ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

iMacの内臓SSD化とそのてんまつ

西日本に大雨が降った

引越しから今日でまる1週間が経ちました。毎日忙しく過ごしていて、なかなか部屋が片付きませんが、これまでより広い家や通勤しやすい環境には満足しています。

今日は日本独文学会京都支部の研究会でしたが、大雨のため中止となりました。大阪市内もかなり強い雨が金曜日からほぼ二日間断続的に降り続いていました。

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夕方雨が小降りになったところで、阪神淀川駅まで歩いて、淀川の様子を見てみました。普段に比べてたしかに水量は増していますが、まだ余裕がありそうでした。

雨のため、家で過ごすことになったので、自宅書斎の片付けや、iMacの修理をしました。

 

引越し前から調子が悪かったiMacの修理

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じつは、引越し前の6月半ばごろから、自宅のiMacの調子が悪くなっていました。ソフトウェアアップデートをしたあと、ちゃんと起動できなくなっていました。再起動やシステム終了をすると、ディスクユーティリティが立ち上がり、ディスク診断やバックアップからの修復へと進む画面しか表示されなくなってしまったのです。このiMacは、2012年モデルを2013年の春に買ったもので、もう5年もたっています。しかし、二年前に起動ディスクを外付けSSDに移したため、これまで特に不自由なく、快適に使えていました。

schlossbaerental.hatenablog.com

この記事にまとめたように、iMacにもともとついていたHDDに加えて、SSDにシステムを移行し、そちらを起動ディスクとして使っていました。つまり頭の外にもっといい脳みそをくっつけているような状態だったわけです。

もう少しわかりやすく図式化するとこういうことです。(iPad ProやApple Pencilをもってるのに、こういうの毎回手書きですね)

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今回、内臓HDDから立ち上げができず、外付けSSDが起動ディスクとして認識されないということで、HDDとSSDを入れ替えることにしました。

iMacを分解するにあたり、いつものように先行事例を探してみました。

media-summary.com

www.sakumamatata.com

どちらも年式や大きさが私のiMacとは違うのでちょっと不安な点もありましたが、実際手を動かしたらそんなに難しい作業ではありませんでした。

 

iMac late 2012 27inchの分解とSSD換装の方法

1)画面をはがす

もっと古い機種のiMacの場合、画面は磁石でくっついていましたが、2012年モデルは両面テープでがっちりくっついています。ギターのピックやカードを隙間に挟んで画面を剥がす方法が紹介されていますが、私は引越し時に使った刃の厚いカッターナイフを差し込んで、テープをはがしました。

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本体を倒して液晶を持ち上げるとこうなっています。

 

2)線を外す

本体を寝かせ、液晶画面を剥がすと、2本の線がつながっています。どちらもコネクタを外すとぱちっと取れます。

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2本の線を外すと液晶が大きく持ち上がります。(液晶画面を全部剥がす必要はないので、ペンや硬い箱などをつっかえ棒にするのがいいでしょう。)

 

3)HDDを取り出す

HDDの外側についているマウンタはネジで固定されています。T10のドライバーでネジを外します。

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HDDの上についているコネクタを引っ張って外します。

私の2012/27inchの場合、HDDの横の部品を外さないとマウンタが取れないようになっていました。

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ネジ2本をゆるめると、マウンタを固定しているネジが露出するので、外します。

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このようにごろっと外れます。このとき初めて気づいたのですが、中に入っていたのは、3.5インチのHDDでした。

 

4)SSDを取り付ける

外付けにしていたSSDをHDDの代わりに本体に収めます。SATAケーブルをHDDについていたのと同じようにSSDにくっつけるだけです。

HDDはマウンタで固定されていましたが、SSDにはマウンタがありません。まあ回転したりする部品ではないので、セロテープでアルミの本体にくっつけるだけで十分かと思います。

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5)液晶画面を戻す

開けるときに外した線2本を戻し、液晶画面をもとのようにくっつけます。剥がしたテープにまだ粘着力が残っていたので、とりあえずくっつけてまずはちゃんと起動するかどうかを確認してみました。

 

6)完成

電源をつないで、起動ボタンを押すとこの通り。

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ちゃんと起動できました。動作も全く問題ありません。案外簡単に作業が終わってほっとした私は、とりあえず電源を落として、これまで書斎で使っていたように、スピーカーや外付けHDDなど周辺機器をくっつける作業に取り掛かりました。

 

そのとき事件が!

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外付けHDDのUSBをiMac背面に差し込もうとしていたそのとき、ゴトっと音がして、液晶画面が前に倒れました。画面を固定していた両面テープは一度剥がしたあとなので、粘着力が弱まっていました。だからディスプレイの向きが少し前かがみになったところで、重力に負けて前に外れてしまったのです。

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画面上の部分がバキバキに割れてしまいました。どうやら机の上に置いていたiPhoneとぶつけたようでした。iPhone8もガラスでしたが、iMacの液晶画面のほうが粉々になり、iPhoneは無事でした。

画面上の割れから、刀傷のように斜めにひび割れが入り、画面右下へと抜けています。画面を横切る大きな割れは、ガラスが飛び散るような割れ方ではないので、ぴったりくっつけておけば目立ちません。

せっかく修理した途端画面が割れるとは。まぬけにもほどがあります。辛い気持ちになりましたが、ホームセンターへでかけて、両面テープと透明な梱包用テープを買ってきました。

 

割れた画面を補修する

淀川駅近くのコーナンまで歩いて往復し、夕食後にふたたびiMacを開け、補修作業にとりかかりました。もともとついていた両面テープをきれいにはがし、そこに新しく買った幅5mmの両面テープを貼っていきました。もともとついていたものはかなり粘着力が強いタイプでしたが、ホームセンターでは幅が細くて強力粘着のものは売ってなかったので、紙やプラスティックなど一般用のものを選びました。

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このように両面テープで液晶をはりつけ、さらに画面の上の方には透明粘着テープで補強しました。

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見るからに補修した感があるのでちょっと恥ずかしいのですが、自宅用だし、もう仕方がないでしょう。

ひびが入った液晶ですが、こうしてみると何もおかしいところはありません。たしかに、ブログの編集や再起動時など、画面が白い時はひびの部分が乱反射して目立ちます。しかし、まあもう5年も使っていて、そろそろ買い替えを検討していた時期なので、このままもう少し使っていこうと思います。

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