ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

ドイツ語

備忘メモ:コンピュータでドイツ語を書く

もうすぐ2016年前期も終わろうとしています。私のドイツ語のクラスでは、学期末の課題として、試験の予想問題や自由作文、長文の日本語訳など、授業時間外に自分で時間をかけてやる課題を出しています。今回は、課題などに役立つコンピューターやスマートフ…

オドラデクの形

国際化と異文化理解講義第9回はカフカ特集 国際化と異文化理解の第9回目は、ウィーンやプラハの世紀転換期文化を紹介し、カフカの小説を読みました。 今回はカフカの作品の中でも特に私が好きなものを三編とりあげました。最も有名な『変身』、そして文庫…

アルテミドロスの夢判断

前回のテーマはフロイトの夢解釈 先週の授業では、世紀転換期ドイツ語圏の文化のひとつということで、フロイトの夢解釈について話しました。その前の回が『シュレーバー回想録』だったので、無意識や精神病への関心というテーマで連続性があるということを強…

講義科目をどうするか?(5)文学テクストを使った講義実践

第4回までで、これまで2年間の試みの紹介、さらに大学教員になる以前に教えていた看護学校での講義、そして2016年度の講義をどう変えるかという話をしてきました。 今回は、今年度取り組んでいる講義を実際にどうやって進めているのかを説明します。 使用す…

4月だけがループすればいいのに

5月になってしまいましたね 私たちドイツ語教員は毎年1年生に新たにドイツ語を教えます。私たちの大学では、ほとんど1年生向けのクラスしかない(2年生以降は選択科目なのでクラス数は激減します)ので、1年生ばかりを教えています。 4月から始まった今年の…

私たちは何を教えているのだろう

今年2月に定期試験が終わったあとに残したメモから。 毎学期、文法事項を中心としたドイツ語の筆記試験を行っている。できる学生も、できない学生もいる。 学生たちを見ていて、自分がやってきたことは何だろうか、と考えることが多い。 定冠詞・不定冠詞の…

やる夫と学ぶドイツ語2

今年も無事、15回の授業とテストを終えることができた。これからしばらく授業のない日々が続くと思うとやはりうれしい。しかしこのうれしい時期も、ドイツに資料探しに出かけたり、自分の研究に励んだり、マラソンの練習に打ち込んだりしている間にあっとい…

やる夫と学ぶドイツ語1

後期が始まってはや6週目。次回の小テストでちょうど半分ということになる。今期のドイツ語総合2(初級クラス)では、毎回プリントを作成し、文法事項の確認や、練習問題などを載せている。 前期の授業で好評だった、アスキーアートのやる夫とやらない夫も…