ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

北関東のぜひ行ってみたい場所、牛久大仏

年末は栃木へ帰省

11月の法事に続いて、年末もまた栃木の実家に行っていました。喪中なので当然お正月は何もしませんが、お墓まいりや父の遺品整理、手続き関係の確認などがあったため、今回も車で栃木へ向かいました。

新大阪まで自宅から20分もかからないので、確かに新幹線に乗った方が近いとは思うのですが、どうも新幹線=出張というイメージが強くて、旅気分を楽しむことができません。それよりは疲れるけど車で景色を楽しみながらゆっくり移動したいと最近は思っています。

また、車で帰省するもう一つ大きなメリットが、栃木でいろいろな場所に行けるという点です。今回の滞在時は、約10年前にも冬休みに訪れた、茨城の牛久大仏に行ってみることにしました。

 

牛久ってけっこう遠い

私の実家がある栃木市南部から、茨城県との県境までは車で20分もかかりません。高校時代には茨城県西部から通っている同級生が多くいました。茨城県に入るだけならそう遠くはないのですが、県南部のつくばや土浦、牛久方面に行くのはなかなか時間がかかります。

30年以上前、つくば万博のときには、叔父に連れられてつくばまで車で行きました。隣の県だけど、地の果てのように遠いところだと思いました。その当時より道路は整備され、格段に行きやすくなっていますが、それでも1時間ちょっと、大阪からだと滋賀県まで行けるくらいの時間がかかりました。

 

つくばの焼き芋屋さんがすごかった

今回は母を置いて、妻、兄と出かけたのですが、母からは、やきいもが名物だから買ってくるようにと出がけに言われました。さつまいもはこの辺の名産で、母は茨城の干し芋が大好きでした。しかし焼き芋って?おみやげとして買うものなのだろうかと思いながら、カーナビにしたがって、お店に着いてみると、駐車場がいっぱいで車が停められないくらい非常に繁盛していました。

www.kuradashi-yakiimo.com

店の外で行列に並び、20分ほど待ってようやくやきいもを買えました。年末年始で親戚が集まる際に振る舞うという人が多く来ていたようです。

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牛久大仏に到着

daibutu.net

つくばから霞ヶ浦方面へ向かっていくと、いきなり大きな仏像が見えてきました。

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駐車場からすでに全体が見えていますが、実際の距離はかなり離れていました。

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ホームページのイラストマップがわかりやすいです。拝観料(大仏胎内の拝観も含めて800円)を払って、發達門をくぐり庭園に入ると、真っ正面に大仏が見えます。

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こういうポーズで写真を撮る人、1日にどのくらいいるでしょうね。

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だんだん近づいてくるといよいよその大きさに驚かされます。台座だけでもかなりの高さです。蓮の台の下ですでに15mくらいの高さだそうです。

 

大仏胎内のようす

あまり写真がないのですが、大仏胎内に入る際には、裏口で靴を脱ぎます。この寒いのに靴脱ぐのかよ、と思いましたが、お寺の付属施設だから土足はダメなのでしょう。

(追記 2019年1月14日↓)

Lightroomで過去の写真を探したところ、2009年末に訪れた際に撮った写真が出てきました。(以下の4枚)

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胎内入り口の様子。

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一階には仏の世界をテーマにした展示があります。


エレベーターで5階の展望台までいくと、茨城を一望できました。10年前に訪れた際には、高さに驚きましたが、今の私たちにとっては、ちょうどマンションの自室くらいの高さなので、驚きというより慣れ親しんだ景色だなと感じました。

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大仏建立までの写真展示。これが非常に面白かったです。

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展望台の窓はこのようなスリット状になっており、高さはわかるのですが、それほど広い眺望が楽しめるというわけではありません。


展望台から降りると3階には永代供養墓があります。

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天井まで届く巨大な棚のそれぞれに、仏像が収められています。

超広角レンズでグルスキーみたいな写真が撮れるんじゃないかとやってみました。

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暗いせいか、周辺部がぶれぶれになってしまいました。

 

2階、蓮の台下

大仏の2階、蓮の台のすぐ下、要は台座部分の屋上がベランダ的な空間になっていました。

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下から見上げていたとき、キラキラ光るものが気になりましたが、どうやら中で売っている金箔をここに貼ることができるようです。

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ここから大仏を見上げて撮ってみました。

 

小動物園もたのしい

仏の世界にたいくつした子供さん向けなのだと思いますが、大仏の後ろには小動物園が設けられており、ウサギ、モルモット、ヤギ、羊、それから名前を忘れてしまったのですが、リアルピカチュウ的なげっ歯類がいました。(マーラだったかと思います)

もふもふした動物たちに餌付けをして楽しむことができます。

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小動物園からは、大仏の巨大な背中を見ることができます。

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大仏に別れを告げ、写真を撮ると、ちょうど大仏さまから発せられる光のように、フレアが写り込んでいました。

 

大きいだけかもしれないが、見る価値のある大仏

奈良の大仏や鎌倉の大仏ほどの由緒はなく、周囲には雑木林が広がるだけの場所ですが、大仏自体は非常によくできていて、見応えがありました。

大仏といえば、2年前の年末には淡路島の平和台観音を訪れました。

schlossbaerental.hatenablog.com

この記事でも言及していますが、いまは寺がなくなり、廃墟となっています。そして、昨年秋の台風の影響もあり、観音像はいよいよ倒壊の危険性が高まっているそうです。それに比べると、この牛久大仏はまだまだ盤石。万が一倒れたり、建材の一部が落ちたりしても、周囲には人家はないので安心でしょう。