ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

4回目の六甲縦走トレイルラン40km

五島つばきマラソンから2週間

先日の記事に書いたように、2月末には五島つばきマラソンに出場していました。授業や学会がないこの時期は、ちょうどマラソンのシーズンと重なるので、業務のあいまに色々な大会に出場しています。

2月25日にフルマラソンを走りましたが、3月10日にはすぐに、地元の神戸で六甲縦走トレイルランに出場しました。

こうやって大会ばかり出ていると、準備などがたいへんで仕事どころではないのではないかと心配されてしまいますが、時間的には特に問題ありません。本当はよくないのでしょうが、もう10年も走っていると、フルマラソン程度の距離ならば、事前の準備はとくに何もしなくてもとりあえず完走はできます。

長崎から帰った後は、研究および大学の仕事がつづいて、3月初めには連続して関東への出張が入りました。脚の筋肉痛はすぐに治りましたが、トレイルランに備えた山登りの練習は、今年はほとんどできませんでした。

 

フルマラソンとは別の準備が必要な大会

もう今年で4回目なので、六甲縦走トレイルのコースはすっかり頭に入っています。どこが楽しくて、どこが苦しい区間なのか、どのへんで休んだらいいかといったことは過去の経験から想定済みです。

昨年のレポートです↓

schlossbaerental.hatenablog.com

40kmの区間のほとんどは山で、ふつうに走れるところはわずか数キロしかありません。日頃私はマラソン大会に向けた練習ばかりしているので、トレイルのための練習が不足していました。

2年前には、2月ごろから準備をして、数回に分けて実際のコースを登ってみる練習をしていました。しかし今回は、出張に行く前に、近所のゴロゴロ岳(標高565m)を一回登っただけです。山登りの苦しさを思い出す程度の練習しかできていませんでした。

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苦楽園中学校の裏から20分くらい急坂を登るとゴロゴロ岳山頂。

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緩やかな斜面を下る途中に、ガベノ城(483m)という山があります。山城だと思われていたけど、ただの山だったらしいです。

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ガベノ城からつづく、ゆるやかな稜線。

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眺めのいい岩。まっすぐ前方に甲山と関西学院

 

好天に恵まれたがとにかく寒い

六甲縦走トレイルは、8時半ごろからウェーブスタートで瀬戸内海に面した須磨浦公園からスタートします。

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前半は小さな山をいくつも超えて、鵯越駅へと向かいます。鵯越で小休止したら、中盤の菊水山の急坂を登ります。菊水山で昼食後、鍋蓋山、摩耶山を越えて、あとは緩やかな斜面を六甲山最高点まで登って、最後は有馬温泉へ向かう下り坂です。

標高差を合計すると2500mくらいになるそうです。40kmという距離ですが、速い人でも4時間以上、のんびり歩けば8時間以上はかならずかかります。昨年は気持ちよく走れて、7時間40分くらいで完走できましたが、今回は、なかなかペースがあがらず、苦戦しました。

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序盤の栂尾山。住宅地から急な階段を登ります。

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須磨アルプス。きれいな景色ですが、転んだら大変なので慎重に超えました。

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鵯越のチェックポイントで小休止。この辺まではまだ楽でした。

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菊水山のはしごのように急な階段。

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菊水山。ここまでの登りがいちばんきついです。

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ちょうどお昼頃なので、菊水山でおにぎりを食べました。

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摩耶山のアンテナ。ここで急な登りは終わりですが、もう体力が尽きていました。

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摩耶山の掬星台。神戸市が見下ろせますが、トレイルランナーはだれも展望台には行かず、ベンチに座ってぜいぜいいっていました。

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六甲山頂付近。北側の道路沿いの崖にはつららがたくさんついていました。

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雪が残っていて、風が吹くとかなりの寒さでした。

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4時ごろになって、ようやく六甲山最高点に着きました。

 

どこで遅れたのかよくわからない

ゴールしてみると、前回より1時間くらいタイムが遅くなっていました。たしかに、序盤からものすごく苦しくて、リタイヤ後も電車で帰れる、第一チェックポイントの鵯越駅まででやめようかとも思っていました。しかし、いくつか山を超えているうちに、だんだんコツを思い出して、登るのが楽になった感じもありました。例年地獄だと思っていた摩耶山も、今回は菊水山ほどではないと思いました。ゴール後の疲れやその後の回復具合を振り返っても、いつもと同じくらいです。

レース中から何でこんなに遅いのかとあれこれ考えていましたが、おそらく原因は、長崎でのフルマラソンの疲れでしょう。長崎から六甲まではちょうど二週間空いていました。間の週末に自宅から走って苦楽園まで上がり、ゴロゴロ岳を登りました。このときは、たしかにどこも痛くはないけど、早くは走れない程度に疲れが残っていました。その後とくに練習していなかったので気づかなかったのですが、やはり疲れで普段のように走ったり登ったりはできなかったのでしょう。

 

六甲縦走じゃなくても山に行ってみよう

近所に住んでいるにも関わらず、最近はトレイルランをするのは、大会およびその直前のみとなっています。今回山に入ってみて、やはり山歩きは楽しいと実感しました。ウルトラマラソン前の体力づくりとして、また来月ごろにでも六甲山最高点まで行って見る予定です。マラソンの練習以外にも、ちょっとしたドライブとか川遊びに行ってもいいでしょう。

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摩耶山の地獄のような登りの手前に、ハイカーやバーベキュー客でにぎわうきれいな河原があります。この場所はおそらく車で行けるみたいなので、そのうち行ってみたいと思います。