ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

熊谷哲哉 ドイツ語教育、ドイツ文学、文学じゃないけどおもしろいものなど。

ソニーα7R2を買いました

もっといいカメラで撮りたいという欲望

先日メルカリの商品写真で活躍した私のミラーレス一眼、パナソニックLUMIX DMC-G8ですが、正直なところ、もう少しいい機材を使ってもいいかなと思うことがときどきありました。

schlossbaerental.hatenablog.com

たしかにパナソニックG8は、フラッグシップ機ではないものの、手ぶれ補正などはかなり充実した機能を備えています。ドイツ、オーストリアで撮った写真も、オリジナルサイズで見ると非常にきめ細かく写っています。

ただ、G8を使った感じや撮れた写真を見ても、何かもの足りないと思うことがときどきありました。

 

何が撮れてないのか?

では具体的に、G8のどんな点に不満を感じていたのかを整理してみます。

・拡大するとざらざらした画になる。

・教会の中など、暗所の写りがイマイチ。

ペンタックスに比べて色合いが地味というか大人しいというか・・・。

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(G8で撮ったウィーンの写真です。上の教会内部などはもう少しくっきり写ってて欲しいかな、と思います。)

こうやって書き出してみると、どうしても嫌というほどの不満はなかったりします。

G8は非常に使いやすいし、何を撮ってもそこそこ写るんだけど、もう少し使い込む楽しみみたいなのがあれば、とも思っていました。

どんな機材を買い足すか?

いい写真を撮りたいと思ったら、単純にカメラを買い替えるのではなく、レンズを買い足したり、現像ソフトを使ったりといろいろな方法が考えられます。

まず考えたのは、カメラ本体のグレードアップでした。

G8と同じマイクロフォーサーズ規格で、もっといい写真が撮れそうなカメラというと、オリンパスのOM-D EM1 MarkIIやパナソニックのGH5などを選ぶという方法がいちばん手頃でしょう。

 (非常にいいカメラです。もう一歩で買うところまで行ってました)

しかし買い換えてしまうとなると同じマイクロフォーサーズ規格で性能が劣るG8はメルカリ行きとなります。せっかく新品で買ったのに半年で手放すのはさすがにもったいないです。

では、レンズを買い足すのではどうか。私が日頃使っているのは、G8購入時についてきたキットレンズの12−60mmおよび単焦点の25mmです。さらにドイツ旅行用に買い足した14−140mmも使っています。これらのレンズはパナソニックの割と新しいモデルですが、別に高級レンズではありません。オリンパスパナソニックから出ているもう少しいいレンズを買えば、写真の質はアップすること間違いなしでしょう。

 

 

 

せっかくだからイメージセンサーが大きいカメラに買い換える、というのが第三の選択肢です。買い換えると言っても、先日手放したペンタックスと同じAPS-Cサイズではなく、いわゆるフルサイズと呼ばれるいちばん大きな撮像素子が入ったカメラです。

フルサイズ機は写りがきれいと言われる反面、レンズは高いし、機材が重く大きくなりがちです。その点、ソニーのα7シリーズならコンパクトで使いやすそうだと思いました。

きっかけはY先生に貸してもらったカメラ

昨年秋に、学内のスピーチコンテストがあり、私は例年通り運営にあたっていたのですが、写真係としてご自慢のカメラで毎年素晴らしい写真を撮っているY先生から、ちょっとだけソニーのフルサイズ機を借してもらいました。(α7のどの機種かは覚えていません)

このときに、特に何も考えず、学生たちや他の先生を撮ってみたところびっくりするほどきれいに撮れたので衝撃をうけました。ちょっと見ただけでも、パナソニックG8とはレベルが違うことがわかりました。

あの日から、心のどこかでソニーかあ、α7かあ、と気になっていたのでした。その後α7シリーズの値段をみて、一時はあきらめたのですが、ちょうど新型のα7RIIIが発売されたばかりということで、旧機種の値段がだいぶ下がってきました。あれこれ迷いましたが、けっきょくメルカリの売り上げを使って1月末ごろにα7RIIを買いました。(と思ったら、つい数日前に、α7IIIも発表されました。おかげでα7RIIの中古品は私が買った時より、2万円くらい値段が安くなっています)

 

ソニーα7RIIを購入

kakaku.com

地元のカメラのキタムラに非常に状態の良い中古があったので、買いました。

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パナG8との比較

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レンズの大きさが違いますが、本体のサイズ感は見たところほとんど同じくらいです。

重さは、パナソニックが500gくらい、ソニーが600gくらいです(バッテリー含む)。ソニーの方が、持ち上げた時にずっしりした感じがするし、手に触れる部分に金属部品が使われている割合が多いようで、触るとひんやりしています。

α7シリーズは、小型化のためにバッテリー容量を小さくしているそうですが、取り出してみるとたしかにG8より小さなバッテリーです。出先でつかえなくなることを見越しているのか、純正で2個ついています。充電はUSBケーブルで本体に給電すればできますが、時間がかかるので安い充電器を買いました。

レンズをどうするかは今も悩んでいますが、まずは風景写真を撮るために、広角の単焦点レンズをつけてみました。

 とりあえず撮ってみた、線路と駅。

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拡大すると駅のホームと待っている人たちがはっきり写っています。

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皆既月食は撮れない

単焦点28mmでは風景は撮れるけど、月を撮るのは無理です。最低でも焦点距離300mmくらいは必要と言われています。日頃月を撮ろうと思ったことがなかったので、あれこれ調べて、なんとかパナソニック14-140で月を撮ることはできました。

 

α7R2をつかえば、もっときれいに撮れるかもしれません。しかし、ソニーのフルサイズ用レンズで300mm以上となると、かなりの大きさや重さそして値段を覚悟しないといけません。月やベランダから見える花火などは、たまにしか撮る機会はないのだから、最高の画質にこだわる必要はありません。

フルサイズとは焦点距離が半分になる、マイクロフォーサーズ規格のほうが、望遠レンズはたくさん選べます。パナソニックで揃えるのが安全らしいのですが、中古で安く手に入ったオリンパス75-300を使ってみることにしました。

 

カメラを三脚に固定し、マニュアルでピントを合わせ、Wifi接続したiPadからシャッターを切ると手ブレせずにきれいな月が撮れます。

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昨年は、ペンタックスK-S2+シグマ18-300mmで撮った春の高校野球ですが、今年はG8とオリンパス望遠で撮ってみます。

 

ソニーのレンズが高い

望遠レンズだけでなく、ソニー純正のレンズはどの種類もかなり高価です。望遠はマイクロフォーサーズを使うとして、それ以外の広角、標準を揃えるだけで、中古品でも20万円以上になりそうです。

ただし、マウントアダプタをかませることで、他社製のレンズをつけることができます。じつはこの点がα7シリーズ最大の強みなのだそうです。キヤノンタムロンのやや古いモデルを中古で買って使えば、そこそこいい写真が撮れるでしょう。

いまのところは単焦点レンズだけで十分かとも思っていますが、もう1、2本買い足したいです。

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