ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

ガタつくMacBook Pro、やはりバッテリー膨張

MacBook Proを修理に出す

2年ほど前に購入して、研究室用のメインマシンにしていた、MacBook Pro15インチを7月半ばに修理に出しました。

美しいRetinaディスプレイが気に入っていたのですが、どうせならもっと広い画面で使いたいと思い、27インチの外部ディスプレイをつないで、クラムシェルモードで使っていました。クラムシェルモードというのは、MacBookなどに、外付けのディスプレイやキーボードをくっつけて、画面を閉じても操作できるようにすることです。

 (このモニタです。非常に写りが良くて気に入っています)

 

昨年の冬に移った研究室では、来客用の大きなテーブル(来客なんてめったにないので実質物置でした)にMBPの本体を置き、仕事用のデスクにキーボード、トラックパッド、ディスプレイを置いていました。

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だんだんガタついてくる

MacBook Proにデルのモニタをつないで使うようになったのは、去年の今頃だったと思います。そして秋頃からMacBookの脚が平行にならず、少しずつガタついていることに気づきました。普段はモニタとキーボード、トラックパッドを外付けして、本体のほうはテーブルに放置していたのでなかなか気づきませんでしたが、ときどき本体の方を操作する際に、なんだか座りが悪いと感じることが増えました。

MacBookの脚がガタガタするというのは、よく考えたら以前のモデルでも経験したことがありました。メルカリで売り払ってしまった、MacBook Air2011年モデルがそうでした。おそらく軽くて薄いアルミで作られているので、熱や持つ場所の関係で、少し変形することくらいあるのだろうと思っていたし、実際のところちょっと机を使ったりしてぐぐっと力を加えると、すぐにがたつきはなくなりました。

しかし、今回のMacBook Proの場合はこれまでに見たのとは勝手が違っていました。ボディが変形して脚がガタつくのであれば、左右、前後、どちらかに力を入れれば治ります。しかし今回の場合は、どのように押してみてもいっこうによくなりませんでした。それどころか、しばらく経つと変形はますますひどくなったようにも見えました。

この夏に入る頃に、ガタガタする音ではなく、Macの底板を目で見て、明らかに変形していることがわかってきました。以前メルカリで出品した妻のMacBook Pro(2010年)を分解修理した時と同じ症状、すなわちバッテリーの膨張が原因だろうとここでわかりました。

 

よくみるとしょっちゅうファンが回っていた

バッテリーが膨張していることはわかったものの、いったい何が原因だったのでしょう。妻のMacBook Proの場合は、しばらく使わないで置いていたら、いつの間にか電源が入らなくなり、そしてさらに時間が経つと、モニタを閉じられないくらいバッテリーの膨張が著しくなっていました。

この場合は経年劣化だったのかもしれません。しかし私の場合は、外部モニタをつないで、クラムシェルモードで使用し続けていたことが原因だろうとわかりました。考えてみれば、しょっちゅう本体が熱くなって、ファンが回っていたのを覚えています。熱が原因で、徐々にバッテリーが膨張してしまったのだろうと考えました。

 

自力で修理できるか調べてみる

私はアップル製品の品質を信頼しているので、AppleCareに加入したことはありません。そんなにすぐ壊れるわけがない、自分が壊すこともないと思っているからです。そのため、初めはアップルに修理依頼を出すのではなく、ネットでバッテリー交換の方法を調べて、自分でできる工事か確認しました。

jp.ifixit.com

MacBook Pro 2015 バッテリー交換」で検索すると、海外の人を始め、いくつかの事例が見つかります。以前のモデルの場合は、背面のネジを外してすぐにバッテリーを交換できたのですが、現行モデルや2015年モデルだと、ネジを外すだけでなく接着剤を溶かして剥がしたりしないといけません。(上のリンク、中盤以降参照。防護メガネを着用しないといけないなんて!)先日のiMacのこともあるし、あまり面倒な修理は避けたほうが無難かなと思いました。

schlossbaerental.hatenablog.com

そこで、他の人のブログを探すと、Appleに依頼した修理の事例が紹介されていました。こちらを見ると、部品代や工賃は無料とありました。AppleCareに加入していないから無料ということはないにせよ、自力でやるよりは安全に早く修理してもらえそうだなと思い、心斎橋店に修理を依頼することにしました。

 

Apple心斎橋でジーニアスと話す

心斎橋店で担当の方とお話ししましたが、やはりクラムシェルモードで熱がこもるのがバッテリー膨張の原因とのことでした。また、ほとんど放電することなく、ずっと電源を繋ぎっぱなしで使ってるのもあまりよくないとのことでした。修理代が高くつくかもと少し心配でしたが、なんと無料でした。

こちらが修理見積もりです。

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単価は19800円とありますが、請求金額は0でした。こういう修理事例がたくさん報告されているので、2016年以降のモデルについては無料で修理をしているとのことでした。

そして気になる納期ですが、3〜5日のうちに連絡するというので待っていましたが、早くも3日後には完了の連絡が届いていました。自宅から心斎橋までは15分程度なので、すぐに引き取りに行きました。

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この通り、きれいに直りました。

ボトムケースを全交換したという話でしたが、一番下のゴム足はそのままだったので、底板は再利用で、それ以外のキーボードやトラックパッドがついている部分をすべて取り替えたようです。2年使ってテカリが出始めていたキーボードは新品に生まれ変わりました。

 

 

MacBook Pro2017(13インチ)が研究室に入る

心斎橋店から引き取ってきたMacBookは、現在は自宅で使っています。研究室では、先日新たに買ったMacBook Pro13インチを使うことにしました。新しいMacBook Proはこれまでより小さい13インチのものを選びました。授業や会議など月に数回は持ち出す機会があるので、少し軽い方がいいと思ったからです。

相変わらず外部モニタをつないで使っていますが、また同じことになってしまっては意味がないので、冷却台を使って、ハードな作業の時は本体が熱くなりすぎないよう注意するようになりました。

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冷却台はアマゾンで見つけた、ゲーミングPC用の安いものを使っています。

 

 わりといいのですが、ギザギザした外形がちょっとじゃまです。

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このように外部モニタ、キーボード、トラックパッドをつないで使っていますが、本体は画面の照度をゼロにして、半開きにして置いています。画面を閉じてしまうと、放熱できなくなるからです。

 

画面割れiMacの代わりに自宅用になったMacBook Pro2015

研究室には新しいMacBook Proが入ったので、修理した15インチのほうは自宅の書斎で使っています。今月は冷房がない書斎はかなり暑いので、リビングにもってきて作業をする日もありました。こういうとき、2kg以上の重さであっても、ノートPCのほうが便利だなと思います。

また、2016モデルから省略されてしまったSDカードスロットがあるのも非常に便利です。ここ最近は、レンズを新調したりして、写真の写りを確認するためMacBook Proを使うことが多々ありました。こういうとき、ハブを通さなくてもすぐにSDカードを抜き差しできるMBPは便利です。

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iMacや外部ディスプレイよりも画面サイズは小さくなりましたが、液晶がきれいなので、Lightroomを使った写真加工の作業もやりやすいです。しかし、Lightroomやグーグルマップ(ストリートビュー)などを使うと、CPUに負荷がかかるのか、かなり暑くなり、ファンが回ります。あまり毎日負荷のかかる作業をすると、また膨張するかもしれないと少し不安があります。

先日、まだ使うかもといっていたiMacですが、画面割れのジャンク品はけっこうメルカリなどでは売買されているようです。「iMac 画面割れ」で検索すると何軒かヒットするし、私と同じような箇所が壊れていて、お前はおれか!と言いたくなるような出品者もいました。どうもみんな私と同じように、DIYで改造しようとして失敗したみたいです。古いし、画面は割れてるし売れないかも、と思っていましたが、部品取り用などで需要はあるみたいなので、あとで売ってみます。

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