやりとりが免許センターだと長蛇の列になるところです。警察署には、私の他に二人ほど免許更新手続きに来ている人がいましたが、まったく待ち時間はありませんでした。

5)その場で検眼、郵送費の支払い

収入印紙を所定の場所に貼り、書類に必要事項を記入して提出すると、その場で検眼がはじまります。このスピード感に驚きました。検眼もすぐに終わり、新免許証を郵送してもらう送料を支払い、警察署での手続きは終わりました。

署に足を踏み入れてからここまで、たぶん10分くらいしかたっていません。

6)別の建物にある交通安全協会に移動し、講習を受講

警察署を出る際に、更新時講習が行われる、交通安全協会に移動するよう案内されました。交通安全協会は警察署から出て2件となりくらいの、別の場所にあります。驚いたことに、ふつうの古いアパートの一室に入っていました。

京都で住んでいた銀閣寺ハウスを思い出させる、ひとんち感たっぷりのアパートのドアを開けると、受付があり、免許の種類に応じた講習が受けられます。私はゴールド免許で30分の講習でした。開始時間まで30分ほどあった(一日に何回か講習の種類ごとに時間が決まっています。回数はけっこう多いのであまり待つことはなさそうです。)のですが、待っていたのが私一人だったこともあり、講師の方のご好意で、着いてすぐに、講習を始めていただけました。

6畳一間に椅子10脚くらいが並べられた、個人経営の学習塾のような部屋で、講師の方が動かすパワポを見ながら、講習を受けました。職業柄、自分が授業を受ける機会というのは何であれ非常に楽しいものだと思ってしまいます。今回も、ベテラン講師の熟達した解説ぶりに非常に関心し、30分の講習があっというまに感じられました。

7)3週間後に免許証受け取り可能

30分の講習を受けたら、更新手続きは全て終了です。約3週間後に、郵送で新免許証を受け取ることができるそうです。

 

警察署から自宅までは歩いて10分ほどで、すぐに帰れました。ここまでわずか1時間程度しかかかりませんでした。門真の試験場まで出かけていたら、きっと半日つぶれていたでしょう。引越し直後で土地勘がない今ならば、道迷いなどもあったかもしれません。そう考えると警察署での免許更新を選んで大正解でした。